胡蝶の夢

(とおいそららいめいきこゆあまのじをかけさる)

遠い空　雷鳴聞こゆ　天の路を　翔け去る

(しなやかなちょうのようしょうじょうせせ)

しなやかな　蝶のよう　生生世世

(くれないのくちびるでだれのなをよぶのか)

紅の唇で　誰の名を呼ぶのか

(つみともきづかないむじゃきにまうひかりよ)

罪とも気付かない　無邪気に舞う光よ

(ねつをきそわせるのたえしのぶねがい)

熱を競わせるの？　耐え忍ぶ願い

(じゅんなしろいうなじむねがあつい)

純な白いうなじ　胸が熱い

(うばいさりたいこのうでにだいて)

奪い去りたい　この腕に抱いて

(みつめあいたいふたりきり)

見つめ合いたい　二人きり

(あいしてるあいしてるあいしてる)

愛してる　愛してる　愛してる

(あいしてるあいしてるあいしてる)

愛してる　愛してる　愛してる

(たまゆらにさくこちょうのゆめよ)

たまゆらに咲く　胡蝶の夢よ

(すべてのよいがむげんであれば)

すべての宵が　夢幻であれば

(なげけとてよるはすがらに)

嘆けとて　夜はすがらに

(なみだにしずんだほしつきよ)

涙に沈んだ　星月夜

(このおもいなぜくるおしいだけ)

この思いなぜ　狂おしいだけ

(このこいはなぜかなしみだけで)

この恋はなぜ　悲しみだけで

(まちすぐすつきひよこよいかぎり)

待ちすぐす　月日よ　今宵限り

(しょうじょうせせ)

生生世世

(たおやかなゆびさきだれをもとめるだろう)

たおやかな指先　誰を求めるだろう

(ひきよせとらえたらきえいりそうなひかりよ)

引き寄せ捕らえたら　消え入りそうな光よ

(こころうたにかくしただそばでみつめ)

本心唄に隠し　ただ側で見つめ

(ふいにかわすしせんむねがいたい)

不意に交わす視線　胸が痛い

(ゆるされるならけっしてはなさずに)

許されるなら　決して離さずに

(ちのはてまでふたりきり)

地の果てまで　二人きり

(いとしくていとしくていとしくて)

愛しくて　愛しくて　愛しくて

(いとしくていとしくていとしくて)

愛しくて　愛しくて　愛しくて

(たまゆらのつゆながるるなみだ)

たまゆらの露　流るる涙

(あふるみなものせせらぎのよう)

溢る水面の　せせらぎのよう

(ちぎりきなせつなのちかい)

契りきな　刹那の誓い

(おうせはまぼろしはなかがみ)

逢瀬はまぼろし花鏡

(このきずはなぜしるしのように)

この傷はなぜ　印のように

(このこいはなぜやきついたまま)

この恋はなぜ　焼き付いたまま

(まちすぐすつきひよこよいかぎり)

待ちすぐす　月日よ　今宵限り

(たまゆらにさくこちょうのゆめよ)

たまゆらに咲く　胡蝶の夢よ

(すべてのよいがむげんであれば)

すべての宵が　夢幻であれば

(なげけとてよるはすがらに)

嘆けとて　夜はすがらに

(なみだにしずんだほしつきよ)

涙に沈んだ星月夜

(おさえきれないかくしきれない)

抑えきれない　隠し切れない

(みだれたかんじょうもっとちかくて)

乱れた感情　もっと近くて

(もっとつよいきずなのあかしを)

もっと強い　絆の証を

(たまゆらのつゆながるるなみだ)

たまゆらの露　流るる涙

(あふるみなものせせらぎのよう)

溢る水面の　せせらぎのよう

(ちぎりきなせつなのちかい)

契りきな　刹那の誓い

(おうせはまぼろしはなかがみ)

逢瀬はまぼろし花鏡

(このきずはなぜしるしのように)

この傷はなぜ　印のように

(このこいはなぜやきついたまま)

この恋はなぜ　焼き付いたまま

(まちすぐすつきひよこよいかぎり)

待ちすぐす　月日よ　今宵限り