声 AJISAI

(なんとんくいきてしねればいいとあなたはいう)

「なんとんく生きて死ねればいい」とあなたは言う

(それがあまりにかなしくてぼくはなみだがでた)

それがあまりに哀しくて 僕は涙が出た

(ながいあいだあなたはまっくろなよのなかにいたから)

長い間あなたは真っ黒な世の中にいたから

(くらやみにめがなれてよけいなものまでみてきたんでしょう)

暗闇に目が慣れて余計な物まで見てきたんでしょう

(もしもこんなぼくにできることがあれば)

もしもこんな僕に出来ることがあれば

(それはたったひとつだけ)

それはたった一つだけ

(このこえがきこえているかい)

この声が聞こえているかい

(なんどだってあなたのなをよんでいるよ)

何度だってあなたの名を呼んでいるよ

(このながいよるからいまつれだすから)

この長い夜から今 連れ出すから

(きこえたならへんじのかわりに)

聞こえたなら 返事の代わりに

(さあそのてをのばして)

さぁ その手を伸ばして

(ぼくもおなじようにくるしくてつらくて)

僕も同じように苦しくて辛くて

(だけどあなたがいれば)

だけどあなたがいれば...

(このてがふるえていてもちぎれそうでも)

この手が震えていても ちぎれそうでも

(ぼくをしんじてはなさないから)

僕を信じて 離さないから

(あなたのそんざいがただぼくをてらすひかりになる)

あなたの存在がただ 僕を照らす光になる

(だからそばにいて)

だからそばにいて

(なんとなくいきてしねればいいとあなたはいう)

「なんとなく生きて死ねればいい」とあなたは言う

(あなたがいないとねいきていけないとぼくはいうだろう)

「あなたがいないとね、生きていけない」と僕は言うだろう

(このこえがきこえているかい)

この声が聞こえているかい

(なんどだってあなたのなをよんでいるよ)

何度だってあなたの名を呼んでいるよ

(このながいよるからいまつれだすから)

この長い夜から今 連れ出すから

(きこえたならへんじのかわりに)

聞こえたなら 返事の代わりに

(さあそのてをのばして)

さぁ その手を伸ばして

(もうまよわないで)

もう迷わないで