夏目漱石「こころ」2-3

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投稿者投稿者たけしいいね0お気に入り登録
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夏目漱石「こころ」2-3
(中)両親と私
こっちゃん様が(上)の方を上げて下さっていたものの続きでございます。
タイピングを投稿するのは初めてですので、誤字脱字等ありましたらご連絡何卒宜しくお願い致します。

こっちゃん様による(上)
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 イオ 8033 8.1 98.1% 201.9 1653 31 32 2024/03/24
2 berry 7512 7.7 97.2% 212.3 1641 46 32 2024/04/03
3 HAKU 7377 7.7 95.8% 216.2 1667 72 32 2024/03/10
4 □「いいね」する 7285 7.6 95.8% 219.2 1670 73 32 2024/02/28
5 ヤス 7260 7.5 95.8% 220.1 1670 72 32 2024/03/14

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問題文

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(わたくしはしかたがないから、ははをそのままにしておいてちょくせつちちにむかった。)

私は仕方がないから、母をそのままにして置いて直接父に向った。

(ちちはわたくしのちゅういをははよりはまじめにきいてくれた。)

父は私の注意を母よりは真面目に聞いてくれた。

(「もっともだ。おまえのいうとおりだ。)

「尤もだ。御前のいう通りだ。

(けれども、おれのからだはひっきょうおれのからだで、そのおれのからだについてのようじょうほうは、)

けれども、己の身体は畢竟己の身体で、その己の身体に就いての養生法は、

(たねんのけいけんじょう、おれがいちばんよくこころえているはずだからね」といった。)

多年の経験上、己が一番能く心得ているはずだからね」と云った。

(それをきいたはははくしょうした。「それごらんな」といった。)

それを聞いた母は苦笑した。「それ御覧な」と云った。

(「でも、あれでおとうさんはじぶんでちゃんとかくごだけはしているんですよ。)

「でも、あれで御父さんは自分でちゃんと覚悟だけはしているんですよ。

(こんどわたくしがそつぎょうしてかえったのをたいへんよろこんでいるのも、まったくそのためなんです。)

今度私が卒業して帰ったのを大変喜んでいるのも、全くその為なんです。

(いきているうちにそつぎょうはできまいとおもったのが、)

生きているうちに卒業は出来まいと思ったのが、

(たっしゃなうちにめんじょうをもってきたから、それがうれしいんだって、)

達者なうちに免状を持って来たから、それが嬉しいんだって、

(おとうさんはじぶんでそういってましたぜ」)

御父さんは自分でそう云ってましたぜ」

(「そりゃ、おまえ、くちでこそそうおいいだけれどもね。)

「そりゃ、御前、口でこそそう御云いだけれどもね。

(おなかのなかではまだだいじょうぶだとおもっておいでのだよ」)

御腹のなかではまだ大丈夫だと思って御出でのだよ」

(「そうでしょうか」)

「そうでしょうか」

(「まだまだじゅうねんもにじゅうねんもいきるきでおいでのだよ。)

「まだまだ十年も二十年も生きる気で御出でのだよ。

(もっともときどきはわたしにもこころぼそいようなことをおいいだがね。)

尤も時々はわたしにも心細いような事を御云いだがね。

(おれもこのぶんじゃもうながいこともあるまいよ、おれがしんだら、おまえはどうする、)

おれもこの分じゃもう長い事もあるまいよ、おれが死んだら、御前はどうする、

(ひとりでこのうちにいるきかなんて」)

一人でこの家に居る気かなんて」

(わたくしはきゅうにちちがいなくなってははひとりがとりのこされたときの、)

私は急に父が居なくなって母一人が取り残された時の、

(ふるいひろいいなかやをそうぞうしてみた。)

古い広い田舎家を想像して見た。

など

(このいえからちちひとりをひきさったあとは、そのままでたちゆくだろうか。)

この家から父一人を引き去った後は、そのままで立ち行くだろうか。

(あにはどうするだろうか。はははなんというだろうか。)

兄はどうするだろうか。母は何というだろうか。

(そうかんがえるとわたくしはまたここのつちをはなれて、とうきょうできらくにくらしてゆけるだろうか。)

そう考えると私は又此所の土を離れて、東京で気楽に暮らして行けるだろうか。

(わたくしはははをめのまえにおいて、)

私は母を眼の前に置いて、

(せんせいのちゅういーちちのじょうぶでいるうちに、わけてもらうものは、)

先生の注意ー父の丈夫でいるうちに、分けて貰うものは、

(わけてもらっておけというちゅういを、ぐうぜんおもいだした。)

分けて貰って置けという注意を、偶然思い出した。

(「なにね、じぶんでしぬしぬっていうひとにしんだためしはないんだからあんしんだよ。)

「なにね、自分で死ぬ死ぬって云う人に死んだ試はないんだから安心だよ。

(おとうさんなんぞも、しぬしぬっていいながら、)

御父さんなんぞも、死ぬ死ぬって云いながら、

(これからさきまだなんねんいきなさるかわかるまいよ。)

これから先まだ何年生きなさるか分るまいよ。

(それよりかだまってるじょうぶのひとのほうがけんのんさ」)

それよりか黙ってる丈夫の人の方が剣呑さ」

(わたくしはりくつからでたともとうけいからきたともしれない、)

私は理屈から出たとも統計から来たとも知れない、

(このちんぷなようなははのことばをもくねんときいていた。)

この陳腐なような母の言葉を黙然と聞いていた。

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