取り残された美術

(ひとにうつくしいとおもわすかたにはまったおしえだが)

人に美しいと思わす　『型に嵌った教え』だが

(わたしはあいしつづけるとりのこされたびじゅつを)

私は愛し続ける　取り残された美術を

(くちずさまれずにわすれられてゆく)

口ずさまずに　忘れられてゆく

(つかいふるされたいとおしいそのせんりつ)

使い古された　愛おしいその旋律

(うたはどこへゆく？だれのためにある？)

歌は何処へゆく？　誰のためにある？

(はじまりはただのともだちだったのに・・・)

始まりはただの友達だったのに…

(さびたわたしのかちかん)

錆びた私の価値観

(きょうかんさえはずかしい)

共感さえ恥ずかしい

(おいてかないで・・・すきだから)

置いてかないで・・・　好きだから

(いつかむねをつらぬいたあのうたのようにはばたきたい)

いつか胸を貫いたあの歌のように羽ばたきたい

(たとえじゆうとうつくしさがかけはなれていようと)

たとえ自由と美しさがかけ離れていようと

(わかりあいたいそれがかなでるきっかけだとわすれない)

分かり合いたい　それが奏でるきっかけだと忘れない

(たいせつにえがきつづけるとりのこされたびじゅつを)

大切に描き続ける　取り残された美術を

(かなしみをなでてよろこびをたたえ)

悲しみを撫でて　喜びを讃え

(そのさき、みみもとで)

その先、耳元で

(ささやくわけじゃない)

囁くわけじゃない

(せいぎもいいけど)

正義もいいけど

(よわさとあやまちを)

弱さと過ちを

(びじゅつにとかして)

美術に溶かして

(まえにすすもうともに)

前に進もう　共に

(じしんのないせんりつを)

自信のない旋律を

(かくしたかったおもいも)

隠したかった思いも

(わらわないでいまだけは)

笑わないで　今だけは

(かがみじゃみえないいきざま)

鏡じゃ見えない生き様

(うつすそうぞうにおぼれてく)

映す想像に溺れてく

(いためつけられようとも)

痛めつけられようとも

(よろこびはあふれるから)

喜びは溢れるから

(ひとにうつくしいとおもわす)

人に美しいと思わす

(かたにはまったおしえだが)

型に嵌った教えだが

(ひとはあいするとおなじく)

人は愛すると同じく

(ふるきもあたらしきもない)

古きも新しきもない

(いつかむねをつらぬいた)

いつか胸を貫いた

(あのうたのようにはばたきたい)

あの歌のように羽ばたきたい

(たとえじゆうとうつくしさが)

たとえ自由と美しさが

(かけはなれていようと)

かけ離れていようと

(わかりあいたい)

分かり合いたい

(それがかなでるきっかけだとわすれない)

それが奏でるきっかけだと忘れない

(たいせつにえがきつづける)

大切に描き続ける

(とりのこされたびじゅつを)

取り残された美術を