幸せ色のカリヤ【第1話】 画家と赤
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
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1 | sound430 | 4304 | 七色のカリヤ | 4.5 | 94.8% | 244.6 | 1114 | 61 | 35 | 2024/11/03 |
問題文
(あおいそら)
青い空
(すずしいくうき)
涼しい空気
(しろいくも)
白い雲
(さわやかなそよかぜ)
爽やかなそよ風
(これだけあれば、たびはとってもみりょくてき)
これだけあれば、旅はとっても魅力的
(たびのかりやはまちをあるく)
旅のカリヤは街を歩く
(ゆめときぼうをむねにひめ)
夢と希望を胸に秘め
(きょうもあしをまえにだす)
今日も足を前に出す
(かりやは10さい、たびは2ねんめ)
カリヤは10歳、旅は2年目
(このひにたどりついたまち)
この日にたどり着いた街
(ますらというなのぼうえきがい)
マスラという名の貿易街
(まちのはずれのろじうらで)
街のはずれの路地裏で
(こまっているひとがいるようだ)
困っている人がいるようだ
(「これはこれは、がかさんですか?なににこまっているのですか?」)
「これはこれは、画家さんですか? 何に困っているのですか?」
(「これはこれは、たびのかた。じつはまんぞくできるあか、つくるのがむずかしいのです」)
「これはこれは、旅の方。実は満足できる赤、作るのが難しいのです」
(「それはおこまりだったでしょう。たびのかりやにまかせてください」)
「それはお困りだったでしょう。旅のカリヤに任せてください」
(「おねがいしますよおじょうさん。どうかおねがいいたします」)
「お願いしますよお嬢さん。どうかお願いいたします」
(かりやはまちをくまなくさがす)
カリヤは街をくまなく探す
(なっとくのいくあか、まんぞくのあか)
納得のいく赤、満足の赤
(それってどこにあるのだろう?)
それってどこにあるのだろう?
(あるくもあるくも、みつからない)
歩くも歩くも、見つからない
(とっぷりゆうひがおちるころ)
とっぷり夕陽が落ちる頃
(かりやははっときがついた)
カリヤはハッと気がついた
(「がかさん、がかさん、まちではなくてはんたいがわをみてください」)
「画家さん、画家さん、街ではなくて反対側を見てください」
(「ああ、ああ、これはゆうひのあかいろ、このあかがほしかったんだ!」)
「ああ、ああ、これは夕陽の赤色、この赤が欲しかったんだ!」
(「よいえがかけるといいですね」)
「良い絵が描けるといいですね」
(「ああ、かいがてんでみてほしい」)
「ああ、絵画展で見て欲しい」
(「わたしはたびをしてます。またこのまちにもどったら、ぜひみさせてくださいね」)
「私は旅をしてます。またこの街に戻ったら、ぜひ見させてくださいね」
(「おお、すぐにたびだつのですか?そうだそうだ、これをどうぞ」)
「おお、すぐに旅立つのですか?そうだそうだ、これをどうぞ」
(「いったいこれはなんですか?」)
「一体これは何ですか?」
(「それはいし。せかいでいちばんうつくしいいし」)
「それは石。世界で一番美しい石」
(「ありがとう。たびがたのしくなりそうです」)
「ありがとう。旅が楽しくなりそうです」
(「おお、かりや。あなたのたびにしあわせがありますように」)
「おお、カリヤ。あなたの旅に幸せがありますように」
(たびするかりやはまちをでる)
旅するカリヤは街を出る
(ゆめときぼうをむねにひめ)
夢と希望を胸に秘め