ユーレイ

(おもいでのかずがひにひにましていくのがこわいな)

思い出の数が日に日に 増していくのが怖いな

(かんがえなおしたらかなしくてもそれってぜんぶじぶんのせいだ)

考え直したら悲しくても それって全部自分のせいだ

(きのうだったっけきめたんだまえだけむいてあるこうってさ)

昨日だったっけ、決めたんだ 前だけ向いて歩こうってさ

(かいだんであしをとられてちゃせいぜんのぼくとかわってないぞ)

階段で足をとられてちゃ 生前の僕と変わってないぞ

(そしてもうちょっとだけぼくをしっていらないことはわすれてよ)

そしてもうちょっとだけ僕を知って 要らないことは忘れてよ

(いまいじょうのこいもとめだしてかまってほしいだけ)

今以上の恋求め出して 構って欲しいだけ

(もうあいそうなしのきみにはぼくはぜったいふりむかない)

もう愛想無しの君には 僕は絶対振り向かない

(なきじゃくってまたたしかめろおとなになったらわかるのさ)

泣きじゃくってまた確かめろ！ 大人になったらわかるのさ

(はいとーんだけじゃどうにもにねんごすらみわたせない)

ハイトーンだけじゃどうにも 2年後すら見渡せない

(はきつぶしたこんばーすかいかえろわがものがおでゆうえいしてみせるよ)

履き潰したCONVERSE買い換えろ！ 我が物顔で遊泳して見せるよ

(きづいてんのかい)

気付いてんのかい？

(みんながないたあのえいがぼくにはぜんぜんつまらないや)

みんなが泣いたあの映画 僕には全然、つまらないや

(ひとがひとりしんだってぼくのしらないひとなわけで)

人がひとり死んだって 僕の知らない他人なわけで

(いつかしっぽまいてにげたとしてもぼくがいたことわすれないで)

いつか尻尾巻いて逃げたとしても 僕がいたこと忘れないで

(そうぞうがぜんぶほんとうになったらわかんないことばかり)

想像が全部本当になったら わかんないことばかり

(ぜんせいきだけどこんなにもぼくはふあんでおちつかない)

全盛期だけどこんなにも 僕は不安で落ち着かない

(こんせいきのとっぷにゅーすさしかえろこどものころからしってるのさ)

今世紀のトップニュース差し替えろ！ 子供の頃から知ってるのさ

(あいふぉんかたてにゆーとぴあさがしたってみつからない)

iPhone片手にユートピア 探したって見つからない

(あこがれてたしょーけーすぶっこわせむねはってあるけゆーれいたちのうた)

憧れてたショーケースぶっ壊せ！ 胸張って歩け、ユーレイ達の歌

(あしたぼくをよぶこえがしてもひざをかかえてみみをふさいで)

明日僕を呼ぶ声がしても 膝を抱えて耳を塞いで

(そのへっどふぉんからなりだすさうんどうのみにしちゃうのさ)

そのヘッドフォンから鳴り出すサウンド 鵜呑みにしちゃうのさ

(だいじょうぶきみはこんなにもまともなんだすてきじゃない)

大丈夫！君はこんなにも まともなんだ、素敵じゃない

(みぎひだりのあんぜんたしかめろこんなんでひかれちゃやっていけないぞ)

右左の安全確かめろ！ こんなんで轢かれちゃやっていけないぞ

(だいほんどおりにあるけるがそれじゃきっとみたされない)

台本通りに歩けるが それじゃきっと満たされない

(かいならしたかんじょうぶちまけろすぴーかーをゆらすゆーれいたちのうた)

飼いならした感情ぶちまけろ！ スピーカーを揺らす、ユーレイ達の歌

(きこえてんのかい)

聞こえてんのかい？