洒落怖《白い傘と白い服》1

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洒落にならない怖い話 殿堂入り
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 にせぽてと☆ 4653 C++ 4.8 96.3% 696.0 3365 126 62 2024/07/25
2 哀歌🌙💜 3484 D 3.6 94.9% 914.6 3365 178 62 2024/07/22

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問題文

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(ゆうじんとあそんだあと、あめふってるしじかんもおそいからって)

友人と遊んだ後、雨降ってるし時間も遅いからって

(ゆうじんをいえにおくったかえり、こんしゅうのまんがよんでないなとおもいだして)

友人を家に送った帰り、今週のマンガ読んでないなと思い出して

(こんびにへいった。てんないにきゃくはじぶんだけ。)

コンビニへ行った。店内に客は自分だけ。

(いっさつめをてにとってふとかおをあげると、)

一冊目を手にとってふと顔を上げると、

(こんびにのまえのどうろをしろいかさをさししろいふくをきたいひとがあるいていた。)

コンビニの前の道路を白い傘を差し白い服を着たい人が歩いていた。

(こんなじかんになにしてんだ(じぶんもであるいてるけど))

こんな時間に何してんだ(自分も出歩いてるけど)

(とおもいつつほんにめをおとした。)

と思いつつ本に目を落とした。

(いっさつめをよみおえ、つぎによもうとおもっていたほんをてにとりかおをあげると)

一冊目を読み終え、次に読もうと思っていた本を手に取り顔を上げると

(さっきのひとがまえのみちをあるいていた。)

さっきの人が前の道を歩いていた。

(ほどうとこんびにのあいだにはちゅうしゃすぺーすがあるから)

歩道とコンビニの間には駐車スペースがあるから

(しきんきょりでみたわけじゃないけど、)

至近距離で見たわけじゃないけど、

(みためもあるきかたもおなじだったからひとめでわかった。)

見た目も歩き方も同じだったから一目でわかった。

(へんだなとはおもったけど、いろんなひとがいるとおもってそんなにきにしなかった。)

変だなとは思ったけど、色んな人がいると思ってそんなに気にしなかった。

(にさつめもよみおえ、つぎにさきほどてんいんさんがならべてくれたきょうはつばいの)

二冊目も読み終え、次に先程店員さんが並べてくれた今日発売の

(ざっしをてにとり、よむまえにおなじしせいでつかれたかたをまわす。)

雑誌を手に取り、読む前に同じ姿勢で疲れた肩を回す。

(するとまたまえのみちをあるいているひとが。さっきとおなじしろいかさをさしたひと。)

するとまた前の道を歩いている人が。さっきと同じ白い傘を差した人。

(さすがにうすきみわるかったので、そのあとはまどのそとへめをむけずまんがにしゅうちゅうした。)

さすがに薄気味悪かったので、その後は窓の外へ目を向けず漫画に集中した。

(さらににさつほどよみおえ、かおなじみのてんいんさんとすこしかいわしごはんをかってそとへ。)

更に二冊ほど読み終え、顔なじみの店員さんと少し会話しご飯を買って外へ。

(あめはこさめになっていたけれど、またつよくふっているといやだしはやくかえろうと)

雨は小雨になっていたけれど、また強く降っていると嫌だし早く帰ろうと

(ほどうへでたしゅんかん、どきっとした。)

歩道へ出た瞬間、ドキッとした。

など

(20めーとるほどさきをあるく、しろいかさをさしたひとのすがた。)

20メートルほど先を歩く、白い傘を差した人の姿。

(いなかだからそんなじかんにはしっているくるまはほとんどなく、がいとうもないので)

田舎だからそんな時間に走っている車はほとんどなく、外灯も無いので

(こんびにからはなれるとあたりはものすごくくらい。そのせいでよけいぶきみにおもえた。)

コンビニから離れると辺りは物凄く暗い。そのせいで余計不気味に思えた。

((なんかいやだな・・・)とわざとゆっくりあるいているのに、)

(なんか嫌だな・・・)とわざとゆっくり歩いているのに、

(それでもどんどんきょりがちぢまっていく。)

それでもどんどん距離が縮まっていく。

(どんだけあるくのおそいんだよっておもった。)

どんだけ歩くの遅いんだよって思った。

(まえをあるくしろいかさのひととのきょりが3めーとるくらいになって、)

前を歩く白い傘の人との距離が3メートルくらいになって、

(なんとなくこれいじょうちかづきたくなかったし、おいぬくきにもなれなかったので、)

なんとなくこれ以上近づきたくなかったし、追い抜く気にもなれなかったので、

(だいぶはやいけどあのろじまがるかーとおもっていると)

だいぶ早いけどあの路地曲がるかーと思っていると

(そのひとがそのろじをまがっていった。)

その人がその路地を曲がっていった。

(よかった!ってきもちもあったが、なにもされてないのにかってにそうぞうして)

よかった!って気持ちもあったが、何もされてないのに勝手に想像して

(ごめんなさいってきもちもあったので、)

ごめんなさいって気持ちもあったので、

(そのひとのうしろすがたにむかってかるくおじぎをした。)

その人の後ろ姿に向かって軽くお辞儀をした。

(そのしゅんかん、そのひとがなにかいっているのがきこえた。)

その瞬間、その人が何か言っているのが聞こえた。

(えっておもったけど、こっちむいてないしひとりごとだとおもうことにした。)

えって思ったけど、こっち向いてないし独り言だと思うことにした。

(そのままあるいて、つぎのろじをよこぎろうとして、なんとなくみぎをみた。)

そのまま歩いて、次の路地を横切ろうとして、なんとなく右を見た。

(みなれたじゅうたくがいがみえた。しろいかさをさしてあるくひともみえた。)

見慣れた住宅街が見えた。白い傘を差して歩く人も見えた。

(ありきたりにせすじがぞっとしたとしかいえないけれど、いやなかんじがした。)

ありきたりに背筋がぞっとしたとしか言えないけれど、嫌な感じがした。

(だってさっきまでは、こっちがゆっくりあるいていても)

だってさっきまでは、こっちがゆっくり歩いていても

(きょりがちかづくくらいあのひとはものすごくゆっくりあるいていたはず。)

距離が近づくくらいあの人はものすごくゆっくり歩いていたはず。

(でもいまはどちらかといえばはやあし、いつもよりほんのすこしおおまたであるいてる。)

でも今はどちらかといえば早足、いつもよりほんの少し大股で歩いてる。

(なのにあいてもいっぽんおくのみちをへいこうしてあるいてる。)

なのに相手も一本奥の道を並行して歩いてる。

(なにかいやなかんじがして、それをふりはらおうと、)

何か嫌な感じがして、それを振り払おうと、

(ぐうぜんかそれともこっちをいしきしてあるくそくどをかえてあそんでいる)

偶然かそれともこっちを意識して歩く速度を変えて遊んでいる

(しょうがいしゃかなにかだろうとおもうことにした。)

障碍者か何かだろうと思うことにした。

(でもなんどろじをよこぎっても、しろいかさをさしたひとがいっぽんおくのみちをあるいている。)

でも何度路地を横切っても、白い傘を差した人が一本奥の道を歩いている。

(みえないところであるくそくどをはやくしたりおそくしたりしても、)

見えないところで歩く速度を早くしたり遅くしたりしても、

(じぶんがよこぎるときにむこうのひともよこぎっていく。)

自分が横切るときに向こうの人も横切っていく。

(すごくこわくなって、わきめもふらずおおどおりまではしった。)

すごく怖くなって、脇目もふらず大通りまで走った。

(あたまのなかではじぶんにむかって)

頭の中では自分に向かって

((これはただあめがすこしつよくなってきたから、ぬれたくないからはしってるだけ))

(これはただ雨が少し強くなってきたから、濡れたくないから走ってるだけ)

(っていいきかせた。)

って言い聞かせた。

(おおどおりまででるとさすがにすうだいのくるまがはしっていてすこしほっとした。)

大通りまで出るとさすがに数台の車が走っていて少しホッとした。

(おおどおりをわたるときにみぎをみたけどひとかげはなく、)

大通りを渡るときに右を見たけど人影はなく、

(それいぜんにむこうのろじからおおどおりへでてもおうだんほみちがないのだから)

それ以前に向こうの路地から大通りへ出ても横断歩道がないのだから

(わたれるはずもない。それでももしかしてと、)

渡れるはずもない。それでももしかしてと、

(おおどおりをわたってひとつめのろじをよこぎるときにゆうきをふりしぼってみぎをみてみた。)

大通りを渡って一つ目の路地を横切る時に勇気を振り絞って右を見てみた。

(だれもいなかった。そのあとのろじをよこぎるときもだれもみえなかった。)

誰も居なかった。その後の路地を横切る時も誰も見えなかった。

(あたりまえだよなーとおちつきをとりもどしてあるきつづけ、)

当たり前だよなーと落ち着きを取り戻して歩き続け、

(このろじをまがればさぁもうすぐいえだと、いつものところでみぎへまがった。)

この路地を曲がればさぁもうすぐ家だと、いつものところで右へ曲がった。

(おくのろじから、しろいかさをさしたひとがでてきた。)

奥の路地から、白い傘を差した人が出てきた。

(え?っておもったときにはしろいかさをさしたひとはろじをまがってこちらへあるいてきた。)

え?って思った時には白い傘を差した人は路地を曲がってこちらへ歩いてきた。

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