怖い話《競馬で勝つ方法を見つけたA君》１

(ａ「やべぇよおれけいばかつほうほうみつけちまったあれみろよ」)

Ａ「やべぇよ俺競馬勝つ方法見つけちまったあれ見ろよ」

(ａがゆびさしたほうこうにはなにもいなかった。)

Ａが指差した方向には何もいなかった。

(おれ「おいなにもいねーじゃん。おまえからかってんのか？」)

俺「おい何もいねーじゃん。お前からかってんのか？」

(ａは「？」みたいなかおしてた。)

Ａは「？」みたいな顔してた。

(おれ「もういいおれかってくるから」)

俺「もういい俺買ってくるから」

(いつもみたいにとうひょうかーどかいてたときだった。)

いつもみたいに投票カード書いてた時だった。

(となりでａもかーどかいてたんだけどそのとうひょうかーどなにかおかしい。)

隣でＡもカード書いてたんだけどその投票カード何かおかしい。

(にほんごなんてまったくかかれてないし。すうじだってかかれてなかった。)

日本語なんて全く書かれてないし。数字だって書かれてなかった。

(たとえるなら４００じづめのさくぶんようし？みたいなかんじだった。)

例えるなら400字詰めの作文用紙？みたいな感じだった。

(おれ「なんだよそのかみｗ」)

俺「なんだよその紙ｗ」

(おれがはなしかけてもはんのうしなかった。)

俺が話しかけても反応しなかった。

(いっしゅんおれのかおちらってみたかとおもったらすぐかみになんかかいてる。)

一瞬俺の顔チラって見たかと思ったらすぐ紙になんか書いてる。

(もじにはみえなかった。おれはもうむししてけんばいきに)

文字には見えなかった。俺はもう無視して券売機に

(じぶんのとうひょうかーどをいれにいった。ばけんはとうぜんでてくる。)

自分の投票カードを入れに行った。馬券は当然出てくる。

(１３をかった。のこりのきんぜんぶつかってかっちまったからかなりあせってた。)

13を買った。残りの金全部使って買っちまったからかなり焦ってた。

(そこでなんかおかしいことにきがついた。)

そこでなんかおかしい事に気が付いた。

(となりでａもあのさくぶんようしみたいなのけんばいきにいれてたんだけど)

隣でAもあの作文用紙みたいなの券売機に入れてたんだけど

(おれがそんなんいれてもでるはずねーとおもってたんだけどなんかでてきたんだ。)

俺がそんなん入れても出るはずねーと思ってたんだけどなんか出てきたんだ。

(いっけんふつうのばけんなんだけどすうしきみたいなのがうすーくびっしりかかれてるの。)

一見普通の馬券なんだけど数式みたいなのがうすーくびっしり書かれてるの。

(おれはこんらんしすぎてはなしかけることもできなかったがａからはなしかけてきた。)

俺は混乱しすぎて話しかける事も出来なかったがAから話しかけてきた。

(ａ「ふーんおまえ１３か、ぜったいこないよ」)

A「ふーんお前13か、絶対来ないよ」

(おれはすこしきれた、なんでこいつにそんなこといわれなきゃいけないのか)

俺は少し切れた、何でこいつにそんな事言われなきゃいけないのか

(おれ「そんなんおまえだってくるかわかんねーじゃん。)

俺「そんなんお前だって来るか分かんねーじゃん。

(そもそもそんなんばけんなのかよ」)

そもそもそんなん馬券なのかよ」

(ａ「くるよ。おれすげーもんみつけちまった。おまえにもこんどおしえてやるよ。」)

A「来るよ。俺スゲーもん見つけちまった。お前にも今度教えてやるよ。」

(おれはそのときａがなにいってんだこいつとぐらいにしかおもわなかった。)

俺はその時Aが何言ってんだこいつとぐらいにしか思わなかった。

(もうむししてみにいくことにしたんだ。)

もう無視して見に行く事にしたんだ。

(でもなんかいわかんがあるんだ。なんかかいじょうぜんたいに)

でもなんか違和感があるんだ。なんか会場全体に

(でもおれはそんなこときにしてるよゆうなかった。)

でも俺はそんな事気にしてる余裕なかった。

(ありがねぜんぶなくなるかふえるかのしょうぶだったから。)

有り金全部なくなるか増えるかの勝負だったから。

(げーとはいりかんりょうして、はしりだした。)

ゲート入り完了して、走り出した。

(１３はにげをはかった。きづいたらごーるまえでさけんでた。)

13は逃げを図った。気付いたらゴール前で叫んでた。

(おれ「のこせのこせのこせのこせのこせ」)

俺「残せ残せ残せ残せ残せ」

(おれは１３がのこしたようにみえた。あきらかにいっちゃくだった。)

俺は13が残したように見えた。明らかに一着だった。

(おれはこうようかんにつつまれた。むねのたかなりをかんじた。)

俺は高揚感に包まれた。胸の高鳴りを感じた。

(それのよいんに１０ぷんんくらいひたってたときかな、けいじばんがかくていしたんだ。)

それの余韻に10分んくらい浸ってた時かな、掲示板が確定したんだ。

(でもおかしいんだ、あきらかにひょうじされてるいっちゃくは１３じゃない。)

でもおかしいんだ、明らかに表示されてる一着は13じゃない。

(おれ「おいおいおいどういうことだよ」)

俺「おいおいおいどういう事だよ」

(そこではじめてきづいたんだ。ａのかおがまっさおなことに。)

そこで初めて気づいたんだ。Ａの顔が真っ青な事に。

(おれ「おい！ａだいじょうぶか？」)

俺「おい！Ａ大丈夫か？」

(ａ「やべーもんみちまった」)

Ａ「やべーもん見ちまった」

(おれ「けいじばんのことか？」)

俺「掲示板の事か？」

(ａ「ほんとうにみえなかったのか？あれが」)

A「本当に見えなかったのか？アレが」

(おれ「そんなことどうでもいいおれがかったばけんはどうなんだよ」)

俺「そんな事どうでもいい俺が買った馬券はどうなんだよ」

(ａはだまりこんでしまった。おれはかくていしたからはらいもどしをうけにいった。)

Aは黙り込んでしまった。俺は確定したから払い戻しを受けに行った。

(そうするとけんばいきがなんかおかしいんだ。)

そうすると券売機がなんかおかしいんだ。

(「このよにはそんざいしないばけんです」とひょうじされる。)

「この世には存在しない馬券です」と表示される。

(おれ「どういうことだよ」)

俺「どういう事だよ」

(なぜかとなりではらいもどしたａは９０まんぐらいのはらいもどしをうけてた。)

何故か隣で払い戻したＡは90万ぐらいの払い戻しを受けてた。

(いみふめいだった、ａのばけんでなんではらいもどせるんだ？)

意味不明だった、Ａの馬券で何で払い戻せるんだ？

(おれがなんかいいかけるまえにａがしゃべりだした。)

俺がなんか言いかける前にＡが喋り出した。