痛い立ち位置

(ねえじゅんじょうをこいんにかえてかけさせといて)

ねえ 純情をコインに換えて賭けさせといて

(るーれっとがまわりはじめない)

ルーレットが回り始めない

(きたいさせられたぶんはとりかえしたいあなたがぜんぶわるいんだよあいたい)

期待させられた分は取り返したい あなたが全部悪いんだよ 会いたい

(ねえおこってるのちゃくしんはのこってるはずさんどめはちょくるすだし)

ねえ 怒ってるの？ 着信は残ってるはず 三度目は直留守だし

(ねえわけをおしえてほしいよもっとしかって)

ねえ 理由を教えて欲しいよ もっと叱って

(なんだっていいからこえがききたい)

何だっていいから声が聞きたい

(ねいるぬぐいとったこのてでふれさせて)

ネイル拭い取ったこの手で触れさせて

(あそびなれたおんなをえんじきれない)

遊び慣れた女を演じきれない

(このたちいちがいたいよいえずにいたおもいが)

この立ち位置が痛いよ 言えずにいた想いが

(いまわたしをせめるこのままじゃかなしいでしょ)

今 私を責める 「このままじゃ哀しいでしょ？」

(とくべつなそんざいになりたい)

特別な存在になりたい

(つかれたはだをねむらせてめいくをおとして)

疲れた肌を眠らせて メイクを落として

(ひとりねのよるになれたわけじゃない)

独り寝の夜に慣れたわけじゃない

(なあどうしたんだいまちはうぃーくえんど)

なあ どうしたんだい 街はウィークエンド

(おまえのことそのまんなかにいるんだろ)

お前のこと その真ん中にいるんだろ？

(そういつだってでんわのむこうはぱーてぃのいず)

そう いつだって 電話の向こうはパーティノイズ

(だれかれとなくさそってさそわれて)

誰彼となく誘って誘われて

(ねいるぬぐいとったときだけしおらしくあしたにはよるのひかりをおよぐ)

ネイル拭い取った時だけしおらしく 明日には夜の光を泳ぐ

(おもわせぶりがてぐちするどさをますきりくち)

思わせぶりが手口 鋭さを増す切り口

(かくせないきずぐちほんとうはないてるの)

隠せない傷口 本当は泣いてるの？

(ここがめいろのいりぐち)

ここが迷路の入り口

(たばこのはいがおちるまではなしはきくけど)

タバコの灰が落ちるまで話は聞くけど

(つかれただんしんぐどーるひとりはきらいかい)

疲れたダンシングドール 独りは嫌いかい？

(かくすばれるすけるのがすまどうあせるるーじゅのわーる)

隠す バレる 透ける 逃す 惑う 焦る 赤？ 黒？

(このたちいちがいたいよこころがずっといたいよ)

この立ち位置が痛いよ 心がずっと痛いよ

(いまあなたにきくわこのままじゃかなしいでしょ)

今 あなたに聞くわ このままじゃ哀しいでしょ？

(ふたりのきょりがびみょうさらけださないきゅうじょう)

二人の距離が微妙 曝け出さない窮状

(ふみこんできたいじょうこのままじゃかえせない)

踏み込んで来た以上 このままじゃ帰せない

(あやういこいがえんじょう)

危うい恋が炎上