心呼吸

(このてのさきにふれた、)

この手の先に触れた、

(うんめいとなのつくものすべて)

運命と名のつくもの全て

(あたりまえにこだまするあたしだけのげんじつさ)

当たり前に木霊するあたしだけの現実さ

(それもそうさとうけいれたつもりのこのこころにさえも)

それもそうさと受け入れたつもりのこの心にさえも

(したりがおでせまるのはあたしだけのうんめいだ)

したり顔で迫るのはあたしだけの運命だ

(きみのなかにあふれたゆううつのりょうもかぞえきれず)

君の中に溢れた憂鬱の量も数え切れず

(あたりまえにこだまするあたしだけのげんじつも)

当たり前に木霊するあたしだけの現実も

(ゆめのそとにこぼれた、)

夢の外にこぼれた、

(うんめいとなのつくものむねに)

運命と名のつくもの胸に

(ひとりきりでなきさけぶみらいにたてついていくんだ)

ひとりきりで泣き叫ぶ未来に楯突いていくんだ

(「まって！まって！まって！そのこえをきかせて！」)

「待って!待って!待って!その声を聞かせて!」

(そのこころのいきにふれて)

その心の息に触れて

(なみうつみゃくであたしのてをひいて)

波打つ脈であたしの手を引いて

(このよいきるついのひまで)

この世生きる終の日まで

(いきをすってはいて、こきゅうをやめないで)

息を吸って吐いて、呼吸をやめないで

(このせいめいみなびょうどうにはじめるゆうげんのこきゅうでうたって)

この生命皆平等に始める有限の呼吸で唄って

(なんまんかいめにしてうんめいとやらのみらいがわらう)

何万回目にして運命とやらの未来が笑う

(ゆめのそとでとぎれためいかくなきょうをかぞえきれず)

夢の外で途切れた明確な今日を数え切れず

(あたりまえにこだまするあたしだけのげんじつも)

当たり前に木霊するあたしだけの現実も

(このてのさきにふれた、)

この手の先に触れた、

(うんめいとなのつくものすべて)

運命と名のつくもの全て

(したりがおでせまりくるあたしだけのげんじつさ)

したり顔で迫り来るあたしだけの現実さ

(きみのおとであふれたきゅうくつなはこにかぎをかけて)

君の音で溢れた窮屈な箱に鍵をかけて

(ひとりきりでなきさけぶあたしをわらうのならば)

ひとりきりで泣き叫ぶあたしを笑うのならば

(それもそうさとうたえばいい)

それもそうさと唄えばいい

(どうしようもないことばかりのこのせかいも)

どうしようもないことばかりのこの世界も

(ぜんぶ、ぜんぶ、ぜんぶ、ぜんぶ、あたしのおもうままうたにするの)

全部、全部、全部、全部、あたしの思うまま唄にするの

(ねえこのみゃくとまるひはいったいきょうからかぞえてなんびょうだ？)

ねえこの脈止まる日は一体今日から数えて何秒だ?

(あたしにのこされたゆうよってせかいからみたらどうなってんだ？)

あたしに残された猶予って世界から見たらどうなってんだ?

(ねえそのいきをとめてしまえばむしろらくになれるのかしら？)

ねえその息を止めてしまえば寧ろ楽になれるのかしら?

(でもねそんなけつまつでわらえるあたしなんてみたくは（ない？）)

でもねそんな結末で笑えるあたしなんて見たくは(ない?)

(ないて、ないて、ないて、ないて)

泣いて、泣いて、泣いて、泣いて

(おねがい、あたしにきづいてよ)

お願い、あたしに気付いてよ

(そのこころでおとをこえて)

その心で音を超えて

(なみうつみゃくと、あたしをさすふうけい)

波打つ脈と、あたしを刺す風景

(このよいきるついのひまで)

この世生きる終の日まで

(いきをするだけ)

息をするだけ

(いきをするだけ、ああ)

息をするだけ、ああ

(このてのさきにふれた、)

この手の先に触れた、

(うんめいとやらのみらいにさえも)

運命とやらの未来にさえも

(あたりまえにせまるのはあたしだけのげんじつさ)

当たり前に迫るのはあたしだけの現実さ

(それもそうさとうけいれたつもりのこのこころ、)

それもそうさと受け入れたつもりのこの心、

(いままさにせまりせまるのはあたしだけのうんめいだ)

今まさに迫り迫るのはあたしだけの運命だ