SPY / 槇原敬之

(おあずけになったでーとにがっかりしていたけど)

おあずけになったデートに　がっかりしていたけど

(ぐうぜんきみをみかけたなんてうんめいてきなふたり)

偶然君を見かけた　なんて運命的な２人

(おめかしというよりちょっとへんそうにちかいふくで)

おめかしと言うよりちょっと　変装に近い服で

(であったころならきっとみすごしてた)

出会った頃なら　きっと見過ごしてた

(ひょっとしたらべつのやつとあってたりして)

ひょっとしたら別のやつと　会ってたりして

(あとをつけてみよういたずらごころにひがついた)

跡をつけてみよう　イタズラ心に火がついた

(だけどしんじてるしんじてるきみをしんじてる)

だけど　信じてる　信じてる　君を信じてる

(ふたりのひびがだいじょうぶだとせなかをおす)

２人の日々が大丈夫だと　背中を押す

(しれいはくだされたぼくはｔ－ｓｈｉｒｔとやぶけた)

指令は下された　僕は　T-shirtとやぶけた

(じーんずにみをかためたすぱい)

ジーンズに身を固めたスパイ

(ちょうのうりょくしゃのようにかのじょをだましてやれ)

超能力者のように　彼女をだましてやれ

(きょうあのことあってたろおどろくかおがみたい)

「今日　あの娘と会ってたろ？」　驚く顔が見たい

(たかそうなくるまのよこできみはきゅうにたちどまる)

高そうな車の横で　君は急に立ち止まる

(うんてんせきのおとこがかるくてをあげた)

運転席の男が　軽く手を上げた

(ぼくのむねがきゅうすぴーどでたかなる)

僕の胸が　急スピードで高なる

(きみはまわりをきにしながらやつときすをした)

君はまわりを気にしながらヤツと　キスをした

(しゃれになんないよなんないよわるいゆめならば)

しゃれになんないよ　なんないよ　悪い夢ならば

(はやめにさめてとじゅもんのようにさけんでる)

早めにさめてと　呪文のように叫んでる

(しんじつをしることがこんなにつらいなら)

真実を知ることが　こんなにつらいなら

(ぼくはすぱいになんかなれない)

僕は　スパイになんかなれない

(うそをついてまでほしいしあわせがぼくだったのかい)

嘘をついてまでほしい　幸せが僕だったのかい？

(なみだがでてきたいまぼくをわらうやつはきっとけがをする)

涙が出てきた　今僕を笑うやつは　きっとケガをする

(だけどしんじてるしんじてるどうかしんじさせて)

だけど信じてる　信じてる　どうか信じさせて

(りょううでがじんとあつくなるくらいだきしめたつよさ)

両腕がじんと熱くなる位　抱きしめた強さ

(きみのからだにあざのようにのこればいい)

君の身体に　アザのように残ればいい

(そしていつかおもいだしてうそもみぬけないほど)

そしていつか思い出して　嘘も見抜けない程

(こいにおちたやくたたずのすぱいを)

恋に落ちた　役立たずのスパイを