すなおになれたら

(すなおになれたらいいな)

素直になれたらいいな。

(すなおになれたらいいな)

すなおになれたらいいな。

(へらへらわらってへらへらしにたいぜ)

へらへら笑って、へらへら死にたいぜ！

(ほんとうにほんとうのさいごのさいごはそれがいい)

本当に本当の、最後の最期は、それがいい。

(すなおになれたらよかったな)

すなおになれたら、よかったな。

(ぞくせいできくおんがくだけがほんものかい)

属性で聞く音楽だけが本物かい。

(くだんな)

くだんな。

(このまえよなかにきゅうにでかいこえがでちゃってさ)

この前、夜中に急にでかい声が出ちゃってさ。

(もうやめなくっちゃでやめられるじょうきょうがみじめでした)

「もう辞めなくっちゃ」で辞められる状況が惨めでした。

(てばなしたくないものをひがなしょうようにかきなおす)

手放したくないものを日がな商用に書き直す。

(しゅうごできたないへやでおどる)

週五で汚い部屋で踊る。

(じんせいのあうとろがとなりでうたいだしたそうにしている)

人生のアウトロが、隣で歌い出したそうにしている。

(いいようたいなきーはｇだ)

いいよ、唄いな。キーはＧだ。

(ぜっせいのぜっせんはかいまくもせず)

絶世の舌戦は開幕もせず、

(なにかにつけてあやまるしまつ)

なにかにつけて謝る始末。

(しゅうえんごあいさつくらいのきょりかんがやけにりあるだったね)

終演後挨拶くらいの距離感がやけにリアルだったね。

(せんさいなふりりかいしゃのふりおんなごころをもっているふり)

繊細なフリ、理解者のフリ、女心を持っているフリ。

(おれそういうのばっかうまくてさ)

俺、そういうのばっか上手くてさ。

(しんようさせちゃうよな)

信用させちゃうよな。

(きれいなきょくばかりかいていてもさきがないから)

綺麗な曲ばかり書いていても先がないから。

(ぞうもつにどくをとりいれる)

臓物に毒を取り入れる。

(それさえいっきょくともたないが)

それさえ一曲ともたないが。

(したさきがとがりちらかしている)

舌先が尖りちらかしている。

(こんなんじゃきらわれちゃう)

こんなんじゃ嫌われちゃう。

(それすらもうこわくないことがゆいいつこわいよ)

それすらもう怖くないことが唯一怖いよ。

(このまえほぞんもせずにきょくをけしてしまってさ)

この前、保存もせずに曲を消してしまってさ。

(もうやめなくっちゃって)

もう辞めなくっちゃって。

(しおどきがりったいになっても)

潮時が立体になっても

(つづけるいみをぶざまにさがす)

続ける意味を無様に探す。

(これでおわりだというほどに)

これで終わりだと言うほどに

(うらぎれないひとがふえてはさっていく)

裏切れない人が増えては去っていく。

(これだからあいしたくなかったんだ)

これだから愛したくなかったんだ。

(すきにきらいになっていいよ)

好きに嫌いになっていいよ。

(いつでももどっておいで)

いつでも戻っておいで。

(らららすなおになれたら～)

ららら、すなおになれたら～

(らららすなおになれたら～)

ららら、すなおになれたら～！

(らららすなおになれたら～)

ららら、すなおになれたら～！！

(きみのてのひらのほうがここちよくおどれたよ)

君の掌の方が心地良く踊れたよ。

(らららすなおになれたら～)

ららら、すなおになれたら～！

(らららすなおになれたら～)

ららら、すなおになれたら～！！

(らららすなおになれたら～)

ららら、すなおになれたら～！！！