【長編小説】心臓の中は雑学 〜弐〜

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長編小説の続きです。

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問題文

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(ひとえきでんしゃにのって、ざつがくのほんをよんでいた。)

一駅電車に乗って、雑学の本を読んでいた。

(でんしゃからおりたあと、えきのぷらっとほーむには)

電車から降りたあと、駅のプラットホームには

(「きのこ」がはえていた。)

「キノコ」が生えていた。

(「えっ、ここしめってるのかな」)

「えっ、ここ湿ってるのかな」

(すこしふあんになったちさこだが、「がくせいのころにしっておきたかったざつがく」)

少し不安になった千佐子だが、「学生の頃に知っておきたかった雑学」

(をみながらすけっちをしにいった。)

を見ながらスケッチをしにいった。

(きのこをみながらかいていると、ははおやからでんわがきた。)

キノコを見ながら描いていると、母親から電話が来た。

(「ゆりちゃん、おばあがなくなったからだいえきのびょういんにいってくれる?」)

「友梨ちゃん、お祖母が亡くなったから田井駅の病院に行ってくれる?」

(「ちさこです。ひいおばあちゃん、しんだのか・・・。いまからもどるから」)

「千佐子です。曾祖母ちゃん、死んだのか・・・。今から戻るから」

(ちさこがびょういんにいくと、やはりしんでいた。しかし、あることにきづいた。)

千佐子が病院に行くと、やはり死んでいた。しかし、あることに気づいた。

(なにか、ゆれてるきがする。)

何か、揺れてる気がする。

(なんでさっきはきのこがはえていたし、おばあちゃんのからだがゆれているの?)

何でさっきはキノコが生えていたし、お祖母ちゃんの体が揺れているの?

(おそろしくなったので、ちさこはすぐにいえにかえった。)

恐ろしくなったので、千佐子はすぐに家に帰った。

(「よし!こわいから、たのしいざつがくでもみとくようにしよう!」)

「よし!怖いから、楽しい雑学でも見とくようにしよう!」

(「へ、へぇー。にほんにらいおんのくそがあるせんろがあるんだー」)

「へ、へぇー。日本にライオンの糞がある線路があるんだー」

(「うぉんばっとちゃん、かわいいのにおしりがいかついのね・・・」)

「ウォンバットちゃん、可愛いのにお尻がイカツイのね・・・」

(ほかに、かっぷめんのみずをつけてたべるはなしや、とんじるのいいかたのざつがくを)

他に、カップ麺の水を浸けて食べる話や、豚汁の言い方の雑学を

(みおわったら、すっかりたのしいきもちになっていた。)

見終わったら、すっかり楽しい気持ちになっていた。

(「なんか・・・すごくおなかがすく。ちりとまのかっぷめんたべようかな」)

「なんか・・・すごくお腹がすく。チリトマのカップ麺食べようかな」

(おゆをわかしていると、わかしちゅうのみずがかっぷめんにはいってしまった。)

お湯を沸かしていると、沸かし中の水がカップ麺に入ってしまった。

など

(「あぁもう。きょうはみずでいいや。いただきまーす」)

「あぁもう。今日は水でいいや。いただきまーす」

(ちさこがたべてみると、いがいとおいしかったから、ははおやにもせつめいした。)

千佐子が食べてみると、意外と美味しかったから、母親にも説明した。

(「ちさこ、よくそこまでたちなおれるよね。なんでさっきはにげるように)

「千佐子、よくそこまで立ち直れるよね。何でさっきは逃げるように

(かえってたん?」「だってかっぷめんがみずでもおいしくてかんげきしたから・・・」)

帰ってたん?」「だってカップ麺が水でも美味しくて感激したから・・・」

(ははおやはあきれてしまったが、ちさこはあることにきづいた。)

母親は呆れてしまったが、千佐子はあることに気づいた。

(「ざつがくをみると、げんじつになってしまう」ということである。)

「雑学を見ると、現実になってしまう」ということである。

(「わたしがざつがくをみるとね、ほんとうにおこるんだよ!すごくない?」)

「私が雑学を見るとね、本当に起こるんだよ!すごくない?」

(ぶちっ・・・きれた。たぶんはははげきどしたのだろう。)

ブチッ・・・切れた。多分母は激怒したのだろう。

(しかしちさこは、このちからでもっとすごいことができないのだろうかと、)

しかし千佐子は、この力でもっとすごいことが出来ないのだろうかと、

(おばのしよりもわくわくしてしまっていた。)

叔母の死よりもワクワクしてしまっていた。

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