怖い話《転校生》
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問題文
(ようちえんのころ、どうきゅうのこがくるまにはねられてしにました。)
幼稚園の頃、同級の子が車に撥ねられて死にました。
(それからつきひがたち、しょうがっこう4ねんのときに、そいつが)
それから月日が経ち、小学校4年の時に、そいつが
(てんこうせいとしてわたしのくらすにやってきたのでめんくらった。)
転校生として私のクラスにやってきたので面食らった。
(ようちえんのときに、どうきゅうだったうちの4、5にんがとうじのくらすめいとにいて)
幼稚園の時に、同級だったうちの4、5人が当時のクラスメイトにいて
(みなでひるやすみにたいいくかんうらにしゅうごうし)
皆で昼休みに体育館裏に集合し
(「あいつ、じこでしんだよな。どういうことだ?」)
「あいつ、事故で死んだよな。どういうことだ?」
(とぱにっくになってげきろんしたがけつろんでず。)
とパニックになって激論したが結論でず。
(ほんにんには、まさか「おまえ、しんだはずだよな」などといえないので)
本人には、まさか「お前、死んだはずだよな」などと言えないので
(ふつうにくらすめいととしてすごしたが、みなびくびくものだったよ。)
普通にクラスメイトとして過ごしたが、皆びくびくものだったよ。
(そのてんこうせいとはなしをすると、たしかにおなじようちえんにいて、わたしのこともおぼえていた。)
その転校生と話をすると、確かに同じ幼稚園に居て、私の事も覚えていた。
(ほんにんのはなしによると、ちちおやのしごとのつごうでしょうがっこうからはべつのとちとなり、)
本人の話によると、父親の仕事の都合で小学校からは別の土地となり、
(こんかい、またちちおやのてんきんでかえってきたんだと。)
今回、また父親の転勤で帰ってきたんだと。
(べつにじこになんかあっていないし、ましてやしんでなんかいない。)
別に事故になんか逢っていないし、ましてや死んでなんかいない。
(なのに、ようちえんのどうきゅうせいがなんにんも、そいつのそうしきにさんれつしたおぼえがあり、)
なのに、幼稚園の同級生が何人も、そいつの葬式に参列した覚えがあり、
(たしかにしんだはずだとおもっていたのは、いまではとてもふかかいで、)
確かに死んだはずだと思っていたのは、今ではとても不可解で、
(いまにいたるまでいやなきぶんにさせられている。)
今に至るまで嫌な気分にさせられている。
(しかもさいきん、しごとさきでぐうぜん、ようちえんいらいいちどもあっていなかったゆうじんと)
しかも最近、仕事先で偶然、幼稚園以来一度も会っていなかった友人と
(さいかいしなつかしいはなしにはなをさかせたが、ふとそいつが)
再会し懐かしい話に花を咲かせたが、ふとそいつが
(「そういえばようちえんのときにこうつうじこでしんだやつがいたよな」とれいのおとこの)
「そういえば幼稚園の時に交通事故で死んだ奴がいたよな」と例の男の
(なをあげてはなしをしはじめたときは、さすがにきのとおくなるようなさむけをおぼえた。)
名をあげて話をし始めた時は、流石に気の遠くなるような寒気を覚えた。
(ぜんぜんれいたいけんもしたことのないじぶんだが、いまでもこのことだけは)
全然霊体験もしたことのない自分だが、今でもこの事だけは
(なっとくいくせつめいがつかない。)
納得いく説明がつかない。