銀行 統合リスク管理入門① タイピング
銀行 統合リスク管理入門①
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問題文
(ぎんこうのしゅうえきかんりとりすくかんりのこうどかのすいいはどのようなものか。)
銀行の収益管理とリスク管理の高度化の推移はどのようなものか。
(こうどせいちょうきのしゅうえきかんりとりすくかんりはどのようなものであったか。)
高度成長期の収益管理とリスク管理はどのようなものであったか。
(こうどせいちょうきにおけるしゅうえきかんりは、「ぼりゅーむかんり」そのものであった。)
高度成長期における収益管理は、「ボリューム管理」そのものであった。
(きせいきんりとぎょうむぶんやきせいによりあんていしたりはばがかくほされたからである。)
規制金利と業務分野規制により安定した利幅が確保されたからである。
(りすくかんりについては、ぎんこうほごのめんからもじゅうしされることはなかった。)
リスク管理については、銀行保護の面からも重視されることはなかった。
(きぎょうとうさんはすくなく、ふどうさんのたんぽかちもたかかった。)
企業倒産は少なく、不動産の担保価値も高かった。
(ばぶるきにはいり、きんりきせいがだんかいてきにかんわされたが、)
バブル期に入り、金利規制が段階的に緩和されたが、
(しゅうえきしひょうがぼりゅーむだったため、きょうそうりょくをたもつために、)
収益指標がボリュームだったため、競争力を保つために、
(はくりたばいへのけいこうがたかまった。)
薄利多売への傾向が高まった。
(しゅうえきりょくきょうかやぎょうむりょういきのかくだいからてすうりょうしゅうにゅうのじゅうようせいがました。)
収益力強化や業務領域の拡大から手数料収入の重要性が増した。
(たんじゅんな「ざんだか」のぼりゅーむかんりから、「きんり」や「てすうりょう」をかみする)
単純な「残高」のボリューム管理から、「金利」や「手数料」を加味する
(あらりえきかんりへとかんりしひょうがかわっていった。)
粗利益管理へと管理指標が変わっていった。
(りすくかんりにおいては、きんりきせいのかんわとともにえんだかがつづくなか、)
リスク管理においては、金利規制の緩和と共に円高が続く中、
(とうしぶーむがおこったが、こくないのさんぎょうかいへのとうししきんがほうわじょうたいをむかえ、)
投資ブームが起こったが、国内の産業界への投資資金が飽和状態を迎え、
(ふどうさんやかぶしきにばくだいなしきんがりゅうにゅうした。)
不動産や株式に莫大な資金が流入した。
(さまざまなせんざいてきりすくがかくだいしていったじだいである。)
様々な潜在的リスクが拡大していった時代である。
(ばぶるきにぎんこうがこぞってゆうししたとちとりひきかんれんぎょうたいへのかしつけは、)
バブル期に銀行がこぞって融資した土地取引関連業態への貸付は、
(ばぶるけいざいほうかいごのとちかかくのきゅうらくによりそのおおくがふりょうさいけんかし、)
バブル経済崩壊後の土地価格の急落によりその多くが不良債権化し、
(ぎんこうけいえいをあっぱくした。)
銀行経営を圧迫した。
(ばぶるきにちくせきされたせんざいてきりすくかがけんざいかされることにより、)
バブル期に蓄積された潜在的リスク化が顕在化されることにより、
(ぎんこうのけんぜんせいはていかし、しんらいはおおきくゆらいだ。)
銀行の健全性は低下し、信頼は大きく揺らいだ。
(こうしたききにちょくめんし、せいふはにほんばんきんゆうびっくばんをかかげかいかくをおこなった。)
こうした危機に直面し、政府は日本版金融ビックバンを掲げ改革を行った。
(ぎんこうはけんぜんかのしひょうとなるじこしほんひりつをいじするとともに、)
銀行は健全化の指標となる自己資本比率を維持するとともに、
(ふりょうさいけんしょりのげんしとしてさらなるりえきをかくほするひつようせいがたかまった。)
不良債権処理の原資として更なる利益を確保する必要性が高まった。
(「しんようこすと」(りすく)をこうじょしたあとに、こきゃくなどがさいしゅうてきに)
「信用コスト」(リスク)を控除した後に、顧客等が最終的に
(どのていどのりえきをもたらすかをとらえるため「けいひ」をこうじょした、)
どの程度の利益をもたらすかを捉えるため「経費」を控除した、
(「しんようりすくこうじょごりえき」かんりへとさらなるしんかをとげた。)
「信用リスク控除後利益」管理へと更なる進化を遂げた。
(とうごうりすくかんりのたんじょうである。)
統合リスク管理の誕生である。