自己満足練習用②

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問題文

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(かるたとりはしょうがつのあそびであり、しんねんのふうぶつしになっている。)

かるた取りは正月の遊びであり、新年の風物詩になっている。

(かていでみかけることはへったが、いきおいよくふだをとるきょうぎかるたのふうけいは、)

家庭で見かけることは減ったが、勢いよく札を取る競技かるたの風景は、

(nhkのにゅーすでもほうそうされている。)

NHKのニュースでも放送されている。

(わかもののなかにも、まんがでよんだりいんたーねっとでかんせんしたりと、)

若者の中にも、漫画で読んだりインターネットで観戦したりと、

(きょうみをもっているひとはすくなくない。)

興味を持っている人は少なくない。

(きょうぎでしようされるたんかはおぐらひゃくにんいっしゅとよばれ、13せいきのぜんはんにせいりつし、)

競技で使用される短歌は小倉百人一首と呼ばれ、13世紀の前半に成立し、

(とくにじょうりゅうかいきゅうにしたしまれていた。)

特に上流階級に親しまれていた。

(このげんけいは、ふじわらのさだいえというきぞくがちじんのいらいで、)

この原型は、藤原定家という貴族が知人の依頼で、

(しんこきんわかしゅうなどにしゅうろくされたなかからひゃくしゅをせんしゅつし、)

新古今和歌集などに収録された中から百首を選出し、

(しきしにかいたものである。)

色紙に書いたものである。

(てんのうやそうりょ、きぞくなどのうたで、ひょうばんのたかいさくひんをちゅうしんにえらばれている。)

天皇や僧侶、貴族などの歌で、評判の高い作品を中心に選ばれている。

(それがむろまちじだいのすえごろから、がくしゅうようきょうざいとしてりようされるようになった。)

それが室町時代の末頃から、学習用教材として利用されるようになった。

(さらにえどじだいにたいりょういんさつがかのうになると、)

さらに江戸時代に大量印刷が可能になると、

(かるたというかたちでひろくふきゅうしていった。)

かるたという形で広く普及していった。

(あそびながらうたをおぼえられるひゃくにんいっしゅは、)

遊びながら歌を覚えられる百人一首は、

(さまざまなしゅうじがもちいられていたことも、にんきをはくしたよういんだろう。)

様々な修辞が用いられていたことも、人気を博した要因だろう。

(おなじことばをかさねたり、ふるいうたをとりいれたりして、)

同じ言葉を重ねたり、古い歌を取り入れたりして、

(わずか31おんにそういくふうすることがとうじのさくふうだった。)

わずか31音に創意工夫することが当時の作風だった。

(たとえば、60ばんの「まだふみもみずあまのはしだて」のふみには、)

例えば、60番の「まだふみもみず天の橋立」のふみには、

(ふむとふみ(ふみ)のふたつのいみをこめることによって、)

踏むと文(ふみ)の二つの意味を込めることによって、

など

(うたのえがくせかいをひろげることにせいこうしている。)

歌の描く世界を広げることに成功している。

(こうしたないようとぎじゅつとのちょうわこそが、はなとたたえられた。)

こうした内容と技術との調和こそが、華と称えられた。

(さくひんにもちいられたしゅうじやさくせいじのはいけいをかさねあわせて、)

作品に用いられた修辞や作成時の背景を重ね合わせて、

(うたをあじわうことは、すいりしょうせつのようなたのしさがある。)

歌を味わうことは、推理小説のような楽しさがある。

(とおいむかしにいきたさくしゃのいとをよみとくことができるのは、)

遠い昔に生きた作者の意図を読み解くことができるのは、

(このくにがかずおおくのしりょうをたいせつにひきついだからにちがいない。)

この国が数多くの資料を大切に引き継いだからに違いない。

(とくにひゃくにんいっしゅは、はくぶつかんではなくせいかつのなかでけいしょうしてきたてんがすばらしい。)

特に百人一首は、博物館ではなく生活の中で継承してきた点が素晴らしい。

(みぢかなあそびにひそむふかいあじわいとながいでんとうを、)

身近な遊びに潜む深い味わいと長い伝統を、

(こうせいにつたえていきたいものである。)

後世に伝えていきたいものである。

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