TRACE

(だれにもいえずきずはふえて)

誰にも言えず傷は増えて

(くりかえしすりへらすひび)

繰り返しすり減らす日々

(ふりきれずにかかえたままおびえて)

振り切れずに抱えたまま怯えて

(たえるだけこのいたみになれるまで)

耐えるだけこの痛みに慣れるまで

(いつもきたいしてはまちくたびれ)

いつも期待しては待ちくたびれ

(それでもまだまちつづけた)

それでもまだ待ち続けた

(でもどんなときもわすれないで)

でもどんな時も忘れないで

(あとすこし)

あと少し

(ききなれたせりふだとしても)

聴き慣れたセリフだとしても

(あなたがいればそれだけで)

あなたがいればそれだけで

(いつだっておもいだすこえ)

いつだって思い出す声

(なんどふりかえってみても)

何度ふり返って見ても

(よびつづけるこえがとどいたら)

呼び続ける声が届いたら

(なかないでなみだふきえみで)

泣かないで涙拭き笑みで

(またあえたらあのころのまま)

また逢えたらあの頃のまま

(あさのひかりがまぶしすぎて)

朝の光が眩し過ぎて

(よるのくらやみがくらすぎて)

夜の暗闇が暗過ぎて

(すぎるじかんもかわるきせつにさえ)

過ぎる時間も変わる季節にさえ

(おいていかれ)

置いて行かれ

(このじだいになれるまで)

この時代に慣れるまで

(いつかもとどおりもどるような)

いつか元通り戻るような

(ありふれたゆめをみてる)

ありふれた夢を見てる

(でもひとはいう)

でも他人は言う

(「めをさませ」)

「目を覚ませ」

(もうすこし)

もう少し

(だれにもみとめられなくても)

誰にも認められなくても

(あなたがくれたあのことばが)

あなたがくれたあの言葉が

(いつだってせなかをおして)

いつだって背中を押して

(なんとかここまでたどりつけた)

なんとかここまでたどり着けた

(そばにいるきがした)

そばにいる気がした

(いつまでもみあげたそら)

いつまでも見上げた空

(またあえるように)

また逢えるように

(いのりひとりあるきだした)

祈り独り歩き出した

(おもいえがくこのさきも)

思い描くこの先も

(であいわかれよろこびかなしみはつづくのでしょう)

出会い別れ喜び悲しみは続くのでしょう

(たびかさなるふこうはむこうでまつきみにはなす)

度重なる不幸は向こうで待つ君に話す

(わすれずおぼえてるきおくがよみがえるでも)

忘れず覚えてる記憶がよみがえるでも

(あなたがいれば)

あなたがいれば

(いまならあのひのうそもあのよるもこえゆるせるから)

今ならあの日の嘘もあの夜も超え許せるから

(よびつづけるこえがとどいたら)

呼び続ける声が届いたら

(みあげたそらまたあえるように)

見上げた空また逢えるように

(いのりひとりあるきだした)

祈り独り歩き出した

(あなたがいればそれだけで)

あなたがいればそれだけで

(いつだっておもいだすこえ)

いつだって思い出す声

(なんどふりかえってみても)

何度ふり返って見ても

(よびつづけるこえがとどいたら)

呼び続ける声が届いたら

(なかないでなみだふきえみで)

泣かないで涙拭き笑みで

(またあえたらあのころのまま)

また逢えたらあの頃のまま