扉

(あうたびふたりいつもわらってはしゃいで)

会うたび二人いつも　笑ってはしゃいで

(たがいにひめたいたみにふれないように)

互いに秘めた痛みに触れないように

(どうすればきみのこころのそのどあをひらけたんだろう)

どうすれば君の心の　そのドアを開けたんだろう

(どうすればぼくのいたみをきみにみせられたろう)

どうすれば僕の痛みを　君に見せられたろう

(あしたもあさっても)

明日もあさっても

(きみがとなりにいることを)

君が隣にいることを

(うたがうことなく)

疑うことなく

(あたりまえにおもってすごしていた)

当たり前に思って過ごしていた

(「ちゃんとそだつかな」って)

「ちゃんと育つかな」って

(きみはえがおでてーぶるのうえにかざった)

君は笑顔で　テーブルの上に飾った

(しゅがーばいんのはな)

シュガーバインの花

(そのあとでかれたことは)

その後で枯れたことは

(きみはもうしることはなく)

君はもう知ることはなく

(ぼくはただそこに)

僕はただそこに

(おもいでのなかのきみをみている)

思い出の中の君を見ている

(よどんだこのひとみに)

淀んだこの瞳に

(きみがまたうつりこむことを)

君がまた映りこむことを

(こころのどこかでねがってはまっている)

心のどこかで　願っては待っている

(もうこのおもいだけが)

もうこの想いだけが

(いつまでもけせないままで)

いつまでも消せないままで

(うつろなからだで)

虚ろな体で

(かわりのないきょうをむかえてゆく)

変わりのない今日を迎えて行く

(とおいはかないきおく)

遠い儚い記憶

(わすれえぬかこ)

忘れえぬ過去

(あやまちをくりかえさぬようにと)

過ちを繰り返さぬようにと

(ふさいだこころ)

塞いだ心

(あしたもあさっても)

明日もあさっても

(きみがとなりにいることを)

君が隣にいることを

(うたがうことなく)

疑うことなく

(あたりまえにおもっていた)

当たり前に思っていた

(もういちどぼくのもとに)

もう一度　僕のもとに

(いたみもすべてきみにみせるから)

痛みもすべて　君に見せるから

(だれにもとざしたきみのこころのおくに)

誰にも閉ざした　君の心の奥に

(そっとふれさせて)

そっと触れさせて

(ゆっくりゆっくりでいいから)

ゆっくり　ゆっくりでいいから