夏目漱石「こころ」3-101
夏目漱石の「こころ」(下)でございます。
なるべく原文ママで問題を設定しておりますので、誤字なのか原文なのかややこしいとは思われますが最後までお付き合い下さい。
オリジナルの書き方・読み方については以下に載せますので、参考の程よろしくお願い致します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1:居る家(おるいえ)
11:随いて(ついて)
16:墓参(はかまいり)
19:喜こぶ(よろこぶ)
30:見立(みたて)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ちゃった | 5856 | A+ | 5.8 | 99.5% | 321.0 | 1889 | 9 | 35 | 2025/11/08 |
| 2 | ぶす | 5149 | B+ | 5.5 | 92.9% | 334.8 | 1865 | 141 | 35 | 2026/01/06 |
| 3 | ぴより | 3543 | D+ | 3.9 | 90.7% | 477.2 | 1882 | 191 | 35 | 2025/11/23 |
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問題文
(わたくしがいまおるいえへひっこしたのはそれからまもなくでした。)
私が今居る家へ引越したのはそれから間もなくでした。
(おくさんもおじょうさんもまえのところにいるのをいやがりますし、)
奥さんも御嬢さんも前の所にいるのを厭がりますし、
(わたくしもそのよるのきおくをまいばんくりかえすのがくつうだったので、)
私もその夜の記憶を毎晩繰り返すのが苦痛だったので、
(そうだんのうえうつることにきめたのです。)
相談の上移る事に極めたのです。
(うつってにかげつほどしてからわたくしはぶじにだいがくをそつぎょうしました。)
移って二カ月程してから私は無事に大学を卒業しました。
(そつぎょうしてはんとしもたたないうちに、わたくしはとうとうおじょうさんとけっこんしました。)
卒業して半年も経たないうちに、私はとうとう御嬢さんと結婚しました。
(そとがわからみれば、ばんじがよきどおりにはこんだのですから、)
外側から見れば、万事が予期通りに運んだのですから、
(めでたいといわなければなりません。)
目出たいと云わなければなりません。
(おくさんもおじょうさんもいかにもこうふくらしくみえました。)
奥さんも御嬢さんも如何にも幸福らしく見えました。
(わたくしもこうふくだったのです。)
私も幸福だったのです。
(けれどもわたくしのこうふくにはくろいかげがついていました。)
けれども私の幸福には黒い影が随いていました。
(わたくしはこのこうふくがさいごにわたくしをかなしいうんめいにつれていくどうかせん)
私はこの幸福が最後に私を悲しい運命に連れて行く導火線
(ではなかろうかとおもいました。)
ではなかろうかと思いました。
(けっこんしたときおじょうさんが、)
結婚した時御嬢さんが、
(ーーもうおじょうさんではありませんから、さいといいます。)
ーーもう御嬢さんではありませんから、妻と云います。
(ーーさいが、なにをおもいだしたのか、ふたりでけいのはかまいりをしようといいだしました。)
ーー妻が、何を思い出したのか、二人でKの墓参をしようと云い出しました。
(わたくしはいみもなくただぎょっとしました。)
私は意味もなく唯ぎょっとしました。
(どうしてそんなことをきゅうにおもいたったのかとききました。)
どうしてそんな事を急に思い立ったのかと聞きました。
(さいはふたりそろってはかまいりをしたら、けいがさぞよろこぶだろうというのです。)
妻は二人揃って墓参をしたら、Kがさぞ喜こぶだろうと云うのです。
(わたくしはなにごともしらないさいのかおをしけじけながめていましたが、)
私は何事も知らない妻の顔をしけじけ眺めていましたが、
(さいからなぜそんなかおをするのかととわれてはじめてきがつきました。)
妻から何故そんな顔をするのかと問われて始めて気が付きました。
(わたくしはさいののぞみどおりふたりつれだってぞうしがやへいきました。)
私は妻の望通り二人連れ立って雑司ヶ谷へ行きました。
(わたくしはあたらしいけいのはかへみずをかけてあらってやりました。)
私は新らしいKの墓へ水をかけて洗って遣りました。
(さいはそのまえへせんこうとはなをたてました。)
妻はその前へ線香と花を立てました。
(ふたりはあたまをさげて、がっしょうしました。)
二人は頭を下げて、合掌しました。
(さいはさだめてわたくしといっしょになったてんまつをのべてけいによろこんでもらうつもりでしたろう。)
妻は定めて私と一所になった顛末を述べてKに喜こんで貰う積りでしたろう。
(わたくしははらのなかで、ただじぶんがわるかったとくりかえすだけでした。)
私は腹の中で、ただ自分が悪かったと繰り返すだけでした。
(そのときさいはけいのはかをなでてみてりっぱだとひょうしていました。)
その時妻はKの墓を撫でて見て立派だと評していました。
(そのはかはたいしたものではないのですけれども、)
その墓は大したものではないのですけれども、
(わたくしがじぶんでいしやへいってみたてたりしたいんねんがあるので、)
私が自分で石屋へ行って見立たりした因縁があるので、
(さいはとにかくそういいたかったのでしょう。)
妻はとにかくそう云いたかったのでしょう。
(わたくしはそのあたらしいはかと、あたらしいわたくしのさいと、)
私はその新らしい墓と、新らしい私の妻と、
(それからじめんのしたにうずめられたけいのあたらしいはっこつとをおもいくらべて、)
それから地面の下に埋められたKの新らしい白骨とを思い比べて、
(うんめいのれいばをかんぜずにはいられなかったのです。)
運命の冷罵を感ぜずにはいられなかったのです。
(わたくしはそれいごけっしてさいといっしょにけいのはかまいりをしないことにしました。)
私はそれ以後決して妻と一所にKの墓参りをしない事にしました。