奥の細道 冒頭 〜松尾芭蕉

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プレイ回数2304難易度(3.9) 677打 長文 かな
タグ古文 学習
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1 セレビィ 4106 C 4.4 92.7% 153.9 686 54 15 2024/11/20
2 づかおた 3913 D++ 4.9 82.4% 135.7 675 144 15 2024/10/25

関連タイピング

問題文

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(つきひははくたいのかかくにして、ゆきこおとしもまたたびびとなり。)

月日は百代の過客にして、行き交ふ(ゆきこお)年もまた旅人なり。

(ふねのうえにしょうがいをうかべ、うまのくちとらえておいをむかうるものは、)

船の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老いを迎ふる者は、

(ひびたびにしてたびをすみかとす。)

日々旅にして旅を栖(すみか)とす。

(こじんもおおくたびにしせるあり。)

古人も多く旅に死せるあり。

(よもいずれのとしよりか、へんうんのかぜにさそわれて、)

予もいづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、

(ひょうはくのおもいやまず、かいひんにさすらえて、)

漂白の思ひやまず、海浜にさすらへて、

(こぞのあき、こうしょうのはおくにくものふるすをはらいて、)

去年(こぞ)の秋、江上(こうしょう)の破屋に蜘蛛の古巣をはらひて、

(ややとしもくれ、はるたてるかすみのそらに、しらかわのせきこえんと、)

やや年も暮れ、春立てる霞の空に、白河の関越えんと、

(そぞろがみのものにつきてこころをくるわせ、)

そぞろ神の物につきて心を狂はせ、

(どうそじんのまねきにあいてとるものてにつかず、)

道祖神の招きにあひて取るもの手につかず、

(ももひきのやぶれをつづり、かさのおつけかえて、)

股引の破れをつづり、笠の緒付けかへて、

(さんりにきゅうすゆるより、まつしまのつきまずこころにかかりて、)

三里に灸すゆるより、松島の月まづ心にかかりて、

(すめるかたはひとにゆずりて、さんぷうがべっしょにうつるに、)

住める方は人に譲りて、杉風(さんぷう)が別墅に移るに、

(くさのともすみかわるよぞひなのいえ)

草の戸も住み替はる代ぞ雛の家

(おもてはっくをいおりのはしらにかけおく。)

表八句(はっく)を庵の柱に掛け置く。