怖い話《自分の名前で検索》
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問題文
(じぶん(おんな)のなまえでけんさくをかけてみた。)
自分(女)の名前で検索をかけてみた。
(するとじゅうすうけん、どうせいどうめいのひとたちがけんさくにひっかかった。)
すると十数件、同姓同名の人達が検索に引っ掛かった。
(けんきゅうしゃやかいしゃのけいえいしゃ、おなじなまえでありながらぜんぜんべつのせいかつをしているひとたち。)
研究者や会社の経営者、同じ名前でありながら全然別の生活をしている人達。
(そのなかには「まるまるまるまるまる(じぶんのなまえ)ぺーじ」というhpがあった。)
その中には「○○○○〇(自分の名前)ページ」というHPがあった。
(それはぷろふぃーる、bbsだけのしょしんしゃがつくったかんじのこじんのhpだった。)
それはプロフィール、BBSだけの初心者が作った感じの個人のHPだった。
(ぷろふぃーるをみると、じぶんとおなじとしであり、しゅみなどもよくにている。)
プロフィールを見ると、自分と同じ歳であり、趣味なども良く似ている。
(bbsなどをみると、じょうれんっぽいひとが5~6にんいるらしく)
BBSなどを見ると、常連っぽい人が5~6人いるらしく
(このてのhpとしてはまあまあはやっているかんじだった。)
この手のHPとしてはまあまあ流行っている感じだった。
(なんとなくおきにいりにして、ときどきみるようにした。)
何となくお気に入りにして、時々見るようにした。
(しばらくすると、こんてんつににっきがふえた。)
暫くすると、コンテンツに日記が増えた。
(にっきは、まあ、そのへんのさいとによくあるないようのうすいにっきだ。)
日記は、まあ、そのへんのサイトによくある内容の薄い日記だ。
(きょうはあつかったとか、にほんがさっかーかったとか、そんなかんじの)
今日は暑かったとか、日本がサッカー勝ったとか、そんな感じの
(あるとき、にっきのないようがじぶんのせいかつとよくにていることにきづいた。)
ある時、日記の内容が自分の生活とよく似ている事に気付いた。
(はじめにきづいたのはやきゅうかんせんにいったときだ。)
始めに気付いたのは野球観戦に行った時だ。
(そのひ、さいとのかんりにんもおなじきゅうじょうにいったらしい。)
その日、サイトの管理人も同じ球場に行ったらしい。
(そのときはもちろんぐうぜんだなとしかおもわなかった。)
その時はもちろん偶然だなとしか思わなかった。
(きゅうじょうにはなにまんにんものにんげんがいくのだから。)
球場には何万人もの人間が行くのだから。
(つぎのひのにっきはかいしゃでみすをしたことについてかいてあった。)
次の日の日記は会社でミスをした事について書いてあった。
(わたしもそのひ、かいしゃでみすをしてしょうしょうおちこんでいた。)
私もその日、会社でミスをして少々落ち込んでいた。
(つぎのひも、そのつぎのひも、よくみるとにっきのないようはまるで)
次の日も、その次の日も、よく見ると日記の内容はまるで
(じぶんのせいかつをかかれているようだった。)
自分の生活を書かれているようだった。
(たいはんは「かれーたべた」「cdをかった」などたいしたぐうぜんではない。)
大半は「カレー食べた」「CDを買った」など大した偶然ではない。
(しかし、それがなにかげつもつづくときみがわるくなってきた。)
しかし、それが何か月も続くと気味が悪くなってきた。
(あるひ、けいじばんをみると、じょうれんたちがかんりにんのたんじょうびをいわっていた。)
ある日、掲示板を見ると、常連達が管理人の誕生日を祝っていた。
(そのひはわたしもたんじょうびだ。)
その日は私も誕生日だ。
(それでいよいよこわくなってきてはじめてけいじばんにかきこみすることにした。)
それでいよいよ怖くなってきて初めて掲示板に書き込みする事にした。
(しかし、かきこみしようとしても、なまえやないようをかくところにもじがうてない。)
しかし、書き込みしようとしても、名前や内容を書くところに文字が打てない。
(いろいろやってみるがかきこめないどころかもじすらうてない。)
色々やってみるが書き込めないどころか文字すら打てない。
(「おかしいな?」とおもっていると、あることにきづいた。)
「おかしいな?」と思っていると、ある事に気付いた。
(それはけいじばんではなく、ただのぺーじだった。)
それは掲示板ではなく、ただのページだった。
(つまり、ひとりのにんげんがけいじばんっぽくみせかけてつくったひとつのぺーじだったのだ。)
つまり、一人の人間が掲示板っぽく見せかけて作った一つのページだったのだ。
(「いったいなにのためにこんなこと・・・」とすごくこわくなり、かんりにんにめーるをうった。)
「一体何の為にこんな事・・・」とすごく怖くなり、管理人にメールを打った。
(「はじめまして。わたしはあなたとどうせいどうめいのにんげんで、よくこの~」)
「初めまして。私は貴方と同姓同名の人間で、よくこの~」
(のようなあたりさわりのないめーるだ。)
のような当たり障りのないメールだ。
(そしてつぎのひ、ぺーじをみると、すべてけされていた。)
そして次の日、ページを見ると、全て消されていた。
(めーるぼっくすにはいっつう)
メールボックスには一通
(「みつかった」)
「見つかった」
(というへんしんがあった。)
という返信があった。