すまきの話 -1-

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師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 HAKU 7340 7.5 97.5% 310.2 2335 58 60 2025/03/29
2 subaru 7266 7.6 95.3% 303.3 2317 113 60 2025/03/29
3 berry 7219 7.3 98.3% 314.0 2305 38 60 2025/03/31
4 Jyo 5051 B+ 5.1 98.2% 448.8 2307 40 60 2025/04/02
5 kuma 3606 D+ 3.9 92.6% 590.0 2310 182 60 2025/03/28

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問題文

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(がくせいじだいのあきだった。)

学生時代の秋だった。

(あさやゆうがたのひとときにかすかなはだざむさをおぼえはじめたころ。)

朝や夕方のひとときにかすかな肌寒さを覚え始めたころ。

(おれはあるじょせいとともにおかるとどうのししょうのいえをしゅうげきした。)

俺はある女性とともにオカルト道の師匠の家を襲撃した。

(しゅういのじゅうたくもねしずまったやはんである。)

周囲の住宅も寝静まった夜半である。

(あぱーとのいっしつからひかりがきえているのをかくにんしたうえで、)

アパートの一室から光が消えているのを確認した上で、

(あしおとをころしながらどあのまえにたつ。)

足音を殺しながらドアの前に立つ。

(のぶをひねるとあっさりとてまえにひらいていく。)

ノブを捻るとあっさりと手前に開いていく。

(かぎがかかっていないのはわかっていた。)

鍵がかかっていないのは分かっていた。

(そろそろとくらいへやのなかにいりこみ、ふとんにくるまっているししょうをみおろす。)

そろそろと暗い部屋の中に入り込み、布団にくるまっている師匠を見下ろす。

(ふたりでめくばせをしたあと、じさんしたろーぷをじょうずにふとんのしたにはわせ、)

二人で目配せをした後、持参したロープを上手に布団の下に這わせ、

(しんちょうにじゅんびをととのえる。)

慎重に準備を整える。

(そしていっきにろーぷをひっぱり、ふとんごとくくりあげる。)

そして一気にロープを引っ張り、布団ごと括り上げる。

(「な、なん」)

「な、なん」

(きゅうなしょうげきにそんなみじかいはつごをしたししょうは、けれどたいしたていこうもなく)

急な衝撃にそんな短い発語をした師匠は、けれどたいした抵抗もなく

(おれたちのまえにみごとなすまきとなっていっちょうあげられた。)

俺たちの前に見事な簀巻きとなって一丁上げられた。

(「なんですか」)

「なんですか」

(ねむけもふっとんだのか、ししょうはれいせいなくちょうでようやくそれだけをいった。)

眠気もふっとんだのか、師匠は冷静な口調でようやくそれだけを言った。

(すまきとしてよこたわったまま。)

簀巻きとして横たわったまま。

(「なんですか」って、それはおれもしりたい。)

「なんですか」って、それは俺も知りたい。

(ただ、このししょうのかのじょであるところのあるくさんから)

ただ、この師匠の彼女であるところの歩くさんから

など

(いたずらをしようともちかけられ、)

イタズラをしようと持ちかけられ、

(うまうまとそれにのっかってしまったというのがしょうじきなところだ。)

うまうまとそれに乗っかってしまったというのが正直なところだ。

(だからりゆうなんてたぶんないし、おもしろければそれでいいのだった。)

だから理由なんて多分ないし、面白ければそれでいいのだった。

(でんきをつけ、おれたちはもってきたおかしるいやのみものをひろげる。)

電気を点け、俺たちは持ってきたお菓子類や飲み物を広げる。

(すまきをさかなにほーむぱーてぃといこう、というしゅこうだ。)

簀巻きを肴にホームパーティといこう、という趣向だ。

(「なんだなんだ」とわめきながらししょうがもがく。)

「なんだなんだ」と喚きながら師匠がもがく。

(しきぶとんとかけぶとんのなかからかおだけをだして、まるでいもむしのようだ)

敷布団と掛け布団の中から顔だけを出して、まるでイモムシのようだ

(ろーぷですうかしょをくくられて、えんとうけいになったふとんは)

ロープで数ヵ所を括られて、円筒形になった布団は

(むしろらーめんやのしこみでみるちゃーしゅーというべきか。)

むしろラーメン屋の仕込みでみるチャーシューというべきか。

(もがけばもがくほど、こーらーがすすむ。)

もがけばもがくほど、コーラーが進む。

(おれとあるくさんはすまきをまえにしてたのしくだんしょうした。)

俺と歩くさんは簀巻きを前にして楽しく談笑した。

(やがれつかれてきたのかおとなしくなったししょうがぽつりという。)

やがれ疲れてきたのか大人しくなった師匠がポツリと言う。

(「おかしくれよ」)

「おかしくれよ」

(おれたちはきちょうなぽてちをようきゅうするすまきをむしすることにした。)

俺たちは貴重なポテチを要求する簀巻きを無視することにした。

(「・・・・・」)

「・・・・・」

(「むしすんなよ」)

「無視すんなよ」

(「・・・・・」)

「・・・・・」

(「おかしくれよ」)

「おかしくれよ」

(「・・・・・」)

「・・・・・」

(「おもしろいこばなしをするからたすけてくれ」)

「面白い小話をするから助けてくれ」

(おれとあるくさんはへやのすみにあったしょうぎばんをはさみしょうぎをはじめた。)

俺と歩くさんは部屋の隅にあった将棋ばんをはさみ将棋をはじめた。

(「ろーまほうおうがあめりかをほうもんしたときには、じつはかなりの)

「ローマ法王がアメリカを訪問した時には、実はかなりの

(すぴーどきょうだったほうおうがうんてんしゅにはんどるをにぎらせてくれってたのん・・・・・」)

スピード狂だった法王が運転手にハンドルを握らせてくれって頼ん・・・・・」

(「ろーまほうおうがうんてんしゅをするくらいの)

「ローマ法王が運転手をするくらいの

(おおものをつかまえちゃったっていうんでしょう」)

大物を捕まえちゃったって言うんでしょう」

(「・・・・・うん」)

「・・・・・うん」

(「・・・・・」)

「・・・・・」

(「もうひとつきいてくれよ」)

「もう一つ聞いてくれよ」

(「・・・・・」)

「・・・・・」

(「いえす・きりすとがすいめんをあるいてわたるきせきをおこしたってみずうみに)

「イエス・キリストが水面を歩いて渡る奇蹟を起こしたって湖に

(りょこうしゃがやってきたんだ。むこうぎしにわたるふねがあるっていうんで)

旅行者がやってきたんだ。向こう岸に渡る船があるっていうんで

(いってみたら、おとなひとり50どるとかいてある。)

行ってみたら、大人一人50ドルと書いてある。

(「なんてこった!たったこれだけのきょりで50どるもとるのか。)

「なんてこった!たったこれだけの距離で50ドルもとるのか。

(いえすさまもあるいてわたるはずだ」」)

イエス様も歩いて渡るはずだ」」

(「・・・・・ふ」)

「・・・・・ふ」

(「あ、わらった」)

「あ、笑った」

(「・・・・・」)

「・・・・・」

(「だめ?いまのだめ?」)

「ダメ?今のダメ?」

(「よし!」)

「よし!」

(これではさみしょうぎ、にれんしょうだ。あるくさんあいてのげーむはなぜかきんちょうする。)

これではさみ将棋、二連勝だ。歩くさん相手のゲームはなぜか緊張する。

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