ニーチェの言葉

(ひとは、つねにまえへだけはすすめない。ひきしおあり、さししおがある。)

人は、常に前へだけは進めない。引き潮あり、差し潮がある。

(あいしたいとはげしくもとめるねんがわたしのなかにあって、それじしんがあいのことばになる。)

愛したいと激しく求める念が私のなかにあって、それ自身が愛の言葉になる。

(そうじてねだんがつくものは、すべてかちのないものである。)

総じて値段がつくものは、すべて価値のないものである。

(いつまでもただのでしでいるのは、しにむくいるみちではない。)

いつまでもただの弟子でいるのは、師に報いる道ではない。

(さいじょうのあいのはいのなかにも、にがいものはある。)

最上の愛の杯のなかにも、苦いものはある。

(くるしみをともにするのではなく、よろこびをともにすることがゆうじんをつくる。)

苦しみをともにするのではなく、喜びをともにすることが友人をつくる。

(こんなんにつぶされなければ、ひとはそのけいけんによってつよくなれる。)

困難に潰されなければ、人はその経験によって強くなれる。

(つかれをかんじたら、あれこれかんがえずに、やすむか、ねてしまおう。)

疲れを感じたら、あれこれ考えずに、休むか、寝てしまおう。

(わらいとは、ちきゅうじょうでいちばんくるしんでいるどうぶつがはつめいしたものである。)

笑いとは、地球上で一番苦しんでいる動物が発明したものである。

(ふくしゅうとれんあいにおいては、おんなはおとこよりもやばんである。)

復讐と恋愛においては、女は男よりも野蛮である。

(ぜんにもつよければ、あくにもつよいというのが、いちばんきょうりょくなせいかくである。)

善にも強ければ、悪にも強いというのが、いちばん強力な性格である。

(じぶんをはかいするいっぽてまえのふかが、じぶんをつよくしてくれる。)

自分を破壊する一歩手前の負荷が、自分を強くしてくれる。

(さいのうがひとつおおいほうが、さいのうがひとつすくないよりもきけんである)

才能が一つ多い方が、才能が一つ少ないよりも危険である

(けっこんは、おおくのみじかいぐこうをおわらせる。ひとつのながいぐどんとして。)

結婚は、多くの短い愚行を終わらせる。一つの長い愚鈍として。

(じじつというものはそんざいしない。そんざいするのはかいしゃくだけである。)

事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである。

(てんごくにはきょうみぶかいひとたちがひとりもいない)

天国には興味深い人たちが一人もいない

(ひとびとはあなたのびとくによってあなたをばっし、あなたのあやまちによってあなたをゆるす)

人々はあなたの美徳によってあなたを罰し、あなたの過ちによってあなたを許す

(むそうかはじぶんじしんにうそをつくが、うそつきはたにんにだけうそをつく)

夢想家は自分自身に嘘をつくが、嘘つきは他人にだけ嘘をつく

(しごにうまれるひともいる)

死後に生まれる人もいる

(あいがおそれているのは、あいのはめつよりも、むしろ、あいのへんかである)

愛が恐れているのは、愛の破滅よりも、むしろ、愛の変化である