小説タイピング「最高の仕事」
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | デコポン | 6394 | S | 6.6 | 96.9% | 295.9 | 1953 | 61 | 56 | 2024/10/29 |
2 | もっちゃん先生 | 4608 | C++ | 4.8 | 95.0% | 404.5 | 1966 | 102 | 56 | 2024/11/05 |
3 | sachiko | 4605 | C++ | 4.6 | 98.9% | 418.6 | 1949 | 21 | 56 | 2024/10/27 |
4 | 饅頭餅美 | 4462 | C+ | 4.8 | 92.5% | 405.6 | 1968 | 158 | 56 | 2024/10/26 |
5 | なり | 4386 | C+ | 4.7 | 92.6% | 412.2 | 1963 | 155 | 56 | 2024/11/19 |
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問題文
(むらたはいちりゅうきぎょうにしゅうしょくすることをゆめみていた。)
村田は一流企業に就職することを夢見ていた。
(まいにちめんせつをうけつづけたが、)
毎日面接を受け続けたが、
(なかなかないていをもらえないひびがつづいた。)
なかなか内定をもらえない日々が続いた。
(あるひ、ふらりとたちよったちいさなじむしょで)
ある日、ふらりと立ち寄った小さな事務所で
(「あなたののぞむしごとを、)
「あなたの望む仕事を、
(どこでもできるようにしてさしあげます!」という)
どこでもできるようにして差し上げます!」という
(きみょうなこうこくをみつけた。)
奇妙な広告を見つけた。
(こうこくのしたには、いっぽんのでんわばんごうがしるされている。)
広告の下には、一本の電話番号が記されている。
(はんしんはんぎのまま、むらたはそのばんごうにでんわをかけた。)
半信半疑のまま、村田はその番号に電話をかけた。
(「もしもし、あなたのおのぞみのしごとを)
「もしもし、あなたのお望みの仕事を
(なんでもできるようにしてさしあげます!」と)
何でもできるようにして差し上げます!」と
(げんきのよいこえがでんわのむこうからきこえた。)
元気の良い声が電話の向こうから聞こえた。
(「もちろんです!どんなしごとでもいいから、)
「もちろんです!どんな仕事でもいいから、
(はたらきたいんです!」むらたはひっしにこたえた。)
働きたいんです!」村田は必死に答えた。
(「それならあなたにぴったりのしごとがございますよ。)
「それならあなたにぴったりの仕事がございますよ。
(これから、あなたがおもいえがくりそうのしごとを、)
これから、あなたが思い描く理想の仕事を、
(えいえんにたのしめるでしょう!)
永遠に楽しめるでしょう!
(ただし、もうあともどりはできませんよ?」)
ただし、もう後戻りはできませんよ?」
(むらたはこうふんし、かんがえることなくどういした。)
村田は興奮し、考えることなく同意した。
(そのしゅんかん、めのまえのせかいがかわり、)
その瞬間、目の前の世界が変わり、
(かれはこうそうびるのなかにたっていた。)
彼は高層ビルの中に立っていた。
(すーつをきたかれは、)
スーツを着た彼は、
(ひろいおふぃすのですくにすわっていた。)
広いオフィスのデスクに座っていた。
(ぱそこんがめのまえにあり、)
パソコンが目の前にあり、
(しごとがやまのようにつまれている。)
仕事が山のように積まれている。
(まわりにはどうりょうらしきひとびとがいそがしくはたらいているが、)
周りには同僚らしき人々が忙しく働いているが、
(みんなえがおだった。)
みんな笑顔だった。
(「やっとてにいれた!」むらたはかんきにひたり、)
「やっと手に入れた!」村田は歓喜に浸り、
(いきようようとしごとをはじめた。)
意気揚々と仕事を始めた。
(そのひも、つぎのひも、むらたはじゅうじつかんにみたされ、)
その日も、次の日も、村田は充実感に満たされ、
(りそうのしごとにぼっとうした。)
理想の仕事に没頭した。
(しかしふときづくと、)
しかしふと気づくと、
(じかんのかんかくがなくなっていることにきづいた。)
時間の感覚がなくなっていることに気づいた。
(あさもひるもよるもかんけいなく、)
朝も昼も夜も関係なく、
(つぎつぎとあたらしいたすくがおくられてくる。)
次々と新しいタスクが送られてくる。
(そして、どれだけしごとをこなしても、おわりはみえなかった。)
そして、どれだけ仕事をこなしても、終わりは見えなかった。
(「ちょっとやすみたい」とむらたはつぶやいたが、)
「ちょっと休みたい」と村田はつぶやいたが、
(やすむひまはまったくなかった。)
休む暇は全くなかった。
(かれのまわりのどうりょうたちも、おなじひょうじょうをうかべたまま)
彼の周りの同僚達も、同じ表情をうかべたまま
(もくもくとはたらきつづけていた。)
黙々と働き続けていた。
(あるひ、むらたはたえきれず、)
ある日、村田は耐えきれず、
(だれかにたすけをもとめようと、)
誰かに助けを求めようと、
(おふぃすをとびだそうとした。)
オフィスを飛び出そうとした。
(しかしそとにつうじるとびらはどこにもみあたらなかった。)
しかし外に通じる扉はどこにも見当たらなかった。
(おふぃすはむげんにひろがっているようで、)
オフィスは無限に広がっているようで、
(どれだけあるいても、えんえんとおなじですくが)
どれだけ歩いても、延々と同じデスクが
(めのまえにあらわれる。)
目の前に現れる。
(むらたはようやくきがついた。)
村田はようやく気がついた。
(じぶんは「えいえんのしごと」を)
自分は「永遠の仕事」を
(てにいれてしまったのだ。)
手に入れてしまったのだ。
(つくえにつみあげられたしごとをえいえんにこなすしかない。)
机に積み上げられた仕事を永遠にこなすしかない。
(ましてや、きゅうけいをとる、おふぃすからぬけだすことなど)
ましてや、休憩をとる、オフィスから抜け出す事など
(ふかのうである。)
不可能である。
(ただ、なげくことはできなかった。)
ただ、嘆くことはできなかった。
(なぜなら、これがうんめいでありがんぼうであり)
なぜなら、これが運命であり願望であり
(かれにとってはこうふくのはずだったからだ。)
彼にとっては幸福のはずだったからだ。