大豆物語 13巻
| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 逆立ち | 5964 | A+ | 6.1 | 96.9% | 214.1 | 1318 | 41 | 29 | 2024/04/15 |
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問題文
(たいぴんぐかいのさいだいのいべんとである)
タイピング界の最大のイベントである
(きーぼーどますたーずのぶたいはいつもきんちょうかんにみちている。)
キーボードマスターズの舞台はいつも緊張感に満ちている。
(ことしもれいがいではなかった。)
今年も例外ではなかった。
(かいじょうはまんいんできんちょうとこうふんのくうきがただよっていた。)
会場は満員で緊張と興奮の空気が漂っていた。
(まえがみはうつくしいたいぴんぐのぎじゅつでしられるわかきさいのうだった。)
まえがみは美しいタイピングの技術で知られる若き才能だった。
(いっぽうのちどりはそのすぴーどとせいかくさであっとうてきなにんきをほこっていた。)
一方のちどりはそのスピードと正確さで圧倒的な人気を誇っていた。
(かれらのばとるはかんきゃくをねっきょうさせた。)
彼らのバトルは観客を熱狂させた。
(きーぼーどをたたくおとがなりひびきもじがとびかうなか、)
キーボードを叩く音が鳴り響き文字が飛び交う中、
(ふたりはたがいにゆうしょうをめざしてはげしくきそった。)
二人は互いに優勝を目指して激しく競った。
(しかし、はげしいたたかいのすえどちらもげんかいにたっし、)
しかし、激しい戦いの末どちらも限界に達し、
(みすがふえていく。)
ミスが増えていく。
(さいしゅうてきにふたりともしゅうちゅうりょくをうしない)
最終的に二人とも集中力を失い
(たいぴんぐからたいじょうすることになった。)
タイピングから退場することになった。
(そのとき、すてーじのかたすみでしずかにまっていたのは)
その時、ステージの片隅で静かに待っていたのは
(だいずとよばれるせんしゅだった。)
大豆と呼ばれる選手だった。
(かれはめだつことはなかったが、)
彼は目立つことはなかったが、
(そのたいぴんぐのうでまえはたしかであった。)
そのタイピングの腕前は確かであった。
(だいずはしずかにきーぼーどにてをかけ、もじをにゅうりょくしはじめた。)
大豆は静かにキーボードに手をかけ、文字を入力し始めた。
(かれのゆびはゆうがにまいもじをうちこんでいく。)
彼の指は優雅に舞い文字を打ち込んでいく。
(かんきゃくたちはいきをのみそのすぴーどとせいかくさにきょうたんした。)
観客たちは息を呑みそのスピードと正確さに驚嘆した。
(やがてだいずがごーるにとうたつし、しずかながらもたしかなしょうりをおさめた。)
やがて大豆がゴールに到達し、静かながらも確かな勝利を収めた。
(すてーじじょうではくしゅかっさいがおこり、だいずはひかえめにほほえんだ。)
ステージ上で拍手喝采が起こり、大豆は控えめに微笑んだ。
(たいかいしゅうりょうご、いんたびゅーでだいずはかたった。)
大会終了後、インタビューで大豆は語った。
(「きょうぎははやさだけではなく、)
「競技は速さだけではなく、
(そのばにいあわせたひとびとになにかをのこすことがたいせつです。)
その場に居合わせた人々に何かを残すことが大切です。
(わたしはたんにたいぴんぐをきそったのではなく、)
私は単にタイピングを競ったのではなく、
(こころにひびくめっせーじをつたえたかったのです。」)
心に響くメッセージを伝えたかったのです。」
(いっぽう、よせんではいたいしたもるふぉはおちこんだひょうじょうをして)
一方、予選で敗退したモルフォは落ち込んだ表情をして
(かいじょうのそとでひとりたちつくしていた。)
会場の外で一人立ち尽くしていた。