一人きりロックショー

(ふりかえるそこでわらってみせて)

振り返るそこで笑ってみせて

(さいしゅうれっしゃのまどからそとがぱっぱらぱっとかわってしまうようで)

最終列車の　窓から外がぱっぱらぱっと　変わってしまうようで

(いまきみのことばが１３ａｎｄ４５ａ－ｏ)

今君の言葉が　13 and 45 a-o

(だいたいなんでもいみはないけどおとさえなったらそれでしまい)

大体なんでも　意味はないけど　音さえなったら　それで終い

(あぁねぇまだだれもみてくれないいないいない)

あぁ　ねぇ　まだ誰も見てくれない　いない　いない

(はてにはぜんぶとうたして)

果てには　全部淘汰して

(うつむいたぼくのあたまのなか)

俯いた　僕の　頭の中

(なんもかわんないなぁ)

「なんも変わんないなぁ」

(きえないようなことばでぼくをころしてなんじゅうびょうにすがったままの)

消えないような言葉で　僕を殺して　何十秒に縋ったままの

(かたまったいみはもうきみがしることないよないよらったった)

固まった意味はもう　君が知ることないよ　ないよ　らったった

(なげだしてはなしましょうこのよはすべてあいじょうれつじょうなんのこと)

投げ出して話しましょう？　この世はすべて　愛情　劣情　なんのこと？

(つぶやいたおとさえもうわからないつまづいたぼくをわらってみせて)

呟いた音さえもうわからない　つまづいた僕を笑ってみせて

(あいじょうろんじゃのきみのこころはさっとかわってうつってしまうような)

愛情論者の君の心は　さっと変わって移ってしまうような

(ただあのひのことが１３ａｎｄ８５ｙｅ－ｅ－ｅ)

ただ　あの日の事が　13 and 85 ye-e-e

(らくだいざんねんなにかちがうまだきみのことばはおわっちゃいない)

落第　残念　何か違う　まだ君の言葉は終わっちゃいない

(もうそのさきはききたくないみないみない)

もう　その先は聞きたくない　見ない　見ない

(だからさこえもたいかして)

だからさ　声も退化して

(うしなったうたにみをまかせて)

失った唄に身を任せて

(ぜんぶわすれてしまいましょうなんて)

全部忘れてしまいましょう　なんて

(そうなっちゃったんでしょう)

そうなっちゃったんでしょう？

(さかないろのおえつがみみをこがしてゆうやけいろをうつしたままで)

魚色の嗚咽が　耳を焦がして　夕焼け色を映したままで

(きゃくせきのそとがわのそらはそこにみえるのみないのらったった)

客席の外側の　空はそこに見えるの？見ないの？　らったった

(しにたくてうつむいてそれでもまわるぶたいのうらにすわったままで)

死にたくて俯いて　それでも廻る舞台の裏に座ったままで

(きえないおもいでももうとまらないかわらないうたをうたってみせて)

消えない思い出も　もう止まらない　変わらない唄を歌ってみせて

(どうかなこれでどうかなこのうたをひとにみとめてほしくて)

どうかな　これでどうかな　この歌を他人に認めて欲しくて

(あぁどうでもいみはないけどこのせまいほーるにおとを)

あぁどうでも　意味はないけど　この狭いホールに音を

(そうだよまだとどくかなあのきゃくせきのおくきみのもとまで)

そうだよ　まだ届くかな　あの客席の奥　君の元まで

(あぁどうにもきこえないままのそこにひびくひとりきりろっくしょーを)

あぁ　どうにも聞こえないままのそこに響く　一人きりロックショーを

(しらないようなきもちがぼくをこわしてぶたいのうらでこたえをさがして)

知らないような気持ちが　僕を壊して　舞台の裏で答えを探して

(ぶざまにはいつくばるぼくのすがたはどうだいそうかいらったった)

無様に這い蹲る　僕の姿はどうだい？　そうかい　らったった

(みえないようなことばでぼくをころしてもういっかいにすがったままの)

見えないような言葉で　僕を殺して　もう一回に縋ったままの

(けせないおもいでがもうとまらないきみをわすれてらくになりました)

消せない思い出がもう止まらない　「君を忘れて楽になりました」

(それでもなにかがうずいてましたきえなくてひどくいたんでました)

それでも何かがうずいてました　消えなくてひどく痛んでました

(なにかのことばをおぼえてましたいつまでもひとりうたってました)

何かの言葉を覚えてました　いつまでも一人歌ってました

(それでもどこかうしなったままでそれでもこきゅうをつないだままで)

それでもどこか失ったままで　それでも呼吸を繋いだままで

(それでもなにかはうまったままでそれでもこころはうずいたままで)

それでも何かは埋まったままで　それでも心はうずいたままで

(ふりかえるきみもわらっていたの)

振り返る君も笑っていたの