桜雨 -12-
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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問題文
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(ふくはやぶかれ、かおやむなもとなどになぐられたり、けられたりしたようなあとがある。)
服は破かれ、顔や胸元などに殴られたり、蹴られたりしたような跡がある。
(ところどころにちがにじんでいる。)
ところどころに血が滲んでいる。
(なにかいおうとしていた。しかしわれてちがしたたっているくちびるは)
なにか言おうとしていた。しかし割れて血が滴っている唇は
(ぶるぶるとふるえてなかなかことばにはならなかった。)
ぶるぶると震えてなかなか言葉にはならなかった。
(いかりが、わたしのからだのしんのぶぶんにともった。)
怒りが、私の身体の芯の部分に灯った。
(「しっかり!」)
「しっかり!」
(そのときのわたしにはきゅうきゅうしゃをよぶ、というとうぜんのことがうかばなかった。)
その時の私には救急車を呼ぶ、という当然のことが浮かばなかった。
(せたけはのびたが、それだけこどもだったのだろうとおもう。)
背丈は伸びたが、それだけ子どもだったのだろうと思う。
(こうえんのなかをみまわしたが、ほかにだれのすがたもなかった。)
公園の中を見回したが、他に誰の姿もなかった。
(ぼうこうしたはんにんはすでにたちさったあとだ。)
暴行した犯人はすでに立ち去った後だ。
(いりぐちのところにめをやると、こちらをきょうきょうとのぞきこんでいる)
入り口のところに目をやると、こちらを恐々と覗き込んでいる
(さんにんぐみのおんなのこたちがめにはいる。)
三人組の女の子たちが目に入る。
(「なにがあった!?」)
「なにがあった!?」
(わたしはこえをはりあげる。おんなのこたちはびくりとしてあとずさりをしそうになった。)
私は声を張り上げる。女の子たちはびくりとして後ずさりをしそうになった。
(しょうがくせいだろうか。)
小学生だろうか。
(「おねがい。おしえて」)
「お願い。教えて」
(そのひっしなことばにはんのうしてくれたのか、そのなかのひとりが)
その必死な言葉に反応してくれたのか、その中の一人が
(おずおずとちかづいてきてほかのふたりもそれにつづく。)
おずおずと近づいてきて他の二人もそれに続く。
(かのじょたちがふるえるこえでおしえてくれたのは、)
彼女たちが震える声で教えてくれたのは、
(わたしのそうぞうしたとおりのできごとだった。)
私の想像したとおりのできごとだった。
など
(せーらーふくのじょしせいととがくらんをきたすうにんのだんしがこうえんに)
セーラー服の女子生徒と学ランを着た数人の男子が公園に
(やってきたかとおもうと、いりぐちのあたりでわめきだし、)
やって来たかと思うと、入り口の辺りでわめき出し、
(いきなりだんぼーるはうすをしゅうげきして、なかからひろさんをひきずりだした。)
いきなりダンボールハウスを襲撃して、中からヒロさんを引きずり出した。
(そしてなぐるけるのぼうこうをくわえたというのだ。)
そして殴る蹴るの暴行を加えたと言うのだ。
(ひろさんはかおをかばいながらひっしでたすけをもとめたがかれらはききいれず、)
ヒロさんは顔を庇いながら必死で助けを求めたが彼らは聞き入れず、
(なにごとかさけびながらなぐりつづけた。)
何ごとか叫びながら殴り続けた。
(「ひろっただろう」「かえせ」)
「拾っただろう」「返せ」
(そんなことばだったと、おんなのこたちはいった。)
そんな言葉だったと、女の子たちは言った。
(わたしはじぶんがなぐられたようなきもちになった。)
私は自分が殴られたような気持ちになった。
(はっとしてひろさんをみる。みぎてのさきを。)
ハッとしてヒロさんを見る。右手の先を。
(そこは、なんどもふみつけられたようにひふのしたがあおくなり、)
そこは、何度も踏みつけられたように皮膚の下が青くなり、
(ひょうめんにもさっかしょうがたくさんできていた。)
表面にも擦過傷がたくさんできていた。
(そしてそのてのひらはひらかれ、ぶるぶるとふるえている。)
そしてその手のひらは開かれ、ぶるぶると震えている。
(なにがあっても、どんなにつらいおもいをしてもにぎったままだったてのひらが。)
なにがあっても、どんなに辛い思いをしても握ったままだった手のひらが。
(「おのれ」)
「おのれ」
(おもわずくちにしたはげしいことばに、おんなのこたちがなきそうなかおをしてびくっとする。)
思わず口にした激しい言葉に、女の子たちが泣きそうな顔をしてびくっとする。
(よしながというわたしとおなじいちねんのじょしせいとは、あのふりょうたちのなかまだ。)
吉永という私と同じ一年の女子生徒は、あの不良たちの仲間だ。
(どこかでみたことがあるとおもったが、)
どこかで見たことがあると思ったが、
(やつらとつるんでこのあたりでだべっているのをみたのだった。)
やつらとつるんでこの辺りでだべっているのを見たのだった。
(そしてわたしがざびえるをびこうしていたときにこうえんのいりぐちでみたのは、)
そして私がザビエルを尾行していた時に公園の入り口で見たのは、
(よしながとかれらがすわりこんでいたあとだった。)
吉永と彼らが座り込んでいた跡だった。
(ふりょうたちとわかれてまちへむかったよしながは、おとしものをしたことにきづく。)
不良たちと別れて街へ向かった吉永は、落とし物をしたことに気づく。
(それもじゅうだいなおとしものだ。)
それも重大な落とし物だ。
(それをてにいれるのに、けいさつのめをかいくぐらないといけないようなしろもの。)
それを手に入れるのに、警察の目を掻い潜らないといけないような代物。
(それもさいきんはあるひとりのきょうしがかんづいてそのあたりをじゅんかいしている。)
それも最近はある一人の教師が勘づいてそのあたりを巡回している。
(そんなきけんをおかしてやっとてにはいれたものなのに、おとしてしまったのだ。)
そんな危険を冒してやっと手に入れたモノなのに、落としてしまったのだ。
(よしながはあせってひきかえす。もちろん、さっきすわりこんでいた、あのこうえんにだ。)
吉永は焦って引き返す。もちろん、さっき座り込んでいた、あの公園にだ。
(そこしかかんがえられない。とちゅうででんしんばしらのあたりにまだたむろしていたおとこたちに)
そこしか考えられない。途中で電信柱の辺りにまだたむろしていた男たちに
(こえをかけて、いっしょにこうえんにかけこむ。)
声をかけて、一緒に公園に駆け込む。
(しかし、ない。)
しかし、ない。
(おれんじしょくのふくろはおちていない。くすりのふくろは。)
オレンジ色の袋は落ちていない。クスリの袋は。
(ほかのかんじゅーすやかしぶくろはそのままななのに。)
他の缶ジュースや菓子袋はそのままななのに。
(こうえんのなかにはだれもいない。)
公園の中には誰もいない。
(いや、いる。)
いや、いる。
(すみついているほーむれすが。)
住み着いているホームレスが。
(きたならしい、おちているもならなんでもひろう、しゃかいのごみが。)
汚らしい、落ちているもなら何でも拾う、社会のゴミが。
(かれらはひろさんをいえからひきずりだし、ぼうこうした。)
彼らはヒロさんを家から引きずり出し、暴行した。
(「ひろっただろう」「かえせ」といいながら。)
「拾っただろう」「返せ」と言いながら。