独り言

(たとえばもしわたしをわすれたとかそんなことはかんがえたくもないな)

例えば、もし私を忘れたとか　そんなことは考えたくもないな

(わたしのぷれぜんとしたゆびわだとかあなたがおこったときのしぐさとか)

私のプレゼントした指輪だとか　あなたが怒った時のしぐさとか

(つないだはずだったゆびはくうをきってつめたいとうめいなものがじゃますんだ)

繋いだはずだった指は空を切って　冷たい透明なものが邪魔すんだ

(かすかにぬくもりのこるまふらーからにちようのにおい)

微かにぬくもり残るマフラーから　日曜の匂い

(つよがりはのこったのは)

(強がりは)　残ったのは

(もうやめていきばのないなみだだけさ)

(もうやめて)　行き場のない涙だけさ

(いまだけゆめをみせて)

今だけ夢を見せて

(つないだてはなさないでわたしはここにいるよ)

繋いだ手　離さないで　私はここにいるよ

(きみとのやくそくわすれないよ)

君との約束忘れないよ

(こぼれだすあわいなみだつきあかりがあふれては)

こぼれだす淡い涙　月明かりが溢れては

(そらにきえるんだ)

空に消えるんだ

(いまさらあのひのきみのてをつかめばとか)

今更　あの日の君の手をつかめばとか

(そんないみのないことにとらわれるんだ)

そんな　意味のないことに囚われるんだ

(さよならきみのあのこえをかきけして)

「さよなら」　君のあの声をかき消して

(かーてんをしめる)

カーテンを閉める

(かなしいのはおもいでが)

(悲しいのは)　思い出が

(きょうもまたふりつづくあめにぬれるから)

(今日もまた)　降り続く雨に濡れるから

(ここにだけどうかかさをさして)

ここにだけ　どうか　傘をさして

(みえすいたきみのうそがほんとうになってしまうのは)

見え透いた君の嘘が　本当になってしまうのは

(あけないよるをこえたときだから)

明けない夜を超えた時だから

(さよならはそらのほしになげすててしまおうか)

さよならは空の星に　投げ捨ててしまおうか

(よるにとかすんだ)

夜に溶かすんだ

(つないだてはなさないでわたしはここにいるよ)

繋いだ手　離さないで　私はここにいるよ

(きみとのやくそくわすれないよ)

君との約束忘れないよ

(こぼれだすあわいなみだつきあかりがあふれては)

こぼれだす淡い涙　月明かりが溢れては

(ないてくれてるようでないてくれてるようで)

泣いてくれてるようで　泣いてくれてるようで

(ａｈきみもないてくれたかな)

Ah　君も泣いてくれたかな