怖い話《医師のカルテ》

(これは２ねんまえのなつ、まだわたしがちゅうとでにゅうしょくしたてのころ、)

これは2年前の夏、まだ私が中途で入職したての頃、

(びょういんでやきんちゅうにたいけんしたできごとです。)

病院で夜勤中に体験した出来事です。

(そのひ、わたしはやきんをするきゅうきゅうしつにてかんじゃたいおうをしていました。)

その日、私は夜勤をする救急室にて患者対応をしていました。

(なんだいかきゅうきゅうしゃがはいり、そのうちのひとりがとういんかかりつけのかんじゃでした。)

何台か救急車が入り、そのうちの一人が当院かかりつけの患者でした。

(そこでとうちょくいから「かるてがひつよう」といわれ、)

そこで当直医から「カルテが必要」と言われ、

(ないかがいらいへかるてをとりにいきました。)

内科外来へカルテを取りに行きました。

(きゅうきゅうしつとないかがいらいはばしょがかなりはなれており、)

救急室と内科外来は場所がかなり離れており、

(５ふんくらいあるいてたどりつくところにあります。)

5分くらい歩いて辿り着く所にあります。

(やかんなのででんきはかんぜんにきえており、かいちゅうでんとうをもってとりにいくのです。)

夜間なので電気は完全に消えており、懐中電灯を持って取りに行くのです。

(びょういんきんむはなれていたものの、やはりこわいなーとおもいつつ、)

病院勤務は慣れていたものの、やはり怖いなーと思いつつ、

(わたしはかるてをとりにいきました。)

私はカルテを取りに行きました。

(やっとのおもいでたどりつき、ないかがいらいのどあをあけ、でんきをつけます。)

やっとの思いで辿り着き、内科外来のドアを開け、電気をつけます。

(やはりよるのびょういんというのはとてもぶきみです。)

やはり夜の病院というのはとても不気味です。

(じっさいになんにんものほうがなくなっているばしょなので、)

実際に何人もの方が亡くなっている場所なので、

(れいというそんざいにたいしてびんかんになります。)

霊という存在に対して敏感になります。

(ひっしでこんどのやすみはなにをしようか、などとたのしいことをかんがえながらかるてをさがし、)

必死で今度の休みは何をしようか、などと楽しい事を考えながらカルテを探し、

(みつけてかえろうとすると、さきほどあけたどあのまえにかるてがいっさつおちていました。)

見つけて帰ろうとすると、先程開けたドアの前にカルテが一冊落ちていました。

(みてみると、そのかるてはやまなかさんというかたのものでした。)

見てみると、そのカルテは山中さんという方のものでした。

(そんなとこにかるてなんておちてたかな？とおもいつつ、)

そんなとこにカルテなんて落ちてたかな？と思いつつ、

(もとあっただろうばしょへもどしておきました。)

元あっただろう場所へ戻しておきました。