GOOG LUCK HUMAN

(きみがかざったゆうがたをまどからのぞくことがすき)

君が飾った夕方を窓から覗くことが好き

(ちゃんとえらんだにんげんをあいせるようなせかいがいい)

ちゃんと選んだ人間を愛せるような世界がいい

(ぼくとあなたのしゅんかんになまえがないことがかなしいことに)

僕とあなたの瞬間に名前がないことが悲しいことに

(きづいたしゅんかんにうたはきっといみをもつだろう)

気づいた瞬間に歌はきっと意味を持つだろう

(ひとのふりしたにんぎょうのりゆうのないたいおんと)

人のふりした人形の理由のない体温と

(よんぶんかつのひょうじょうはさびたちへいをくりかえす)

４分割の表情は錆びた地平を繰り返す

(ほんのうだけながすらじおてんごくのにおいのするしーつ)

本能だけ流すラジオ天国の匂いのするシーツ

(ありもしないこうえんにうめたちいさなねこのしがい)

ありもしない公園に埋めた小さな猫の死骸

(なにもかもどうでもいいけれどさいしょからきみのことがすき)

なにもかもどうでもいいけれど最初から君のことが好き

(よわそうにふるえるあおぞらをむかえにいけるのはぼくらだけ)

弱そうに震える青空を迎えにいけるのは僕らだけ

(はだかのなみだがいちばんそくどがはやいあいのちかいさ)

裸の涙が一番速度が速い愛の誓いさ

(きみといることはとてもうれしいんだよ)

君といることはとても嬉しいんだよ

(えいえんにいうなよさよならのよんもじは)

永遠に言うなよ「さよなら」の４文字は

(ずいぶんまえにぼくがこわしておいてあげたからなくさないでね)

ずいぶん前に僕が壊しておいてあげたから なくさないでね

(しわよせをこばんだまつろにはさくらいろにあせたばんしょう)

皺寄せを拒んだ末路には桜色に褪せた万象

(ぼうりょくにあこがれないであくいにみりょくをかんじないで)

暴力に憧れないで 悪意に魅力を感じないで

(きみがもたらしたこもれびはしっぱいのれきしだったんだね)

君がもたらした木漏れ日は 失敗の歴史だったんだね

(きれいだねせなかをねおしてあげるよ)

綺麗だね 背中をね 押してあげるよ

(きみがかざったじゅんすいをこっそりまねすることがすき)

君が飾った純粋をこっそり真似することが好き

(ちゃんとえらんだにんげんをうらぎらないせかいでいい)

ちゃんと選んだ人間を裏切らない世界でいい

(ぼくとあなたのしゅんかんになまえがないことがかなしいことに)

僕とあなたの瞬間に名前がないことが悲しいことに

(きづいたしゅんかんにうたはきっといみをもつ)

気づいた瞬間に歌はきっと意味を持つ

(はだかのなみだがいちばんそくどがはやいあいのちかいさ)

裸の涙が一番速度が速い愛の誓いさ

(きみといることはとてもうれしいんだよ)

君といることはとても嬉しいんだよ

(えいえんにいうなよさよならのよんもじは)

永遠に言うなよ「さよなら」の４文字は

(ずいぶんまえにぼくがこわしておいてあげたから)

随分前に僕が壊しておいてあげたから

(ぜったいさんびかはおわらないしょうがいさんびかはとぎれない)

絶対讃美歌は終わらない 生涯讃美歌は途切れない

(しんあいなるきみのくらしているそらのしたをぼくはあいしてるよ)

親愛なる君の暮らしている空の下を僕は愛してるよ

(こわれないようにうたがあるように)

壊れないように 歌があるように

(こんにちはおはようおやすみ)

こんにちは おはよう おやすみ

(ありがとうあいしているよ)

ありがとう 愛しているよ