素敵なしゅうまつを

(むなしさみまんのなにかがもやついて)

虚しさ未満の何かがもやついて

(はながつまったみたいなあさ)

鼻が詰まったみたいな朝

(しかくでいろどられたまち)

四角で彩られた街

(なにもかもがすこしずつずれていったんだ)

何もかもが少しずつずれていったんだ

(もくしろくはよいこのため)

黙示録はよいこのため

(はかいのときにはだきあってさぁいのりを！)

破壊の時には抱き合って　さぁ祈りを！

(はだしのままにげだすような)

裸足のまま逃げ出すような

(おぎょうぎのわるいこからじゅんにつまれていく)

お行儀の悪い子から順に摘まれていく

(どこかでいきをひそめているあくいが)

どこかで息を潜めている悪意が

(めざめたらもうもどれない)

目覚めたらもう戻れない

(あのはりが１２をさせばおわり)

あの針が12を指せば終わり

(のんびりかまえてまっていよう？)

のんびり構えて待っていよう？

(それではみなさまごきげんよう！)

それではみなさまごきげんよう！

(てんごくであえるといいね)

天国で会えるといいね

(ふうせんにあいたあなのように)

風船に空いた穴のように

(まえぶれもなくやってくるんだ)

前触れもなくやってくるんだ

(「すてきなしゅうまつを！」)

「素敵なしゅうまつを！」

(どっかのだれかがこうちゃのんでまっているのなら)

どっかの誰かが紅茶飲んで待っているのなら

(「すてきなしゅうまつを！」)

「素敵なしゅうまつを！」

(こいびとをあいしておとなしくえんどろーるをみていよう)

恋人を愛して　大人しくエンドロールを観ていよう

(おもえばぼくらのあしたは)

思えば僕らの明日は

(はしっからきまってふめいりょうなみとおしでした)

端っから決まって不明瞭な見通しでした

(ヴぁるぷるぎすのよるがきて)

ヴァルプルギスの夜が来て

(だれもかれもさわがしくうきあしだった)

誰も彼も騒がしく浮き足立った

(しゅうちゃくのえきにつけばとほでゆけるよ)

執着の駅に着けば徒歩でゆけるよ

(いさかいのないうみまで)

諍いのない海まで

(きょだいなてつのへびのすを)

巨大な鉄の蛇の巣を

(おぎょうぎよくいらだつそうれつはすすんでいく)

お行儀よく苛立つ葬列は進んでいく

(すいへいせんにのまれるほど)

水平線に飲まれるほど

(そらはおちたいようがおぼれてる)

空は落ち太陽が溺れてる

(いのりのあてさきがばんがいちなら)

祈りの宛先が番外地なら

(もくとうにいみはないとおもう)

黙祷に意味はないとおもう

(それではみなさまごきげんよう！)

それではみなさまごきげんよう！

(てんごくであえるといいね)

天国（仮）で会えるといいね

(かんしょうにひたるまもないけど)

感傷に浸る間もないけど

(あいことばはきめといたんだ)

合言葉は決めといたんだ

(「すてきなしゅうまつを！」)

「素敵なしゅうまつを！」

(どっかのだれかがこうちゃのんでまっているのなら)

どっかの誰かが紅茶飲んで待っているのなら

(「すてきなしゅうまつを！」)

「素敵なしゅうまつを！」

(こいびとをあいしておとなしくえんどろーるをみていよう)

恋人を愛して　大人しくエンドロールを観ていよう

(「すてきなしゅうまつを！」)

「素敵なしゅうまつを！」

(だれかがつくったえいがか)

誰かが作った映画か

(かみへのいふをうしなってしまったら)

神への畏怖を失ってしまったら

(「すてきなしゅうまつを！」)

「素敵なしゅうまつを！」

(みんなせきをたってく)

みんな席を立ってく

(ぽすとくれじっとはだれもみていない)

ポストクレジットは誰も観ていない