愛の傘
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問題文
(ようちえんにかようこどもがうるさくせがむので、いんこをつがいでかうことにしました)
幼稚園に通う子供がうるさくせがむので、インコをつがいで飼うことにしました
(りぼんちゃっき、まんまたべるじかんだよちゃっきとりぼんが、そんなに)
「リボン…チャッキ、マンマ食べる時間だよ」「チャッキとリボンが、そんなに
(すき?うん。すっごくすきこどもはこころをこめてえさをやり、においのする)
好き?」「うん。すっごく好き」子供は心を込めて餌をやり、においのする
(とりかごのそうじもまったくへいきなかおでやっていました。まま、ぼくがかえってくるまで)
鳥かごの掃除も全く平気な顔でやっていました。「ママ、僕が帰ってくるまで
(ちゃんとみてなくちゃだめだよようちえんにいくときもしんぱいなのか、ちゃんと)
ちゃんと見てなくちゃだめだよ」幼稚園に行く時も心配なのか、ちゃんと
(みてねとなんどもねんをおしてはてをふっていえをでるのでした。そんなあるひ、)
見てねと何度も念を押しては手を振って家を出るのでした。そんなある日、
(じっかであつまりがあり、かぞくぜんいんでひとばんとまってこなければならなくなりました。)
実家で集まりがあり、家族全員で一晩泊まってこなければならなくなりました。
(ええん。まま、どうしてもいかなきゃだめ?どうして?ちゃっきと)
「ええん。ママ、どうしても行かなきゃダメ?」「どうして?」「チャッキと
(りぼんのごはんはだれがあげるの?いんこがおなかをすかしてしぬかもしれないから)
リボンのご飯は誰があげるの?」インコがお腹をすかして死ぬかもしれないから
(いきたくないというこどもをなだめすかし、やっとのことでいえをでました。)
行きたくないという子供をなだめすかし、やっとのことで家を出ました。
(よくじつは、あさからざあざあとあめがふりました。あめがやむけはいもなくほんぶりになると)
翌日は、朝からザアザアと雨が降りました。雨が止む気配もなく本降りになると
(こどもはひがついたようになきだしました。ええん。ちゃっきとりぼんが)
子供は火がついたように泣き出しました。「エエン。チャッキとリボンが
(べらんだにいるんだってば。しんだらままがせきにんとってよなきやまず、)
ベランダにいるんだってば。死んだらママが責任とってよ」泣きやまず、
(しんだらせきにんをとれときょうはくのようなことまでいうので、じっかのぎょうじもそこそこに)
死んだら責任を取れと脅迫のようなことまで言うので、実家の行事もそこそこに
(いえにかえらなければなりませんでした。ところが、まんしょんについてみると)
家に帰らなければなりませんでした。ところが、マンションに着いてみると
(うちのうえのかいのべらんだにおおきなかさがひらいていました。それも、ちょうどうちの)
うちの上の階のベランダに大きな傘が開いていました。それも、ちょうどうちの
(とりかごのまうえにです。ひっこしてきていくらもたっていないので、ごきんじょへの)
鳥かごの真上にです。引っ越してきていくらも経っていないので、ご近所への
(あいさつもきちんとできていなかったのに、ありがたいかぎりでした。そのかさはあめを)
挨拶もきちんとできていなかったのに、ありがたい限りでした。その傘は雨を
(かんぜんにふせぐことはできなかったけれども、それはたしかに、かごのなかのとりへの、)
完全に防ぐことはできなかったけれども、それは確かに、かごの中の鳥への、
(そしてりんじんからりんじんへの)
そして隣人から隣人への
(あいだったのです。)
愛だったのです。