373系(F3)
373系は1995年に登場したJR東海の特急、近郊形直流電車。(以下、F1、F2と同文)運転台機器は383系を基本としており、前面計器盤に速度計、圧力計とモニタ装置を配している。マスコンはワンハンドル式。ブレーキ装置は電気指令式で、回生ブレーキ、抑速ブレーキを装備している。列車本数の少ない区間で回生失効の発生を防ぐため、発電ブレーキも併設している。基礎ブレーキ装置は路面片押し式、付随台車ではディスクブレーキも併設している。保安装置はATS-STを全編成に装備。1996年3月ダイヤ改正用に製造したF6以降はJR東日本管内乗り入れ運用のため、当初からATS-Pを併設。特急ふじかわ、伊那路用として製造した初期のF1~F5では準備工事のみなされていたが、1996年3月ダイヤ改正と同時にF4、F5に追設。F1~F3は特急ふじかわ、伊那路限定運用となったが、後年に追設工事を施工した結果、共通運用が可能となった。2011年以降、JR東海管内でのATS-PTの使用開始および、2012年3月ダイヤ改正でのJR東日本区間への乗り入れ終了に伴いATS-PからATS-PTへの換装が完了。なお、2008年からJR東日本管内で在来線デジタル列車無線システムが東海道本線でも使用開始となり、373系も機器設置が行われたが、一部編成には搭載されなかったせいか、東京乗り入れの最晩年においては再び編成によって運用が分離していた。373系は特急ふじかわや伊那路、快速、ホームライナー、普通はもちろん、臨時列車、イベント列車などでも運用されている。F3は2024年4月現在、特急ふじかわや伊那路、快速、ホームライナー、普通などで運用中。※ご注意、記載している車両、路線、運用、列車、内容、動向などはあくまでも作成者の見たまま、見解、予想、推測とする。
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