君のいない場所/堂村璃羽

(きみからすればすなおなあいは)

君からすれば素直な愛は

(うざいだろうしくさいだろうな)

うざいだろうし くさいだろうな

(ぼくもしってるそれでもいいよ)

僕も知ってる それでもいいよ

(いまつたえなきゃいけないきがするから)

今伝えなきゃいけない気がするから

(まんがのせかいみたいにさ)

漫画の世界みたいにさ

(なんにちごにしぬかわかってるなら)

何日後に死ぬかわかってるなら

(ぼくみたいなあいのつたえかたは)

僕みたいな愛の伝え方は

(きっとだれもがしているだろう)

きっと誰もがしているだろう

(あしたしんでもいいとおもうほど)

明日死んでもいいと思うほど

(あしたもしもしんでしまうほど)

明日もしも死んでしまうほど

(きみにすこしでもおぼえられるよう)

君に少しでも覚えられるよう

(ぼくはきょうもすなおにつたえるよ)

僕は今日も素直に伝えるよ

(だれよりもすなおでばかで)

誰よりも素直でバカで

(わかりやすくてあつかいやすい)

わかりやすくて扱いやすい

(ぼくのおもすぎてきたないあいじょう)

僕の重すぎて汚い愛情

(ひあいとまじってかなわないあいを)

悲哀と混じって叶わない愛を

(もうもどれないばしょへ)

もう戻れない場所へ

(もうきみのいないばしょへ)

もう君のいない場所へ

(ぼくらしあわせになりたい)

「僕ら幸せになりたい」

(とかいつまでもいっているけれどさ)

とかいつまでも言っているけれどさ

(きみがのぞむせかいのなかでえがいてるすとーりーのなかには)

君が望む世界の中で描いてるストーリーの中には

(ぼくはいない)

僕はいない

(きみのしあわせはぼくではない)

君の幸せは僕ではない

(こいびとがほしいとかいってるくせにきみは)

「恋人がほしい」とか言ってるくせに君は

(ぼくのあいをみすかしてそっぽむいてる)

僕の愛を見透かしてそっぽ向いてる

(きみをなかしてだますやつらよりも)

君を泣かして騙す奴らよりも

(ぼくはきみをしあわせにできるのに)

僕は君を幸せにできるのに

(なあなんでせをむけるの)

なあ、何で背を向けるの

(またにじんだしかいでひがくれるよ)

また滲んだ視界で日が暮れるよ

(どうせぼくをすきにはならない)

どうせ僕を好きにはならない

(それをしったうえでおどりくるってる)

それを知ったうえで踊り狂ってる

(すまほがなるたびむねがたかなるぼくは)

スマホが鳴るたび胸が高鳴る僕は

(きみのてでおどるせかいいちのだんさー)

君の手で踊る世界一のダンサー

(ばかみたいじゃん)

バカみたいじゃん

(きみをだましたやつをうらんだ)

君を騙したやつを恨んだ

(きみはだれもしんじられないなら)

君は誰も信じられないなら

(きみをだますさいごのぴえろになるよ)

君を騙す最後のピエロになるよ

(もうもどれないばしょへ)

もう戻れない場所へ

(もうきみのいないばしょへ)

もう君のいない場所へ

(ぼくらしあわせになりたい)

「僕ら幸せになりたい」

(とかいつまでもいっていたけれどさ)

とかいつまでも言っていたけれどさ

(きみがのぞむせかいのなかでえがいてるすとーりーのなかには)

君が望む世界の中で描いてるストーリーの中には

(ぼくはいない)

僕はいない

(きみのしあわせはぼくではない)

君の幸せは僕ではない

(いつまででもまつから)

いつまででも待つから

(だれでもいいよるでいいから)

誰でもいい夜で良いから

(なんばんめだっていいから)

何番目だっていいから

(あえるならばそれでいいよ)

会えるならば それでいいよ

(ひまつぶしでいいから)

暇つぶしで良いから

(いやなとこはなおすから)

嫌なとこは直すから

(きみのりそうになるから)

君の理想になるから

(だからふりむいてくれないか)

だから振り向いてくれないか

(どうせむりだけど)

どうせ無理だけど

(もうもどれないばしょへ)

もう戻れない場所へ

(もうきみのいないばしょへ)

もう君のいない場所へ

(きみとこのさきをすごしたい)

君とこの先を過ごしたい

(とかこころではおもってたけれどさ)

とか心では思ってたけれどさ

(ぼくがのぞむせかいのなかでえがきたいすとーりーに)

僕が望む世界の中で描きたいストーリーに

(きみのいろはないみたい)

君の色はないみたい

(だけどそのいろはつくれはしない)

だけどその色は作れはしない