賭け-1-

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師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 はく 7595 7.9 96.1% 490.8 3882 154 76 2025/03/19
2 berry 7370 7.5 97.5% 508.0 3841 97 76 2025/03/19

関連タイピング

問題文

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(だいがくさんかいせいのはる。)

大学三回生の春。

(すでにだいがくのあらゆるこうぎにしゅっせきするきをうしなっていたおれは、)

すでに大学のあらゆる講義に出席する気を失っていた俺は、

(それまでいじょうにばいととぎゃんぶるをせいかつのちゅうしんにすえていった。)

それまで以上にバイトとギャンブルを生活の中心に据えていった。

(ぎゃんぶるといっても、きょうていやけいりんなどのおっさんむけのものではない。)

ギャンブルと言っても、競艇や競輪などのオッサン向けのものではない。

(それらよりもじょうほうをえやすく、がくせいなかまのかんしんもたかかったけいば。)

それらよりも情報を得やすく、学生仲間の関心も高かった競馬。

(そしててがるにできるまーじゃんやぱちんこだ。)

そして手軽に出来る麻雀やパチンコだ。

(とくにぱちんこは、いべんとのあるひになぜかかぜをひいてばいとを)

特にパチンコは、イベントのある日に何故か風邪を引いてバイトを

(きゅうきょやすまざるをえなくなるというじつにはためいわくなたいしつをはっきして、)

急遽休まざるを得なくなるという実にハタ迷惑な体質を発揮して、

(ばいとなかまにみつからないようにこそこそとかよったりしたものだった。)

バイト仲間に見つからないようにコソコソと通ったりしたものだった。

(あるひ、あしがとおざかりつつあったおかるとみちのししょうにみちばたであった。)

ある日、足が遠ざかりつつあったオカルト道の師匠に道端で会った。

(えきのちかくのろじょうだった。)

駅の近くの路上だった。

(ゆうがた、えきまえであぶらそばをはらにいれ、さあこれからもうひとしょうぶ、)

夕方、駅前で油ソバを腹に入れ、さあこれからもうひと勝負、

(とやるきがわいてきたときだ。)

とやる気が湧いてきた時だ。「初任給が出たよ」と嬉しそうに話す師匠を、

(きがつくとあくのみちにさそってしまっていた。「ふやしましょう、それを」)

気がつくと悪の道に誘ってしまっていた。「増やしましょう、それを」

(ゆうしいらい、じんるいがたえることなくせんたくをあやまりつづけたかけである。)

有志以来、人類が絶えることなく選択を誤り続けた賭けである。

(ししょうはさいしょこじしていたが、おれがさつたばのつまったさいふをみせるときょうみをしめしてきた。)

師匠は最初固辞していたが、俺が札束の詰まった財布を見せると

(きょうみをしめしてきた。ししょうはさいしょこじしていたが、)

興味を示してきた。師匠は最初固辞していたが、

(おれがさつたばのつまったさいふをみせるときょうみをしめしてきた。)

俺が札束の詰まった財布を見せると興味を示してきた。

(そのころおれはやけについていて、かなりのあぶくぜにをかかえていたのだ。)

そのころ俺はやけにツイていて、かなりの泡銭を抱えていたのだ。

(それまでもなんどかししょうをぱちんこやにさそったことはあったが)

それまでも何度か師匠をパチンコ屋に誘ったことはあったが

など

(とりあってくれたことはなかった。それがきゅうにのりきになったということは、)

取り合ってくれたことはなかった。それが急に乗り気になったということは、

(もうけばなしにのったということだとたんじゅんにかいしゃくしたのだが、)

儲け話に乗ったということだと単純に解釈したのだが、

(そのふくざつなひょうじょうからするとなにかべつのかんがえがあってのことかもしれなかった。)

その複雑な表情からすると何か別の考えがあってのことかも知れなかった。

(ともかくししょうがいっしょにきてくれるというのでおれはうれしくなり、)

ともかく師匠が一緒に来てくれるというので俺は嬉しくなり、

(とっておきのみせにあんないした。)

とっておきの店に案内した。

(えきまえからはすこしはなれるけれどかなりせっちだいすうをほこるおおがたてんで、)

駅前からは少し離れるけれどかなり設置台数を誇る大型店で、

(そのおなじちぇーんてんのなかでもゆうりょうてんとしてしられるみせだった。)

その同じチェーン店の中でも優良店として知られる店だった。

(まったくのしょしんしゃであるししょうにさんてんほうしきのしくみなどをせつめいしながら)

まったくの初心者である師匠に三店方式の仕組みなどを説明しながら

(あるくことじゅっぶん。げんじゅうさすらただよわせるしろのようなみせがまえに「もうけすぎだろう」)

歩くこと十分。厳重さすら漂わせる白のような店構えに「儲けすぎだろう」

(とまゆにしわをよせるので、それでもけいばやらたからくじなんかのこうえいぎゃんぶるに)

と眉に皺を寄せるので、それでも競馬やら宝くじなんかの公営ギャンブルに

(くらべてこうじょりつがひくく、たちまわりしだいでかてるかのうせいがたかいのだと)

比べて控除率が低く、立ち回り次第で勝てる可能性が高いのだと

(ひっしでせっとくすると、「わかったわかった」とわずらわしそうにいりぐちへ)

必死で説得すると、「わかったわかった」と煩わしそうに入り口へ

(あしをむけてくれた。)

足を向けてくれた。

(じどうどあがひらくと、どくとくのそうおんがみみにおそいかかってくる。)

自動ドアが開くと、独特の騒音が耳に襲いかかってくる。

(おれなどはこれをきくとえたいのしれないとうしがわいてくるのだがししょうは)

俺などはこれを聞くと得体の知れない闘志が湧いてくるのだが師匠は

(ふかいそうにかおをゆがめた。)

不快そうに顔を歪めた。

(ふろあをしばらくながめて、かうんたーでれしーとをこうかんするきゃくや)

フロアをしばらく眺めて、カウンターでレシートを交換する客や

(じぇっとかうんたーのようすをみながらひととおりせつめいをして、)

ジェットカウンターの様子を見ながら一通り説明をして、

(おれはししょうをあるこーなーへとさそった。)

俺は師匠をあるコーナーへと誘った。

(ぱちすろのしまだ。)

パチスロの島だ。

(「ぱちんこじゃないのか」というので、「いまはこっちがあついんす」と)

「パチンコじゃないのか」と言うので、「今はこっちが熱いんス」と

(おやゆびをたてる。)

親指を立てる。

(もともとぱちんこからこのみちにはいったおれだったが、)

元々パチンコからこの道に入った俺だったが、

(そのころはぱちすろばかりうっていた。)

そのころはパチスロばかり打っていた。

(きせいかんわなんだかしらないが、ちょうしがよいときはいちまんまいをこえるめだるを)

規制緩和なんだか知らないが、調子が良い時は一万枚を超えるメダルを

(かくとくできるきしゅがふえてきたころだった。)

獲得できる機種が増えてきた頃だった。

(めだるいちまいにじゅうえんのとうかこうかんなら、いちにちにしてにじゅうまんえんをてにいれる)

メダル一枚二十円の等価交換なら、一日にして二十万円を手にいれる

(ことになる。おれのあぶくぜにもそのおんけいだった。)

ことになる。俺の泡銭もその恩恵だった。

(なかでもこだいあすてかぶんめいをもちーふにしただいがおきにいりで、)

中でも古代アステカ文明をモチーフにした台がお気に入りで、

(それがならんでいるしまをししょうをつれてうろうろしていたのだが、)

それが並んでいるシマを師匠を連れてうろうろしていたのだが、

(おもいのほかきゃくつきがよくてふたりはならんではすわれないじょうたいだった。)

思いのほか客付きが良くて二人は並んでは座れない状態だった。

(せきがはなれてしまってしろうとのししょうひとりにうたせるわけにもいかないので)

席が離れてしまって素人の師匠一人に撃たせるわけにもいかないので

(しばらくまっていたが、なかなかあきそうにない。)

しばらく待っていたが、なかなか空きそうにない。

(はぬけのようにひとつとびにあいているせきはあるけれど、そのしゅういの)

歯抜けのように一つ飛びに空いている席はあるけれど、その周囲の

(きゃくはみんなならったようにせんえんさつのたばをめだるとうにゅうぐちに)

客はみんな習ったように千円札の束をメダル投入口に

(はさんでいて、まだまだうつきじゅうぶんのようだった。)

挟んでいて、まだまだ打つ気十分のようだった。

(「これがあついんすけど、あきませんねえ」とおれがぼやくとししょうは)

「これが熱いんスけど、空きませんねえ」と俺がぼやくと師匠は

(なにをおもったかつかつかとはぬけのまんなかでうっているきゃくのところへ)

なにを思ったかツカツカと歯抜けの真ん中で打っている客のところへ

(あゆみよっていった。)

歩み寄っていった。

(そしてなにごとかそのきゃくにはなしかけ、ひとことにごんやりとりをしていたが)

そして何ごとかその客に話し掛け、一言二言やりとりをしていたが

(いきなりそのすかじゃんをきたわかいにいちゃんにどつかれてうしろへ)

いきなりそのスカジャンを着た若い兄ちゃんにドツかれて後ろへ

(ころびそうになった。)

転びそうになった。

(だいにむきなおってげーむをつづけるにいちゃんになにかすてぜりふをはいてから、)

台に向き直ってゲームを続ける兄ちゃんになにか捨て台詞を吐いてから、

(ししょうがもどってくる。)

師匠が戻ってくる。

(ふんぜんとしている。)

憤然としている。

(「そっちにつめてくれっていったらおこられた」)

「そっちに詰めてくれって言ったら怒られた」

(おれはふいた。)

俺は吹いた。

(しろうとのはっそうはすごい。おれだったらぜったいおもいつかない。)

素人の発想は凄い。俺だったら絶対思いつかない。

(「ちゃんとつめてすわればふたりづれのひとでもすわれるのに、まなーがなってない」)

「ちゃんと詰めて座れば二人連れの人でも座れるのに、マナーがなってない」

(とぶつぶついっているししょうをなだめる。)

とぶつぶつ言っている師匠を宥める。

(ぱちすろにはせっていというものがあって、とせつめいをしているとはしのだいが)

パチスロには設定というものがあって、と説明をしていると端の台が

(にだいつづけてあいた。)

二台続けて空いた。

(すぐにとんでいってだいをかくほする。)

すぐに飛んでいって台を確保する。

(「じゃあうちましょう」)

「じゃあ打ちましょう」

(しょうじきどっちのだいもあまりよいだいとはいえなかったがいちおうししょうに)

正直どっちの台もあまり良い台とは言えなかったが一応師匠に

(まだましなほうをあてがってじっせんをかいしした。)

まだマシな方をあてがって実践を開始した。

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