怖い話《村八分》2

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プレイ回数212難易度(5.0) 4447打 長文

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問題文

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(しごとをやめたのかいちにちじゅうnさんがいえのまえでぱんついちちょうで)

仕事を辞めたのか一日中Nさんが家の前でパンツ一丁で

(「ははははははははっはあ」とわらっていたり、)

「ははははははははっはあ」と笑っていたり、

(いえのがいへきをへんなもようでかきなぐったり、きこうにはしりだしたのだ。)

家の外壁を変な模様で書き殴ったり、奇行に走り出したのだ。

(さいしょのうちはばせいをあびせたりしていたむらびとも)

最初のうちは罵声を浴びせたりしていた村人も

(まったくむらびとにはんのうせずきこうをおこなうnさんをきみわるがり、だれもちかづかなくなった。)

全く村人に反応せず奇行を行うNさんを気味悪がり、誰も近づかなくなった。

(これはあとからわかったのだがnさんのははがなくなってから48にちめのひ)

これは後から分かったのだがNさんの母が亡くなってから48日目の日

(わたしがげこうしていると「わたしちゃん!」とnさんがきゅうにはやしからでてきた。)

私が下校していると「私ちゃん!」とNさんが急に林から出てきた。

(わたしはぎょっとしてみがまえたが、nさんはあのころのふつうのひょうじょうをしていて)

私はぎょっとして身構えたが、Nさんはあの頃の普通の表情をしていて

(「あしたむらをでるからさいごにはなしをしよう」とはなしかけてきた。)

「明日村を出るから最後に話をしよう」と話しかけてきた。

(「ええ」とおどろきつつ、しょうじきむらのひとやりょうしんにみたらなんておこられるか)

「ええ」と驚きつつ、正直村の人や両親に見たらなんて怒られるか

(わかりやしないとおもっていたが、そんなかんがえをみぬいたのか)

わかりやしないと思っていたが、そんな考えを見抜いたのか

(「だいじょうぶ!そこのぞうきばやしではなせばだれもいないから」)

「大丈夫!そこの雑木林で話せば誰もいないから」

(といわれnさんについていくことにした。)

と言われNさんについて行く事にした。

(そこでnさんはわたしにいろいろなはなしをしてくれた。)

そこでNさんは私に色々な話をしてくれた。

(nさんにはわたしとおないどしくらいのこどもがいるがりこんして)

Nさんには私と同い年くらいの子供がいるが離婚して

(ははかたについていったため、わたしにむすめをかさねてみていたこと)

母方について行った為、私に娘を重ねてみていた事

(じぶんはあのむらにはあわなかったこと)

自分はあの村には合わなかった事

(わたしちゃんみたいなこはあのむらをでていろいろなけいけんをしてほしいということ)

私ちゃんみたいな子はあの村を出て色々な経験をしてほしいという事

(ものごとをひとにいわれたからではなくじぶんのいしでみきわめてほしいということ)

物事を人に言われたからではなく自分の意志で見極めてほしいという事

(そして、さいごに「あしたのそうちょう、むらをでるからわたしちゃんにさいしんげーむをあげるね!)

そして、最後に「明日の早朝、村を出るから私ちゃんに最新ゲームをあげるね!

など

(うらぐちのかぎをあけておくからだれにもみられないようにとりにきて)

裏口の鍵を開けておくから誰にも見られないように取りにきて

(りびんぐのちゃぶだいのうえにおいておくねそれじゃげんきでね」)

リビングのちゃぶ台の上に置いておくねそれじゃ元気でね」

(といってわたしのあたまをなでてさっていった。)

と言って私の頭を撫でて去って行った。

(nさんがいなくなってさびしいというきもちもあったが、)

Nさんがいなくなって寂しいという気持ちもあったが、

(あのげーむきをもらえるうれしさがまさり)

あのゲーム機を貰える嬉しさが勝り

(りょうしんにばれずにどこにかくそうかななんてことをかんがえていた。)

両親にバレずにどこに隠そうかななんて事を考えていた。

(そしてよくじつどきどきしていつもよりはやおきしたそうちょう)

そして翌日ドキドキしていつもより早起きした早朝

(あそびにいってくるといいいえをとびだし、いちもくさんにnさんのいえにむかった。)

遊びに行ってくるといい家を飛び出し、一目散にNさんの家に向かった。

(さいわいむらびとのだれにもあうことはなくnさんいえのうらぐちまでたどりつくと、)

幸い村人の誰にも会う事はなくNさん家の裏口まで辿り着くと、

(いっていたとおりかぎはかかっていなくそそくさといえのなかにはいっていった。)

言っていた通り鍵はかかっていなくそそくさと家の中に入って行った。

(いえのなかにはいりりびんぐにちかづくといわかんをかんじた。)

家の中に入りリビングに近づくと違和感を感じた。

(ものすごいいしゅうがするのだ。ふんにょうのようなくさいだった。)

物凄い異臭がするのだ。糞尿の様な臭いだった。

(なにだろうとおもってりびんぐのどあをあけたしゅんかんだった。)

何だろうと思ってリビングのドアを開けた瞬間だった。

(わたしのがんめんにくろくてかたいものがばちばちとあたった。)

私の顔面に黒くて硬いものがバチバチと当たった。

(いまかんがえるとはえだったんだろう、わたしはそんなことをかんがえるひまもなく)

今考えるとハエだったんだろう、私はそんな事を考える暇もなく

(てんじょうからぶらさがったはだかのnさんがめにとびこんできた。)

天井からぶら下がった裸のNさんが目に飛び込んできた。

(nさんのしたにはふんにょうとたいえきまみれのげーむきとたいりょうのしゃしんがおかれていた。)

Nさんの下には糞尿と体液まみれのゲーム機と大量の写真が置かれていた。

(わたしのりょうしんやむらびとのしゃしんはめにはいったしゅんかん、ものすごいぜっきょうがきこえてきた。)

私の両親や村人の写真は目に入った瞬間、物凄い絶叫が聞こえてきた。

(そのぜっきょうがじぶんのものだときづいたとき、わたしのいしきはとおのいて)

その絶叫が自分のものだと気づいた時、私の意識は遠のいて

(つぎにおきたときはわたしはびょういんのべっどのうえだった。)

次に起きた時は私は病院のベッドの上だった。

(りょうしんがとてもしんぱいそうなかおで「だいじょうぶ、だいじょうぶ」)

両親がとても心配そうな顔で「大丈夫、大丈夫」

(とわたしをだきしめてくれたのをおぼえている。)

と私を抱きしめてくれたのを覚えている。

(あのひaさんはわたしとわかれてすぐじさつをしたらしい。)

あの日Aさんは私と別れてすぐ自殺をしたらしい。

(ははの49にちをまってははをおってじさつをしたということだった。)

母の49日を待って母を追って自殺をしたという事だった。

(わたしはしたいのまえでたおれていたところをぜっきょうをきいて)

私は死体の前で倒れていたところを絶叫を聞いて

(かけつけたむらびとにはっけんされたそうだ。)

駆け付けた村人に発見されたそうだ。

(こどもということとまちがいなくじさつだったということで)

子供という事と間違いなく自殺だったという事で

(わたしにけいさつからなにかきかれるということはほとんどなかった。)

私に警察から何か聞かれるという事はほとんどなかった。

(またりょうしんにしゃしんとげーむきのことをはなしたが、)

また両親に写真とゲーム機の事を話したが、

(そんなものはなかったのいってんばりだった。)

そんなものはなかったの一点張りだった。

(それよりもかなりかうんせりんぐをうけさせられたのをおぼえている。)

それよりもかなりカウンセリングを受けさせられたのを覚えている。

(むらでもかなりせんせーしょなるなにゅーすだったが)

村でもかなりセンセーショナルなニュースだったが

(だれもこのけんについてはなしたがらなかった。)

誰もこの件について話したがらなかった。

(nさんのいえもさすがにしゅうかいにつかわれるようなこともなくなり)

Nさんの家もさすがに集会に使われる様な事もなくなり

(いえのとりこわしもけっていしていたあるひ。)

家の取り壊しも決定していたある日。

(そんちょうがなくなった、さかきにあたってあたまがつぶれたそうだ。)

村長が亡くなった、倒木に当たって頭が潰れたそうだ。

(それからむらではちぇーんそーでゆびをとばしたり、やまでらくせきにあったり、)

それから村ではチェーンソーで指を飛ばしたり、山で落石にあったり、

(ふかしぎなじこがひんぱつしておこるようになった。)

不可思議な事故が頻発して起こるようになった。

(みんなぐちにはださないがnさんのことをおもいうかべたにちがいない。)

みんな口には出さないがNさんの事を思い浮かべたに違いない。

(わたしのりょうしんもそこらへんからものすごくけんあくななかになりnさんのけんからいちねんもたたずに)

私の両親もそこら辺から物凄く険悪な仲になりNさんの件から一年も経たずに

(りこんしてわたしはははにつれられははかたのしんせきがいるかんとうにひっこした。)

離婚して私は母に連れられ母方の親戚がいる関東に引っ越した。

(そのあといっさいちちともむらのにんげんともれんらくをとっていないので)

その後一切父とも村の人間とも連絡を取っていないので

(そのあとむらびとたちがどうなったかはしらない)

その後村人達がどうなったかは知らない

(が、わたしのはははわたしがせいじんしてからじょじょにおかしくなりいませいしんびょうとうににゅういんしている。)

が、私の母は私が成人してから徐々におかしくなり今精神病棟に入院している。

(ははをみるとほかのむらびともろくなじんせいをあゆんでいないんだろうなとおもう。)

母を見ると他の村人も碌な人生を歩んでいないんだろうなと思う。

(あとからきいたはなしだがははもしんせきにしょうかいされたしょくばでそうとういびられたらしく)

後から聞いた話だが母も親戚に紹介された職場で相当いびられたらしく

(それがげんいんのひとつでせいしんてきにおかしくなってしまったらしい。)

それが原因の一つで精神的におかしくなってしまったらしい。

(ふしぎとそんなははをみてもかわいそうというかんじょうよりもしょうがないね・・・)

不思議とそんな母を見ても可哀想という感情よりもしょうがないね・・・

(というかんじょうしかわいてこないわたしもnさんにのろわれているのかもしれない。)

という感情しか湧いてこない私もNさんに呪われているのかもしれない。

(さいきんこのむらがとうごうされてなくなったというにゅーすをみたので)

最近この村が統合されてなくなったというニュースを見たので

(きねんにこのはなしをかいてみました。)

記念にこの話を書いてみました。

(とうじちいさかったのできおくがあいまいなぶぶんもありますがじっさいにあったはなしです。)

当時小さかったので記憶があいまいな部分もありますが実際にあった話です。

(あのげーむきやしゃしんはむらぐるみでいんぺいしてたのかな?なんて)

あのゲーム機や写真は村ぐるみで隠蔽してたのかな?なんて

(いまではれいせいにかんがえられたりするのですが)

今では冷静に考えられたりするのですが

(はたしてけいさつのめをかいくぐってそんなことできるのか?)

果たして警察の目をかいくぐってそんな事出来るのか?

(いまとなってはははははなせるじょうたいではないのでえいえんのやみです。)

今となっては母は話せる状態ではないので永遠の闇です。

(ここまでにはないにしろわたしとおなじようないなかのいんしつないじめや)

ここまでにはないにしろ私と同じような田舎の陰湿ないじめや

(いんぺいをけいけんしたほういたらこめんとおねがいします。)

隠蔽を経験した方いたらコメントお願いします。

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