嘘ラック

(やけたひそくいろのどこかにぼくらめをほそめてはふしぎと)

焼けた秘色色の何処かに　僕ら目を細めては不思議と

(ゆびさしたほしをきみはおぼえている？もういつかのひのこと)

指さした星を君は覚えている？　もういつかの日のこと

(ぼくだけはころばないようにきずつかないように)

ボクだけは転ばないように　傷つかないように

(うそだらけのらいらっく)

嘘だらけのライラック

(こたえなんてないこたえあわせをみまちがいのつじつまあわせを)

答えなんてない答え合わせを　見間違いの辻褄合わせを

(ばかしょうじきないきかたをきみとなんどだってしてきたのに)

馬鹿正直な生き方を　君と何度だってしてきたのに

(どうしてだろうどうしてだろうまようらいらっく)

どうしてだろう　どうしてだろう　迷うライラック

(うそつきのめをやどしている)

嘘吐きの目を宿している

(くれるそらはあかみがかったあいいろだ)

暮れる空は赤みがかった藍色だ

(いつからかじょうずにいきられるようになってしまったな)

いつからか上手に生きられるようになってしまったな

(おとなになっていくんだろうおとなになってしまうんだろう)

大人になっていくんだろう　大人になってしまうんだろう

(いまじゃふしぎなきもしない)

今じゃ　不思議な気もしない

(かぼそいいとをきっとたぐるくらいならだれかのあとをおってあるくくらいがいい)

か細い糸をきっと手繰るくらいなら　誰かの後を追って歩くくらいがいい

(やましいなんてないなんていいきかせているこころは)

やましいなんてない　なんて言い聞かせている心は

(ふいにもれだすそらしらないで)

不意に漏れ出す空「知らないで」

(どろにすべってたまらずにないたきみはへたくそなえがおでないた)

泥に滑ってたまらずに泣いた　君はへたくそな笑顔で泣いた

(いつかこんなうそくさいあおぞらをぶちこわしてくれ)

「いつかこんな嘘くさい青空を　ぶち壊してくれ」

(ああそうだよずっときづいていたんだろう)

ああ　そうだよ　ずっと気づいていたんだろう

(ここはあのひのだれかのせのうえだ)

ここはあの日の　誰かの　背の上だ

(ただしいゆめみるしゅだんはいつわりうそぶくせかいだ)

正しい夢見る手段は　偽り嘯く世界だ

(ぼくらのゆめみたみらいはだれかのこわれたせかいだ)

ボクらの夢見た未来は　誰かの壊れた世界だ

(どうしてだろうどうしてだろうむねがいたいよ)

どうしてだろう　どうしてだろう　胸が痛いよ

(うそついてよごれたっていい)

嘘吐いて　汚れたっていい

(ああくやんでないたそら)

ああ　悔やんで泣いた空

(きみはきみはまだぼくとわらってくれるかな)

君は　君は　まだボクと笑ってくれるかな

(あのひあるきだすかいそうのように)

あの日　歩き出す回想のように