THA BLUE HERB - 未来は俺等の手の

(なんじだろうとあさはねむいぎりぎりまでねてめしもくえずに)

何時だろうと朝は眠い　ぎりぎりまで寝て飯も食えずに

(１０じ５ふんまえのちかてつにとびのるじきゅう６５０えんに)

10時5分前の地下鉄に飛び乗る　自給650円に

(おれはくちごたえゆるされないうえいたーきゃくのらんちたいむのどれいだ)

俺は口答え許されないウエイター　客のランチタイムの奴隷だ

(すすまないとけいがいちばんのてきだとてもなにもかわりそうもないせいかつ)

進まない時計が一番の敵だ　とてもなにも変わりそうもない生活

(あぶらまみれなくたびれたしゃつ)

油まみれなくたびれたシャツ

(とてもｂｏｓｓとよぶにはあまりにもみじめないでたち)

とてもBOSSと呼ぶにはあまりにも惨めないでたち

(まどからはそらはみえないあしたはきょうなのかもしれない)

窓からは空は見えない　明日は今日なのかもしれない

(まかないのあと５ふんだけもらったけむいきゅうけいしつじゆうとはなんだ？)

まかないの後5分だけもらった煙い休憩室　自由とは何だ？

(おれはこのままではおわらないそうだなみらいはおれらのてのなか)

俺はこのままでは終わらない　そうだな　未来は俺等の手の中

(まけるためじゃなくはなをさかせにたえにたえふかぬかぜにあせり)

負けるためじゃなく花を咲かせに　耐えに耐え吹かぬ風に焦り

(さきのないどしゃぶりのはきだめにへとへとのしごとがえりのくりかえし)

先のない土砂降りの掃き溜めに　へとへとの仕事帰りの繰り返し

(これいじょうきれいごとはなしにしようやこのままじゃついにひざからおちそうだ)

これ以上きれい事はなしにしようや　このままじゃついに膝から落ちそうだ

(りそうはよゆうのあるやつのものだきぼうはいまのおれにはまるでひとごとだ)

理想は余裕のあるヤツのものだ　希望は今の俺にはまるで人ごとだ

(すそのほつれたいつものじーんずひきづりもどっていくけむいきゅうけいしつに)

すそのほつれたいつものジーンズひきづり戻っていく　煙い休憩室に

(いきてくのでやっとだがこれだけはいえるそれはおれらのてのなか)

生きてくのでやっとだが　これだけは言える　それは俺等の手の中

(しかしはたらけどはたらけどはたけをたがやせどまてどくらせどなにもかわらず)

しかし働けど　働けど　畑を耕せど　待てど暮らせど　なにも変わらず

(だれにもわからすこともできずあいもかわらずはたけたがやす)

誰にもわからすこともできず　相も変わらず畑耕す

(なけなしのきゅうりょうにむらがるぷれすだいがわらいりょうかたにぶらさがる)

なけなしの給料に群がる　プレス代が笑い両肩にぶら下がる

(ゆめなんざとうのむかしにうたがうちえのわがあまるはっぽうふさがる)

夢なんざとうの昔に疑う　知恵の輪が余る　八方ふさがる

(おんなをだましとりおきをながしじこまんぞくでさけとあせをかわかし)

女をだまし　取り置きを流し　自己満足で酒と汗を乾かし

(つきいちはなれられんかねかしちゃんすなんてどうやらいないらしい)

月一　離れられん金貸し　チャンスなんてどうやらいないらしい

(わらえむりをしてでもまってろれこーどよいまはしずかにまわってろ)

笑え　無理をしてでも　待ってろ　レコードよ今は静かに回ってろ

(さくせんはおもうようにはいかないぞまわってろｓｐｔｈａｂｌｕｅにまかせろ)

作戦は思うようにはいかないぞ　回ってろ　SP THA BLUEにまかせろ

(わーてるろーなみのはーどなげーむのおおくをおとしｂｏｇのていくうを)

ワーテルロー並のハードなゲームの多くを落とし　BOGの低空を

(すれすれでとぶｂとｏｎｏとうじにほんさいしょのｂｅｓｔｋｅｐｔｓｅｃｒｅｔ)

すれすれで飛ぶBとONO　当時日本最初のBEST KEPT SECRET

(すがたあらわすようはすりりんぐ)

姿表す様はスリリング

(ｙｏｕｋｎｏｗ？ｓｔｉｌｌｉｎｇ，ｓｔｉｌｌｄｒｅａｍｉｎｇ)

YOU KNOW? STILLING,STILL DREAMING

(すこしづつでかくなるりんぐなにかのはじまりをちょっかんでかんじる)

少しづつでかくなるリング　何かの始まりを直感で感じる

(しじしゃきょうかんしゃぼうかんしゃごろつきおとずきものずきそのすじ)

支持者　共感者　傍観者　ゴロツキ　音好き　モノ好き　その筋

(ものがたりがうごいてるのにきづくぶったおしたｍｃのかえりちをひきずる)

物語が動いてるのに気づく　ぶっ倒したMCの返り血を引きずる

(９９ねん５がつ２にちとうだいおとずれたばしょはろっぽんぎｃｏｒｅ)

99年　5月2日　灯台　おとずれた場所は六本木　CORE

(ふたりだけでとじるさいごのどあふたりだけであけるさいしょのどあ)

二人だけで閉じる最後のドア　二人だけで開ける最初のドア

(このまちをすてるなんてじょうだんおれらはうそくさいはなしにはよわない)

この街を捨てるなんて冗談　俺等は嘘臭い話には酔わない

(これだけはすてなくてよかったおもえばここまでのみちのりはとおかった)

これだけは捨てなくてよかった　思えばここまでの道のりは遠かった

(こねはないおれたちによりかかるものはない)

コネはない　俺達に寄りかかるものはない

(ｐｅａｃｅｔｏあさがたのｓｏｕｌとよっぱらい)

PEACE TO朝方のSOULと酔っ払い

(じんせい９かいうらのめいよばんかいげんかいをしらぬおれのしゅっせばらい)

人生9回裏の名誉挽回　限界を知らぬ俺の出世払い

(しかしなんじだろうとあさはねむいぎりぎりまでねてめしもくえずに)

しかし何時だろうと朝は眠い　ぎりぎりまで寝て飯も食えずに

(１０じ５ふんまえのちかてつにとびのる「５がつ２にちなんすけど、)

10時5分前の地下鉄に飛び乗る　「5月2日なんすけど、

(らいぶなんでやすませてほしいんすけど」「それよりもわるいんですけど、)

ライブなんで休ませてほしいんすけど」　「それよりも悪いんですけど、

(こんげつでやめてほしいんですけど」ｏｋよゆうみらいはおれらのてのなか)

今月でやめてほしいんですけど」　OK 余裕　未来は俺等の手の中

(おとのあいだでであったおれらはなんじになってもかえらない)

音の間で出会った俺等は　何時になっても帰らない

(ふえることはあってももうへらないたぶんずっといっしょにとしをとってわらう)

増えることはあってももう減らない　多分ずっと一緒に年をとって笑う

(あさがたのまばらなふろあーはだれもなにひとつぎもんをとわない)

朝方のまばらなフロアーは　誰も何一つ疑問を問わない

(じぶんがもらったものをわけあうどらまみらいはおれらのてのなか)

自分がもらったものを分け合うドラマ　未来は俺等の手の中

(ぱーてぃーはおわったおとはとまった)

パーティーは終わった　音は止まった

(すぎてしまったことはもうしょうがない)

過ぎてしまったことはもうしょうがない

(あるずばーのどようのこととかなそれよりもついにはおまえがおやが)

アルズバーの土曜のこととかな　それよりも遂にはおまえが親が

(しあわせってやつがそこにあったとはなおそらくそれにまさるものはない)

幸せってヤツがそこにあったとはな　おそらくそれに勝るものはない

(ときはめぐりかたときもとまらないみらいはおれらのてのなか)

時は巡り　片時も止まらない　未来は俺等の手の中

(ねてるやつをおこしはいざらをもどしすぎていったよるのことをむごんでおもい)

寝てるヤツを起こし　灰皿を戻し　過ぎていった夜のことを無言で想い

(さいごのかんぱいのぐらすのおとにきろくこうしんちゅうのおとのそこに)

最後の乾杯のグラスの音に　記録更新中の音の底に

(とうきょうにそしてそれぞれのじもとにみやこきょうとそしてきょうのさっぽろに)

東京に　そしてそれぞれの地元に　宮古　京都　そして今日の札幌に

(ここにこうしておれたちはいきのこりいつかみながそろいついにみらいはおれらのてのなか)

ここにこうして俺達は生き残りいつか皆がそろい遂に未来は俺等の手の中

(おわらないものはないがかわらないものははたしてあるのか？)

終わらないものはないが　変わらないものは果たしてあるのか？

(ゆっくりとすこしづつうしないながらそれぞれのやすらぎといきてる)

ゆっくりとすこしづつ失いながら　それぞれの安らぎと生きてる

(だがまだいくなすくなくともまだある)

だがまだ行くな　少なくともまだある

(たっぷりある)

たっぷりある

(とことんどんぞこまでそのまま)

とことん　どん底まで　そのまま

(つかんだそのてをはなすな)

掴んだその手をはなすな