怖い話《ニセモノ家族》

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プレイ回数272難易度(4.2) 3692打 長文
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 HAKU 7164 7.4 96.0% 493.4 3686 151 82 2024/07/11
2 berry 7102 7.2 97.8% 501.1 3638 79 82 2024/07/12
3 星野アクア 5278 B++ 5.4 96.4% 674.1 3692 134 82 2024/07/12
4 にせぽてと☆ 4553 C++ 4.8 95.0% 769.6 3697 193 82 2024/07/23
5 けろけろ 3760 D++ 4.2 89.1% 862.3 3691 448 82 2024/07/26

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問題文

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(おとうとはそのひ、がっこうがおわっていちどうちにかえってから、)

弟はその日、学校が終わって一度ウチに帰ってから、

(なかのよいともだちといっしょにちかくのこうえんであそぶことにした、らしい。)

仲の良い友達と一緒に近くの公園で遊ぶことにした、らしい。

(ゆうがたになってかくれんぼをしていたら、)

夕方になってかくれんぼをしていたら、

(めずらしいことにちち、はは、おれのかぞくぜんいんがそろって、)

珍しいことに父、母、俺の家族全員が揃って、

(そのこうえんまでむかえにきていた、らしい。)

その公園まで迎えに来ていた、らしい。

(それがおとうとはけっこううれしかったらしく、かくれんぼをとちゅうできりあげ、)

それが弟は結構嬉しかったらしく、かくれんぼを途中で切り上げ、

(おれらといっしょにかえった、らしい。)

俺らと一緒に帰った、らしい。

(いえについてしゅくだいをしはじめると、)

家に着いて宿題をし始めると、

(これまためずらしくおれがおとうとのそれをみてやった、らしい。)

これまた珍しく俺が弟のそれを見てやった、らしい。

(しゅくだいをやってるあいだもいろいろとげーむのはなしだかなんだかのはなしでもりあがったりして、)

宿題をやってる間も色々とゲームの話だか何だかの話で盛り上がったりして、

(きげんのいいおれはずっとそばにいてやった、らしい。)

機嫌のいい俺はずっと傍にいてやった、らしい。

(やがてゆうしょくのじかんがきて、ははがいちかいのりびんぐからこえをはりあげた。)

やがて夕食の時間がきて、母が一階のリビングから声を張り上げた。

(おれたちはこえをはりあげへんじをし、したへおりた、らしい。)

俺たちは声を張り上げ返事をし、下へ降りた、らしい。

(なんでもないひなのにゆうしょくはごちそうで、おとうとのだいすきなはんばーぐとかが)

何でもない日なのに夕食は御馳走で、弟の大好きなハンバーグとかが

(ならんでいた、らしい。)

並んでいた、らしい。

(ちちはさっさとたいらげたおとうとに、おれの、はんぶんくうか?ときをくばっていた、らしい。)

父はさっさと平らげた弟に、俺の、半分食うか?と気を配っていた、らしい。

(そんななか、いつもみてるあにめのじかんになったのでてれびをつけると、)

そんな中、いつも見てるアニメの時間になったのでテレビをつけると、

(なぜかすなあらしで、ざーざーいうばかりだった、らしい。)

なぜか砂嵐で、ザーザーいうばかりだった、らしい。

(するととつぜんははがおとうとからりもこんをとりあげ、てれびをけした、らしい。)

すると突然母が弟からリモコンを取り上げ、テレビを消した、らしい。

(そのかおはにこにこしていて、ぶきみだった、らしい。)

その顔はニコニコしていて、不気味だった、らしい。

など

(ゆうしょくがおわると、にこにこしながら)

夕食が終わると、ニコニコしながら

(ははが「けーきかってあるの」)

母が「ケーキ買ってあるの」

(ちちが「いっしょにふろはいるか?」)

父が「一緒に風呂入るか?」

(おれは「あたらしいげーむかったんだけど」)

俺は「新しいゲーム買ったんだけど」

(とそれぞれみりょくてきなていあんをしていたんだが、)

とそれぞれ魅力的な提案をしていたんだが、

(そこでおとうとはいたずらをかんがえた、らしい。)

そこで弟はイタズラを考えた、らしい。

(やさしくされるといじわるしたくなるとか、あまのじゃくてきなものだろう。)

優しくされると意地悪したくなるとか、天邪鬼的なものだろう。

(で、といれにいってくるといってかえってこないという、)

で、トイレに行ってくると言って帰ってこないという、

(まぁがきらしいはっそうだった。)

まぁガキらしい発想だった。

(うちのといれはかぎをかけるとのぶがうごかなくなるしくみで、)

うちのトイレは鍵をかけるとノブが動かなくなる仕組みで、

(どあをあけたままかぎをかけてそのまましめると、)

ドアを開けたまま鍵をかけてそのまま閉めると、

(といれがあかずのまになってしまう。)

トイレが開かずの間になってしまう。

(このいえにこしてきたばかりのときはおとうとがよくいたずらして、)

この家に越してきたばかりの時は弟がよくイタズラして、

(ひんぱんにじゅうえんたまをかぎあなにつっこんでこじあけるということがあった。)

頻繁に十円玉を鍵穴に突っ込んでこじ開けるということがあった。

(で、おとうとはそのほうほうでといれのかぎをしめ、)

で、弟はその方法でトイレの鍵を閉め、

(じぶんはむかいがわのだついじょにみをかくして、)

自分は向かい側の脱衣所に身を隠して、

(よびにきたかぞくをおどろかそうとした、らしい。)

呼びに来た家族を驚かそうとした、らしい。

(らしい。)

らしい。

(なんどもいっている、らしい。というのは、)

何度も言っている、らしい。というのは、

(じつはおとうとは、こうえんでともだちとわかれたあと、ゆくえがわからなくなっていたのだ。)

実は弟は、公園で友達と別れた後、行方が分からなくなっていたのだ。

(おとうとはかくれんぼのとちゅうに、とつぜんかえるとこえをはりあげ、)

弟はかくれんぼの途中に、突然帰ると声を張り上げ、

(さっさとかえってしまったのだという。)

さっさと帰ってしまったのだという。

(だれかがむかえにきたかどうかはだれもみていないらしかった。)

誰かが迎えに来たかどうかは誰も見ていないらしかった。

(ひがくれてなにのれんらくもないおとうとをおれたちはしんぱいして、)

日が暮れて何の連絡もない弟を俺たちは心配して、

(けいさつにもそうさくねがいをだして、ちょうないすぴーかーでよびかけもした。)

警察にも捜索願を出して、町内スピーカーで呼び掛けもした。

(ちちおやはおとうとのともだちのいえにでんわをかけてたけど、)

父親は弟の友達の家に電話をかけてたけど、

(あんなとりみだしたのははじめてみたし、ははおやなんかそうそうになきくずれた。)

あんな取り乱したのは初めて見たし、母親なんか早々に泣き崩れた。

(おれはというと、おとうとがあそんでいたというこうえんのしゅうへんをききこみしてまわった。)

俺はというと、弟が遊んでいたという公園の周辺を聞き込みして回った。

(まじでおわったとおもった。)

マジで終わったと思った。

(いっぽうおとうとは、れいのだついじょにかくれているさいちゅう、)

一方弟は、例の脱衣所に隠れている最中、

(じぶんをさがしているというちょうないほうそうがきこえたらしい。)

自分を探しているという町内放送が聞こえたらしい。

(こんわくしていると、とつぜんだいにんぐのとびらがいきおいよくひらかれ、)

困惑していると、突然ダイニングの扉が勢いよく開かれ、

(さんにんがぞろぞろとといれのまえにきて、さっきみたいに、)

三人がぞろぞろとトイレの前に来て、さっきみたいに、

(「けーきかってあるの」)

「ケーキ買ってあるの」

(「いっしょにふろはいるか?」)

「一緒に風呂入るか?」

(「あたらしいげーむかったんだけど」)

「新しいゲーム買ったんだけど」

(とこえをかけはじめた。)

と声をかけ始めた。

(そのとーんはまったくおなじだったらしく、おとうともただならぬものをかんじ、)

そのトーンは全く同じだったらしく、弟もただならぬものを感じ、

(そのようすをこっそりみていたらしい。)

その様子をこっそり見ていたらしい。

(するとさんにんはまた、)

すると三人はまた、

(「けーきかってあるの」)

「ケーキ買ってあるの」

(「いっしょにふろはいるか?」)

「一緒に風呂入るか?」

(「あたらしいげーむかったんだけど」)

「新しいゲーム買ったんだけど」

(といいながら、といれののぶをがちゃがちゃといわせはじめ、)

と言いながら、トイレのノブをガチャガチャと言わせはじめ、

(そのうちどあをたたきはじめたらしい。)

そのうちドアを叩き始めたらしい。

(ついには、どあをぶちやぶりそうないきおいで、ものすごいおとがなりひびいたらしい。)

ついには、ドアをぶち破りそうな勢いで、物凄い音が鳴り響いたらしい。

(おとうとは、「ころされる」とおもった。)

弟は、「殺される」と思った。

(しまいには、どあがやぶられ、いやなせいじゃくがながれた。)

しまいには、ドアが破られ、いやな静寂が流れた。

(やがて、そのかぞくっぽいなにものかは)

やがて、その家族っぽい何者かは

(「けーきかってあるの」)

「ケーキ買ってあるの」

(「いっしょにふろはいるか?」)

「一緒に風呂入るか?」

(「あたらしいげーむかったんだけど」)

「新しいゲーム買ったんだけど」

(と、くりかえしながらにかいへあがっていったらしい。)

と、繰り返しながら二階へ上がっていったらしい。

(おとうとは、いえをとびだし、くつもはかずにげんかんをとびだしたらしい。)

弟は、家を飛び出し、靴も履かずに玄関を飛び出したらしい。

(むがむちゅうではしって、ついたさきは、かくれんぼをしていたこうえんだった。)

無我夢中で走って、着いた先は、かくれんぼをしていた公園だった。

(こうえんにはぱとかーがとまっており、ききこみしてたけいかんになきついたらしい。)

公園にはパトカーが止まっており、聞き込みしてた警官に泣きついたらしい。

(そのれんらくをうけ、ちかくにいたおれがかけつけ、ぶじおとうとはみつかった。)

その連絡を受け、近くにいた俺が駆けつけ、無事弟は見つかった。

(そのときにおとうとがけいかんにはなしたないようを、こうしてまとめているわけだが、)

その時に弟が警官に話した内容を、こうしてまとめているわけだが、

(とうぜんけいかんはしんじないし、おとうとはみつかったしで、)

当然警官は信じないし、弟は見つかったしで、

(ぷちいえでとしてかたづけられてしまった。)

プチ家出として片付けられてしまった。

(だが、おとうとはかえってくるなり、しんけんなかおつきでてれびをつけているおとうとをみると、)

だが、弟は帰ってくるなり、真剣な顔つきでテレビを付けている弟を見ると、

(とても、でまかせとはおもえない。)

とても、でまかせとは思えない。

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