待ちぼうけのLacrima

(おきにいりのこーとはあったかいのに)

お気に入りのコートはあったかいのに

(かじかんだままゆびはぽけっとのなか)

かじかんだまま指はポケットの中

(ふいにとどいただれかのはしゃぎごえ)

不意に届いた 誰かのはしゃぎ声

(むねのささくれがひっぱられいたんだ)

胸のささくれが引っ張られ痛んだ

(ききたいべるはさいれんすもじのられつもいっぽうつうこう)

聞きたいベルはサイレンス 文字の羅列も一方通行

(いちばんきれいなばしょであいたいよねってわらったのは)

一番綺麗な場所で 会いたいよねって笑ったのは…

(うそだったの？)

嘘だったの?

(まばたくとおちてくの)

まばたくと落ちてくの

(とうめいで、すうっときえそうなかけらたち)

透明で、すうっと消えそうなカケラたち

(いるみねーしょんにじませないでよって)

イルミネーション滲ませないでよって

(いじわるねきいてくれないの)

意地悪ね きいてくれないの

(わがままなｌａｃｒｉｍａ)

わがままな Lacrima

(きみのてちょうめくるそんなしぐさを)

君の手帳めくるそんな仕草を

(こっそりとめのはしでおってたのは)

こっそりと目の端で追ってたのは

(そのぺーじのどこかいちぎょうでいい)

そのページのどこか一行でいい

(かわしたやくそくありますように)

交わした約束ありますように

(しんじてないわけじゃないよでもいいきれずふあんなのは)

信じてないわけじゃないよ でも言い切れず 不安なのは

(いつもだいじょうぶかわりにかみくしゃりなでてくれるのは)

いつも大丈夫代わりに 髪くしゃり 撫でてくれるのは…

(きみだから)

君だから

(さむぞらをおりてくる)

寒空を降りてくる

(このまちのはつゆきとかすしずくたち)

この街の初雪 溶かす雫たち

(まちあわせしてたみたいにね)

待ち合わせしてたみたいにね

(はなやいでくくうきがくるしいよ)

華やいでく 空気が苦しいよ

(ねぇどこにいるの)

ねぇ どこにいるの

(こぼれたみるくいろのむこうにまぼろしみたきがした)

こぼれたミルク色の向こうに 幻見た気がした

(せかいのちゅうしんがそこにあるようなこんとらすと)

世界の中心がそこにあるようなコントラスト

(よるがはじまる)

夜が…はじまる

(ひょうてんかをとろかして)

氷点下をとろかして

(みみたぶにゆるくかかるはねたといき)

耳たぶにゆるくかかるハネた吐息

(いいたかったことばなんてなにも)

言いたかった言葉なんて何も

(でてこないゆるせるよめがあっただけで)

出てこない 許せるよ 目が合っただけで…

(まばたくとおちてくの)

まばたくと落ちてくの

(とうめいで、すうっときえそうなかけらたち)

透明で、すうっと消えそうなカケラたち

(きみがくれたまふらーににたおんどで)

君がくれたマフラーに似た温度で

(またせかいぼやけていくよ)

また世界ぼやけていくよ

(わがままだねｌａｃｒｉｍａ)

わがままだね Lacrima