怖い話《影がない友達》
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問題文
(これはじっさいにわたしがたいけんしたことです。)
これは実際に私が体験した事です。
(いんしょくぎょうのみせをかいぎょうしたなかのよいおんなともだちのはなしです。)
飲食業の店を開業した仲の良い女友達の話です。
(かいてんしたばかりのころは、かのじょのとりまきやゆうじんがみせにいったりしたので)
開店したばかりの頃は、彼女の取り巻きや友人が店に行ったりしたので
(けっこうはやっていましたが、しろうとでのかいてんでしたので、さんかげつもすぎると)
結構流行っていましたが、素人での開店でしたので、三か月も過ぎると
(きゃくいりはすくなくおみせもあけたりしめたりとふていきなえいぎょうとなっていきました。)
客入りは少なくお店も開けたり閉めたりと不定期な営業となっていきました。
(しんぱいだったわたしは、かのじょにだいじょうぶかとでんわしたら)
心配だった私は、彼女に大丈夫かと電話したら
(「きょうすこしおひるにじかんをくれない?」)
「今日少しお昼に時間をくれない?」
(といわれちゅうしょくをいっしょにすることになりました。)
と言われ昼食を一緒にする事になりました。
(そのひはほんとうにきもちのいいくらいのかいせいで、こんなひならかのじょもすこしは)
その日は本当に気持ちのいい位の快晴で、こんな日なら彼女も少しは
(げんきになっていたらとれすとらんでまちあわせしました。)
元気になっていたらとレストランで待ち合わせしました。
(わたしがおみせへとうちゃくしてまっていたときのことです。)
私がお店へ到着して待っていた時の事です。
(かのじょがみせにはいるときになんか「??」とおもったのですが)
彼女が店に入る時になんか「??」と思ったのですが
(そのときはなんかへんだなというくらいのことでした。)
その時はなんか変だなという位の事でした。
(それはひざしのいちからいっても、ほかのおきゃくさんがいりぐちにはいるときには)
それは日差しの位置から云っても、他のお客さんが入口に入る時には
(おおきなかげがあるのになぜかかのじょにはかげがない?みまちがえくらいにおもっていました。)
大きな影があるのになぜか彼女には影がない?見間違え位に思っていました。
(はなしをしだしても、しょくじにはてをつけずひるまからびーるだけをくらいかおをして)
話をしだしても、食事には手を付けず昼間からビールだけを暗い顔をして
(のみつづけるだけのかのじょでした。)
飲み続けるだけの彼女でした。
(じぶんのみせをだしたときにしゃっきんをしていたらしく、へんさいがおくれていて・・)
自分の店を出した時に借金をしていたらしく、返済が遅れていて・・
(とたしかそんなはなしでした。)
と確かそんな話でした。
(わたしにはとてもつごうできるきんがくではないので、まだはじめたばかりなんで)
私にはとても都合できる金額ではないので、まだ始めたばかりなんで
(もうすこしがんばってみたらといいながら、そのおみせをでたんですが・・・)
もう少し頑張ってみたらと言いながら、そのお店を出たんですが・・・
(わたしにはおおきなかげがあるのに、やっぱりかのじょにはかげがないんです。)
私には大きな影があるのに、やっぱり彼女には影がないんです。
(なんどみてもかのじょのしるえっとはないんです・・・)
何度見ても彼女のシルエットはないんです・・・
(あぜんとしましたが、かのじょにはなにもいわずにわかれたひのよくあさでした。)
唖然としましたが、彼女には何も言わずに別れた日の翌朝でした。
(かのじょのむすめからそうちょうにでんわがあり「ままがおきたらじさつしていた」と・・・)
彼女の娘から早朝に電話があり「ママが起きたら自殺していた」と・・・
(すぐにきのうのことがおもいだされ、かのじょのかげがなかったのはすでにそのときにはもう)
すぐに昨日の事が思い出され、彼女の影がなかったのは既にその時にはもう
(かのじょじしんがにくたいではありましたが、しんだじょうたいじゃなかったんだろうかと)
彼女自身が肉体ではありましたが、死んだ状態じゃなかったんだろうかと
(いま、おもいだしてもなぜかのじょだけかげができなかったのかはそのせいだと)
今、思い出してもなぜ彼女だけ影ができなかったのかはそのせいだと
(おもわずにはいられないこわいたいけんでした。)
思わずにはいられない怖い体験でした。