幸せ色のカリヤ【第2話】 村長と茶色
問題文
(しんりんよく)
森林浴
(ひろがるきぎ)
広がる木々
(わかぎいろ)
若木色
(いのちのつよさ)
命の強さ
(おちついたふうけいかりやをいやす)
落ち着いた風景カリヤを癒す
(たびするかりやはみちをあるく)
旅するカリヤは道を歩く
(ゆめときぼうをむねにひめ)
夢と希望を胸に秘め
(きょうもあすへとあるいてる)
今日も明日へと歩いてる
(このひはみちにまよってしまい)
この日は道に迷ってしまい
(たどりついたは、えんぺというなののうそんだ)
たどり着いたは、エンペという名の農村だ
(とってもおなかがすいたから、たべものをわけてもらいましょ)
とってもお腹が空いたから、食べ物をわけてもらいましょ
(それならむらのそんちょうにあいさつをしにいかなくちゃ)
それなら村の村長に挨拶をしに行かなくちゃ
(かりやはきづくりのいえへとむかってく)
カリヤは木造りの家へと向かってく
(「こんにちは、そんちょうさん」)
「こんにちは、村長さん」
(「あれあれ、たびのかりやさん。しょくじをしたいのにこりゃふこう」)
「あれあれ、旅のカリヤさん。食事をしたいのにこりゃ不幸」
(「えっと、どうしてそんちょうさん?」)
「えっと、どうして村長さん?」
(「まどからみえる、はたけをみてみてください。やさいがまったくそだちませぬ」)
「窓から見える、畑を見てみてください。野菜が全く育ちませぬ」
(おかしをぱくぱくたべながら、そんちょうさんはせつめいしてる)
お菓子をパクパク食べながら、村長さんは説明してる
(「おれんじ、しゅいろに、べーじゅいろ。こんなつちではやさいはできない!」)
「オレンジ、朱色に、ベージュ色。こんな土では野菜はできない!」
(「どんないろならそだちますかな?」)
「どんな色なら育ちますかな?」
(「そんちょうさんがたべているもの、それはいったいなんですか?」)
「村長さんが食べているもの、それは一体なんですか?」
(「わたしがだいすきちょこれーと。おひとつさしあげましょうかね?」)
「私が大好きチョコレート。おひとつ差し上げましょうかね?」
(「いえいえ、それがちゃいろです。そのいろのつちでのうぎょうしましょう」)
「いえいえ、それが茶色です。その色の土で農業しましょう」
(「さすがは、たびのかりやさん。さっそくむらじゅうにつたえましょう」)
「さすがは、旅のカリヤさん。さっそく村中に伝えましょう」
(おなかをさするたびのかりや)
お腹をさする旅のカリヤ
(「おっと、おなかがすいていたのであった。ちょこでよければあげましょう」)
「おっと、お腹が空いていたのであった。チョコでよければあげましょう」
(「つぎのまちへのどうちゅうに、わたしはこれをいただきます」)
「次の街への道中に、私はこれをいただきます」
(たびするかりやはむらをでる)
旅するカリヤは村を出る
(ゆめときぼうをむねにひめ)
夢と希望を胸に秘め