洒落怖《きさらぎ駅から帰還した女性》
※このタイピングは、ランキング登録を受け付けていません。
関連タイピング
-
プレイ回数11万歌詞200打
-
プレイ回数4.4万歌詞1030打
-
プレイ回数77万長文300秒
-
プレイ回数7515歌詞1062打
-
プレイ回数334歌詞かな1026打
-
プレイ回数3197長文かな231打
-
プレイ回数97万長文かな1008打
-
プレイ回数1166歌詞1260打
問題文
(みなさんは「きさらぎえき」をごぞんじでしょうか?)
皆さんは「きさらぎ駅」をご存知でしょうか?
(ねっとけいじばんでゆうめいになったふみいれたらさいご、)
ネット掲示板で有名になった踏み入れたら最後、
(にどとかえってはこれないといわれているえきです。)
二度と帰っては来れないと言われている駅です。
(これは、そんな「きさらぎえき」からきかんすることができた、とあるじょせいのはなしです。)
これは、そんな「きさらぎ駅」から帰還する事が出来た、とある女性の話です。
(しごとのざんぎょうでおそくなり、めのまえでえきのしゅうでんをのがしてしまったaさんは、)
仕事の残業で遅くなり、目の前で駅の終電を逃してしまったAさんは、
(えきでとほうにくれていたそうです。)
駅で途方に暮れていたそうです。
(しかたなく、だれかにむかえをおねがいしようかとけいたいをひらいていたら、)
仕方なく、誰かに迎えをお願いしようかと携帯を開いていたら、
(すでにしゅうでんがしゅっぱつしてしまったはずなのに、いちだいのでんしゃがえきにとまったそうです。)
既に終電が出発してしまったはずなのに、一台の電車が駅に止まったそうです。
(aさんは、でんしゃのおくれでいま、しゅうでんがきたのだとおもい)
Aさんは、電車の遅れで今、終電が来たのだと思い
(「らっきー」とおもいそのでんしゃにのったそうです。)
「ラッキー」と思いその電車に乗ったそうです。
(でんしゃにのって、しばらくしていわかんにきづきました。)
電車に乗って、暫くして違和感に気付きました。
(10ぷんたっても20ぷんたってもつぎのえきにいっこうにとうちゃくしないのです。)
10分経っても20分経っても次の駅に一向に到着しないのです。
(なのにまわりにすわっているひとたちはだれもさわがずにしずかにすわっているのです。)
なのに周りに座っている人達は誰も騒がずに静かに座っているのです。
(1じかんくらいたったころでしょうか。)
1時間くらい経った頃でしょうか。
(ようやく、どこかのえきにとまりaさんはあわててそのえきにおりたそうです。)
ようやく、どこかの駅に止まりAさんは慌ててその駅に降りたそうです。
(おりたえきは「きさらぎえき」というむじんで、べんちがぽつりとある)
降りた駅は「きさらぎ駅」という無人で、ベンチがポツリとある
(しらないえきでした。)
知らない駅でした。
(ことばでうまくせつめいできないのですがなんだか、くうきがおもく、)
言葉で上手く説明できないのですが何だか、空気が重く、
(とにかくぶきみでいまいるばしょがいようだとかんじたそうです。)
とにかく不気味で今いる場所が異様だと感じたそうです。
(じこくひょうもなく、しかたなくaさんはけいたいでたくしーをよぶことにしました。)
時刻表もなく、仕方なくAさんは携帯でタクシーを呼ぶ事にしました。
(「すみません、きさらぎえきというえきにいるのですが)
「すみません、きさらぎ駅という駅にいるのですが
(たくしーをおねがいできますか?」)
タクシーをお願いできますか?」
(「・・・・・・」)
「・・・・・・・」
(でんわにはでているのですが、でんわのむこうのあいてはむごんでいたそうです。)
電話には出ているのですが、電話の向こうの相手は無言でいたそうです。
(「あの、すみません。きこえていますか?」とこえをかけるとぶきみなだんせいのこえで)
「あの、すみません。聞こえていますか?」と声を掛けると不気味な男性の声で
(「きさらぎえきですね?かしこまりました。ふふっ」)
「きさらぎ駅ですね?かしこまりました。ふふっ」
(と、へんじがかえってきてでんわがきれたそうです。)
と、返事が返ってきて電話が切れたそうです。
(さいごになんだか、わらっていたようにもきこえ、とにかくぶきみにかんじていましたが)
最後に何だか、笑っていたようにも聞こえ、とにかく不気味に感じていましたが
(それでもやっとかえれる、そうおもってたくしーのとうちゃくをまちました。)
それでもやっと帰れる、そう思ってタクシーの到着を待ちました。
(aさんはえきのほーむからはなれたくしーをまち、5ふんごにいちだいのくるまがきました。)
Aさんは駅のホームから離れタクシーを待ち、5分後に一台の車が来ました。
(ほんとうにきてくれるのかしんぱいしていたので、aさんはあんしんしてくるまにちかづくと)
本当に来てくれるのか心配していたので、Aさんは安心して車に近付くと
(くるまからあきらかにそのくるまにはおさまりきらないであろうなんにんものしろしょうぞくをきて、)
車から明らかにその車には収まりきらないであろう何人もの白装束を着て、
(かおをすべてかくしたしろいますくをつけたひとがおりてきたそうです。)
顔を全て隠した白いマスクを着けた人が降りて来たそうです。
(「aさんですよね?おまたせいたしました。どうぞおのりください。」)
「Aさんですよね?お待たせいたしました。どうぞお乗りください。」
(aさんはさけびながらえきのほーむに、にげこみました。)
Aさんは叫びながら駅のホームに、逃げ込みました。
(しろしょうぞくのひとのひとりがえきのほーむまでゆっくりあるいてくるのがみえて、)
白装束の人の一人が駅のホームまでゆっくり歩いて来るのが見えて、
(aさんはえきのせんろにおりて、せんろをわたってはしりつづけたそうです。)
Aさんは駅の線路に降りて、線路を渡って走り続けたそうです。
(むがむちゅうではしりつづけて30ぷんくらいはしったでしょうか。)
無我夢中で走り続けて30分くらい走ったでしょうか。
(やがてさきがまっくらでなにもみえないとんねるがあったそうです。)
やがて先が真っ暗で何も見えないトンネルがあったそうです。
(きさらぎえきでのおはなしはねっとけいじばんでもよく、せんろをわたってあるきつづけたら)
きさらぎ駅でのお話はネット掲示板でもよく、線路を渡って歩き続けたら
(とんねるがあり、「そこにはいってみる」とかきこみがあってから、)
トンネルがあり、「そこに入ってみる」と書き込みがあってから、
(それいこうそのひとのかきこみがとだえるそうです。)
それ以降その人の書き込みが途絶えるそうです。
(しかし、aさんはそのとんねるにははいらずにひきかえしたそうです。)
しかし、Aさんはそのトンネルには入らずに引き返したそうです。
(どうして、ひきかえしたのか?)
どうして、引き返したのか?
(aさんにはみえていたそうです。)
Aさんには見えていたそうです。
(とんねるのまっくらのなかで、aさんをまちかまえるようにのばしたむすうのしろいてが。)
トンネルの真っ暗の中で、Aさんを待ち構えるように伸ばした無数の白い手が。
(aさんはやがてまた、きさらぎえきのほーむにもどってくることができました。)
Aさんはやがてまた、きさらぎ駅のホームに戻ってくることが出来ました。
(もう、しろしょうぞくのひとはいなかったそうです。)
もう、白装束の人はいなかったそうです。
(とにかくいまいるばしょがこわく、aさんはべんちにふさぎこみ、)
とにかく今いる場所が怖く、Aさんはベンチに塞ぎ込み、
(ただひたすらでんしゃがくることをねがいまちつづけました。)
ただひたすら電車が来る事を願い待ち続けました。
(たいかんてきに1じかんくらいたったころでしょうか?)
体感的に1時間くらい経った頃でしょうか?
(でんしゃがえきにとまったそうです。)
電車が駅に止まったそうです。
(しかし、「まるまるいき」とどこにもかいてなく、)
しかし、「〇〇行き」とどこにも書いてなく、
(どこへいくかもわからないでんしゃであったため、)
どこへ行くかも分からない電車であった為、
(aさんはほんのうてきに「これにのってはだめ」とかんじ、そのでんしゃをみおくりました。)
Aさんは本能的に「これに乗ってはだめ」と感じ、その電車を見送りました。
(そのあとも1じかんぐらいにおき、なんどもでんしゃがえきのとまりましたが、)
その後も1時間ぐらいに起き、何度も電車が駅の止まりましたが、
(どれももくてきちがかいてなく、ただただみおくりました。)
どれも目的地が書いてなく、ただただ見送りました。
(たいかんてきに5じかんけいかしたころでした。)
体感的に5時間経過した頃でした。
(ようやく、「まるまるいき」とかかれたしっているえきめいがかかれたでんしゃがとまり、)
ようやく、「〇〇行き」と書かれた知っている駅名が書かれた電車が止まり、
(aさんはそのでんしゃにのりこみやがてえきにとうちゃくしいえにかえることができたそうです。)
Aさんはその電車に乗り込みやがて駅に到着し家に帰る事ができたそうです。
(あたりもすっかりあさになっていました。)
辺りもすっかり朝になっていました。
(aさんはいえにはいり、)
Aさんは家に入り、
(「ただいまぁ~。ごめんれんらくしないで、こんなにかえりがおそくなっちゃって。)
「ただいまぁ~。ごめん連絡しないで、こんなに帰りが遅くなっちゃって。
(だれかいる~?」といってはいっていくと)
誰かいる~?」と言って入って行くと
(ぶつだんのまえですわっているおばあさんがいたそうです。)
仏壇の前で座っているお婆さんがいたそうです。
(aさんは、ちちとははとそぼのよんにんでくらしていたため、)
Aさんは、父と母と祖母の四人で暮らしていた為、
(aさんはそぼだとおもいこえをかけました。)
Aさんは祖母だと思い声を掛けました。
(「おばあちゃんただいま~いや~しゅうでんのがしてすっかりおそくなっちゃったよ」)
「お婆ちゃんただいま~いや~終電逃してすっかり遅くなっちゃったよ」
(すると、そのおばあさんはふりかえりaさんのかおをみて)
すると、そのお婆さんは振り返りAさんの顔を見て
(「aなの!?aなのかい!?」)
「Aなの!?Aなのかい!?」
(とめをみひらきおどろいたかおをしてaさんをみつめていたそうです。)
と目を見開き驚いた顔をしてAさんを見つめていたそうです。
(「え?どうしたのおばあちゃん、そんなにおどろいたかおし・・・」)
「え?どうしたのお婆ちゃん、そんなに驚いた顔し・・・」
(いいきるまえにaさんはきづいたそうです。)
言い切る前にAさんは気付いたそうです。
(そぼだとおもってこえをかけたひとはそぼではなかったのです。)
祖母だと思って声を掛けた人は祖母ではなかったのです。
(そしてaさんは、おばあさんにむかって、おそるおそるこういったそうです。)
そしてAさんは、お婆さんに向かって、恐る恐るこう言ったそうです。
(「おかあさん・・・いまなんねん?」)
「お母さん・・・今何年?」