君を泣かせたい

(わたしはうたをうたっている)

わたしはうたをうたっている

(ほぼぜんきょくきみのうたなんだ)

ほぼ全曲きみのうたなんだ

(わすれられないあのころのなみだを)

忘れられないあの頃の涙を

(ぬぐうにはこれしかなかった)

拭うにはこれしかなかった

(でもきみはおんがくにきょうみがないから)

でも君は音楽に興味がないから

(わたしのうたはただのらぶそんぐでおわってしまう)

私のうたはただのラブソングで終わってしまう

(わたしのうたをきいておもいだしてしまえばいいのに)

私のうたを聴いて思い出してしまえばいいのに

(これじゃわたしがずっとまけてばっかみたいだし)

これじゃわたしがずっと負けてばっかみたいだし

(わたしのうたをきいてないてしまえばいいのに)

私のうたを聴いて泣いてしまえばいいのに

(そのなみだずっとほっぺについたまま)

その涙ずっとほっぺに付いたまま

(とれなきゃいいのに。)

取れなきゃいいのに。

(わたしはおんがくでたべている)

わたしは音楽で食べている

(なんとかゆめはかなえつつある)

なんとか夢は叶えつつある

(わすれられないきみのうたで)

忘れられない君のうたで

(しょうじょのせなかをおせているみたい)

少女の背中を押せているみたい

(むくわれない)

報われない

(あのころのきおくはきえないけれど)

あの頃の記憶は消えないけれど

(きみのおかげでうたいつづけられてる)

君のおかげで歌い続けられてる

(わたしのうたをきいて)

私の歌を聴いて

(まえをむけたしょうじょがいた)

前を向けた少女がいた

(これでよかったとおもえるようになってきたよ)

これでよかったと思えるようになってきたよ

(わたしのうたをきいて)

私の歌を聴いて

(うんめいのひととむすばれたしょうじょがいた)

運命の人と結ばれた少女がいた

(わたしのうたがしあわせをよんだらしい)

私の歌が幸せを呼んだらしい

(おおきなすてーじできゃくせきをみわたしていた)

大きなステージで客席を見渡していた

(みおぼえのあるかおがみえた)

見覚えのある顔が見えた

(だいすきだったあのひとだった)

大好きだったあのひとだった

(でももうあのときみたいにないたりしないよ)

でももうあの時みたいに泣いたりしないよ

(あのときのらじおのむこう)

あの時のラジオの向こう

(すこしだけうつったてれびのむこう)

少しだけ映ったテレビの向こう

(しんきょくながれるいやほんのさき)

新曲流れるイヤホンの先

(どこかにいたのかな)

どこかにいたのかな

(おもいだしてくれたかな)

思い出してくれたかな

(わたしのうたをきいてなみだをながすきみがみえた)

私の歌を聴いて涙を流す君が見えた

(どんなきもちでわたしにあいにきたの？)

どんな気持ちで私に会いに来たの？

(わたしのうたをきいてちょっとこうかいしてるでしょ)

私の歌を聴いてちょっと後悔してるでしょ

(そのなみだずっとほっぺについたまま)

その涙ずっとほっぺに付いたまま

(とれなきゃいいのに)

取れなきゃいいのに

(いまはもうきみのしあわせをねがううたをうたってるよ)

今はもう君の幸せを願う歌を歌ってるよ