幻日理論-Parhelion Logic-

(よくとがれたぎんのないふ)

良く研がれた銀の理論（ナイフ）

(くびもとにつきつけられてほほえむの)

首元に突き付けられて微笑むの

(みがってなあいよくで)

身勝手な愛欲で

(ａｈこころはとうにわれてるから)

Ah　心は十（とう）に割れてるから

(わたしのそんざいいぎなど)

私の存在意義など

(たしかめないでたとえないで)

確認（たしか）めないで　喩えないで

(さしこまれるたびに)

差し込まれる度に

(ほのかかんじていた)

仄か感じていた

(ひかりがかげるから)

罪（ひかり）が陰るから

(あなたのためならしねる)

「あなたの為なら、死ねる」

(そんなぜったいてきなうそ)

そんな絶対的な確信（ウソ）

(かんぜんとたちむかうざいあくかん)

敢然と立ち向かう罪悪感

(くっせつしたえがおににじむりそうろん)

屈折した笑顔に滲む理想論

(ねえいずれなくなるでしょう)

ねえいずれ自虐（なくな）るでしょう？

(ならすがるひをつめたくはなって)

なら縋る陽を冷たく放って

(ふたりさしあえばいい)

ふたり射し合えばいい

(そうあのそらにまいちる)

そうあの空に舞い散る

(げんじつのようなおもいで)

幻日の様な想いで

(たえまなききんののいず)

絶え間なき金の頭痛（ノイズ）

(のうずいがきしみつづけてしびれるわ)

脳髄が軋み続けて痺れるわ

(ここちよいばりぞうごん)

心地よい罵詈雑言

(ａｈあたまはじゅんにくるっているの)

Ah 頭は純に狂っているの

(ゆがみつづけるこっかくが)

歪み続ける骨格が

(うけいれないのあなたのせいを)

受け容れないの　貴方の精を

(やさしくされるほど)

優しくされるほど

(かすかしんじていたきぼうが)

幽か信じていた灯（きぼう）が

(きえてゆく)

消滅（きえ）てゆく

(あなたがひつようだから)

「あなたが、必要だから」

(ひそませただいたいあん)

潜ませた代替案

(じゅんぜんとねじまがるどうとくかん)

純然と捻じ曲がる道徳観

(じゃすいしたこころがといたいんがりつ)

邪推した心が分解（と）いた因果率

(ねえやがてわすれるでしょう)

ねえやがて忘却（わす）れるでしょう？

(ならゆがむつきがうつくしいうちに)

なら歪む月が美しいうちに

(ふたりうちあえばいい)

ふたり撃ち合えばいい

(そうあのそらにまいちる)

そうあの空に舞い散る

(げんじつのようなおもいで)

幻日の様な想いで

(かがみのなかでわらう)

鏡の中で笑う、

(つよがったしょうじょのなみだはね)

虚勢（つよ）がった少女のナミダはね

(かんぜんとたちむかうざいあくかん)

敢然と立ち向かう罪悪感

(くっせつしたえがおににじむりそうろん)

屈折した笑顔に滲む理想論

(ねえいずれなくなるでしょう)

ねえいずれ自虐（なくな）るでしょう？

(ならすがるひをつめたくはなって)

なら縋る陽を冷たく放って

(ふたりさしあえばいい)

ふたり射し合えばいい

(そうあのそらにまいちる)

そうあの空に舞い散る

(げんじつのようなおもいで)

幻日の様な想いで