怖い話《ネカフェ》

(すうねんまえにあったこと。)

数年前にあった事。

(しゅっちょうででむいたさき、てんこうふりょうとしごとがおしたことによって)

出張で出向いた先、天候不良と仕事が押した事によって

(いっぱくのよていがにはくになったことがある。)

一泊の予定が二泊になった事がある。

(しごとがおしたことによりじかんもおそくほてるのよやくをしようとするも)

仕事が押した事により時間も遅くホテルの予約をしようとするも

(ちかばのほてるはまんしつ、ねむるだけだしとねかふぇにとまることにした。)

近場のホテルは満室、眠るだけだしとネカフェに泊まる事にした。

(そこもすでに９わりせきがうまっていたがうんよくかんいのかぎのついた)

そこも既に９割席が埋まっていたが運よく簡易の鍵の付いた

(はんこしつのようなかくせきにいれ、しゃわーをかりてしゅうしん。)

半個室のような角席に入れ、シャワーを借りて就寝。

(つかれていたからかくうふくもかんじずにねていたが、)

疲れていたからか空腹も感じずに寝ていたが、

(よなかというかあけがたちかくに、つうろがわでおんなのひとりごとのようなささやきこえがして、)

夜中というか明け方近くに、通路側で女の独り言の様な囁き声がして、

(はんかくせいというかじゃっかんめがさめた。)

半覚醒というか若干目が覚めた。

(うるさいというほどではないが、みょうにみみにさわるものでにどねしようにもできず、)

うるさいというほどではないが、妙に耳に障るもので二度寝しようにも出来ず、

(かといってかんぜんにおきるほどでもない。)

かといって完全に起きる程でもない。

(ちなみにはんこしつとあらわしたのはとびらはひきどたいぷで)

ちなみに半個室と表したのは扉は引き戸タイプで

(あしもと４０ｃｍくらいじょうから１７０ｃｍくらいのたかさがある。)

足下４０ｃｍ位上から１７０ｃｍ位の高さがある。

(つまりしたとうえはつつぬけ、まあこえくらいきこえるよなとおもいながら)

つまり下と上は筒抜け、まあ声くらい聞こえるよなと思いながら

(かくせいしてきたのでぼんやりといりぐちのとびらをみる。)

覚醒してきたのでぼんやりと入口の扉を見る。

(なにかがみえるわけではない。)

何かが見える訳ではない。

(だよねぇとしせんをもどしたしゅんかんこえにならないひめいがでた。)

だよねぇと視線を戻した瞬間声にならない悲鳴が出た。

(へやのでんきがついている。)

部屋の電気が点いている。

(いっきにちのけがひく、ねむるときはたしかにけしたはずのでんき。)

一気に血の気が引く、眠る時は確かに消したはずの電気。