奥の細道 冒頭 〜松尾芭蕉

背景
投稿者投稿者hisいいね3お気に入り登録
プレイ回数2002難易度(3.9) 677打 長文 かな
タグ古文 学習
句読点要入力。私が覚えた読み方で入力設定。「づ」入力注意。

関連タイピング

問題文

ふりがな非表示 ふりがな表示

(つきひははくたいのかかくにして、ゆきこおとしもまたたびびとなり。)

月日は百代の過客にして、行き交ふ(ゆきこお)年もまた旅人なり。

(ふねのうえにしょうがいをうかべ、うまのくちとらえておいをむかうるものは、)

船の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老いを迎ふる者は、

(ひびたびにしてたびをすみかとす。)

日々旅にして旅を栖(すみか)とす。

(こじんもおおくたびにしせるあり。)

古人も多く旅に死せるあり。

(よもいずれのとしよりか、へんうんのかぜにさそわれて、)

予もいづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、

(ひょうはくのおもいやまず、かいひんにさすらえて、)

漂白の思ひやまず、海浜にさすらへて、

(こぞのあき、こうしょうのはおくにくものふるすをはらいて、)

去年(こぞ)の秋、江上(こうしょう)の破屋に蜘蛛の古巣をはらひて、

(ややとしもくれ、はるたてるかすみのそらに、しらかわのせきこえんと、)

やや年も暮れ、春立てる霞の空に、白河の関越えんと、

(そぞろがみのものにつきてこころをくるわせ、)

そぞろ神の物につきて心を狂はせ、

(どうそじんのまねきにあいてとるものてにつかず、)

道祖神の招きにあひて取るもの手につかず、

(ももひきのやぶれをつづり、かさのおつけかえて、)

股引の破れをつづり、笠の緒付けかへて、

(さんりにきゅうすゆるより、まつしまのつきまずこころにかかりて、)

三里に灸すゆるより、松島の月まづ心にかかりて、

(すめるかたはひとにゆずりて、さんぷうがべっしょにうつるに、)

住める方は人に譲りて、杉風(さんぷう)が別墅に移るに、

(くさのともすみかわるよぞひなのいえ)

草の戸も住み替はる代ぞ雛の家

(おもてはっくをいおりのはしらにかけおく。)

表八句(はっく)を庵の柱に掛け置く。

◆コメントを投稿

※誹謗中傷、公序良俗に反するコメント、個人情報の投稿、歌詞の投稿、出会い目的の投稿、無関係な宣伝行為は禁止です。削除対象となります。

※このゲームにコメントするにはログインが必要です。

※コメントは日本語で投稿してください。