夏の日のドラマ/サザンオールスターズ

(ひえたこべやにかわいたこころをよせてわかればなしやなみだはきょうもやめにしようか)

冷えた小部屋に渇いた心を寄せて　別れ話や涙は今日も止(や)めにしようか

(つきあいはじめからいくどとなくよるをこえこのごろはなにをこうでしょう)

付き合い始めから幾度となく夜を超え　この頃は何を乞(こ)うでしょう？

(ゆめにやぶれたおとことおんなといわれきにもかけないそぶりはきょうでやめにしようか)

夢にやぶれた男と女と言われ　気にも掛けない素振りは今日で止めにしようか

(ふたりのまどべにはたびだちのあさはこないふりむけばゆうやみのせかい)

二人の窓辺には旅立ちの朝は来ない　振り向けば夕闇の世界

(ためらいがちなほんねをぷらいどだけがじゃまする)

ためらいがちな本音をプライドだけが邪魔する

(ほれてたはずのしぐさもいまはただなまいきなくせにしかみえない)

惚れてたはずの仕草も　今はただナマイキな癖にしか見えない

(ぬれたこゆびとこゆびからめなみにたわむれたあおいそらのはてにあるなつのひのどらまよ)

濡れた小指と小指絡め波に戯れた　青い空の果てにある夏の日のドラマよ

(またたくよりもはやくあいはにげてゆくきみへのぷれぜんとまたこよいもわたせない)

瞬くよりも早く愛は逃げてゆく　君へのプレゼントまた今宵も渡せない

(つきのやさしいえがおがなみだをさそうやりなおすならあのひのようにきみをだこうか)

月の優しい笑顔が涙を誘う　やり直すならあの日のように君を抱こうか

(つれないそぶりさえまぶしすぎたこいのなつかえらないまぼろしのせかい)

つれない素振りさえ眩し過ぎた恋の夏　帰らない幻の世界

(うたがうわけもないのにすべてがうそにきこえる)

疑う理由(わけ)もないのに全てが嘘に聞こえる

(すなおになればいいのにだいすきなひとだけをひとりじめしていたい)

素直になればいいのに　大好きな女性(ひと)だけを独り占めしていたい

(あまくせつないうたのなかできみといきていたにどとこないみつめあうせいしゅんのりずむよ)

甘くせつない歌の中で君と生きていた　二度と来ない見つめ合う青春のリズムよ

(おもいでだけをのこしときはすぎてゆくだれよりいとしくてそのなみだをわすれない)

思い出だけを残し時間(とき)は過ぎてゆく　誰より愛しくてその涙を忘れない

(ぬれたこゆびとこゆびからめなみにたわむれたあおいそらのはてにあるなつのひのどらまよ)

濡れた小指と小指絡め波に戯れた　青い空の果てにある夏の日のドラマよ

(またたくよりもはやくあいはにげてゆくきみへのぷれぜんとまたこよいもわたせない)

瞬くよりも早く愛は逃げてゆく　君へのプレゼントまた今宵も渡せない