怖い話《従兄弟の日記》4

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タグ怖い話

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(5がつ2988899999にち)

5月2988899999日

(へやのなかでもみえるみえるようになった)

部屋の中でも見える見えるようになった

(だめだおわった)

だめだおわった

(どあがどんどんなっている)

どあがドンドンなっている

(そとからおしよせてきてるきて)

外からおしよせてきてるきて

(かんぽうがききますように)

漢方が効きますように

(30292827262524?????)

30292827262524?????

(もうたえられない)

もうたえられない

(よみおわったわたしは、おそらくいとこは)

読み終わった私は、恐らく従兄弟は

(さいごまできづかなかったであろうことにきがつきました。)

最後まで気づかなかったであろう事に気が付きました。

(ひとりでふるえていると、おばがあがってきました。)

一人で震えていると、叔母が上がって来ました。

(「ひるごはんつくったんだけど、たべない?」)

「昼ご飯作ったんだけど、食べない?」

(「うん、ありがとう。ひとついいかな?」)

「うん、ありがとう。ひとついいかな?」

(おばはふしぎそうなかおになりました。)

叔母は不思議そうな顔になりました。

(「ひっこしさきのしりあい、うらないしだったりしない?」)

「引越し先の知り合い、占い師だったりしない?」

(おばのかおはいっしゅんひきつり、そしてまがおになりました。)

叔母の顔は一瞬引き攣り、そして真顔になりました。

(「だったらどうしたの?なにかみた?」)

「だったらどうしたの?何か見た?」

(わたしはこれいじょうのせんさくはふようとおもい、)

私はこれ以上の詮索は不要と思い、

(きゅうきょようじができたとつたえていちまんえんさつをかえし、)

急遽用事が出来たと伝えて一万円札を返し、

(とほでえきにむかいました。)

徒歩で駅に向かいました。

など

(さりぎわ、すこしふりかえっておばのいえをみると、)

去り際、少し振り返って叔母の家を見ると、

(にかいのいとこのへやのまどから、おばがわたしをじっとみつめていました。)

二階の従兄弟の部屋の窓から、叔母が私をじっと見つめていました。

(いとこのにっきちょうはかばんにいれてもちだしています。)

従兄弟の日記帳はカバンに入れて持ち出しています。

(きっと、これをけいさつにわたしてもだれもつみにはとえないのでしょう。)

きっと、これを警察に渡しても誰も罪には問えないのでしょう。

(それでも、いとこのきもちがつまったこのにっきちょうをあのいえにおいておくのは、)

それでも、従兄弟の気持ちが詰まったこの日記帳をあの家に置いておくのは、

(あまりにもひどいことだとおもいました。)

あまりにも酷い事だと思いました。

(あれいこう、おばとあうことはありませんが、)

あれ以降、叔母と会う事はありませんが、

(どうやらさいきんさいこんし、こどもをもうけたそうです。)

どうやら最近再婚し、子供をもうけたそうです。

(わたししかしらないじじつに、だれもきづくはずもなく、)

私しか知らない事実に、誰も気づくはずもなく、

(しんせきにたくさんしゅくふくされたそうです。)

親戚に沢山祝福されたそうです。

(みんな、かのじょがなにをしたのかもしらずに。)

みんな、彼女が何をしたのかも知らずに。

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