ニコニコ物語　1巻

(むらのびしょうじょ、にこにこはちょとつもうしんなせいかくでしられていたが、)

村の美少女、ニコニコは猪突猛進な性格で知られていたが、

(そのいっぽうでむらにすむちょうがすきなもるふぉがいた。)

その一方で村に住む蝶が好きなモルフォがいた。

(もるふぉはうつくしいちょうにかこまれ、そのはばたきにこころをうばわれていた。)

モルフォは美しい蝶に囲まれ、その羽ばたきに心を奪われていた。

(あるひ、もるふぉはようがんちたいでひときわうつくしいちょうをみつけ、)

ある日、モルフォは溶岩地帯で一際美しい蝶を見つけ、

(にこにこによろこびいさんでおしえにいくことにきめた。)

ニコニコに喜び勇んで教えに行くことに決めた。

(しかし、そのしゅんかん、にこにこはみたこともないほどの)

しかし、その瞬間、ニコニコは見たこともないほどの

(はやさでかけぬけ、ちょうをふみつぶしてしまった。)

速さで駆け抜け、蝶を踏み潰してしまった。

(もるふぉのこころはかなしみにつつまれた。)

モルフォの心は悲しみに包まれた。

(かのじょのあいしたちょうがむざんにもうしなわれたしゅんかん、むらにはちんもくがひろがった。)

彼女の愛した蝶が無残にも失われた瞬間、村には沈黙が広がった。

(にこにこはおどろきとこうかいのひょうじょうをうかべながら、)

ニコニコは驚きと後悔の表情を浮かべながら、

(ちょうをふみつぶしてしまったことにきづいた。)

蝶を踏み潰してしまったことに気づいた。

(そのあと、しんぴのそんざいがあらわれ、むらびとたちとともに)

その後、神秘の存在が現れ、村人たちと共に

(もるふぉのかなしみをいやすためにちからをつくした。)

モルフォの悲しみを癒すために力を尽くした。

(にこにこはふかいはんせいのいをしめし、)

ニコニコは深い反省の意を示し、

(ちょうをふみつぶしたこういをとりもどすことはできないかとかんがえていた。)

蝶を踏み潰した行為を取り戻すことはできないかと考えていた。

(しんぴのそんざいはようがんちたいのちからをかりて、)

神秘の存在は溶岩地帯の力を借りて、

(ちょうをさいせいさせることにせいこうした。)

蝶を再生させることに成功した。

(もるふぉのよろこびのなみだがながれ、むらはふたたびあかるいくうきにつつまれた。)

モルフォの喜びの涙が流れ、村は再び明るい空気に包まれた。

(このできごとをつうじて、むらびとたちはたがいのたいせつさをさいにんしきし、)

この出来事を通じて、村人たちは互いの大切さを再認識し、

(ちょとつもうしんなびしょうじょとちょうずきのもるふぉのきずながふかまった。)

猪突猛進な美少女と蝶好きのモルフォの絆が深まった。