本 -4-
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ぎんなんまる | 8544 | 神 | 8.7 | 97.5% | 290.6 | 2548 | 65 | 61 | 2026/05/20 |
| 2 | berry | 7900 | 神 | 8.0 | 98.3% | 314.9 | 2530 | 42 | 61 | 2026/05/20 |
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問題文
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(もっともそのほんをよんだせいだということじたいがただのうわさばなしといえばうわさばなしだ。)
もっともその本を読んだせいだということ自体がただの噂話といえば噂話だ。
(しかしせんせいたちがそんなりゅうげんひごをふうじこめようとすればするほど、)
しかし先生たちがそんな流言飛語を封じ込めようとすればするほど、
(みんなそのうわさをしんじた。)
みんなその噂を信じた。
(けっきょくそのどうきゅうせいがもっていた「よるのしょ」はおとなにやかれてしまった。)
結局その同級生が持っていた「夜の書」は大人に焼かれてしまった。
(けれど、もとからそんなほんはないのだ。)
けれど、もとからそんな本はないのだ。
(やかれてもべつのほんがくらやみのなかでしかよめない「よるのしょ」になり、)
焼かれても別の本が暗闇の中でしか読めない「夜の書」になり、
(まただれかのてにとられるのをとしょかんのすみでじっとまっている・・・・・)
また誰かの手に取られるのを図書館の隅でじっと待っている・・・・・
(かのじょはどきどきしているむねをおさえ、どあのよこでひっしにいきをととのえた。)
彼女はドキドキしている胸を押さえ、ドアの横で必死に息を整えた。
(そうして「なにしてるの」といいながら、どあをあけた。)
そうして「なにしてるの」と言いながら、ドアを開けた。
(てんいんがこっぷのみずをいれにきたので、おんきょうがそこではなしをとめた。)
店員がコップの水を入れに来たので、音響がそこで話を止めた。
(おれはてーぶるにおかれた「それまんのくうかんてい」をまじまじとみつめる。)
俺はテーブルに置かれた「ソレマンの空間艇」をまじまじと見つめる。
(「で、そのおまえのどうきゅうせいのおとうとくんは、)
「で、そのお前の同級生の弟くんは、
(まっくらなへやでこれをよんでたってわけか」)
真っ暗な部屋でこれを読んでたってわけか」
(「そう」)
「そう」
(「どんなようすだったんだ」)
「どんな様子だったんだ」
(「あかりをつけたらめがちばしってて、)
「明かりをつけたら目が血走ってて、
(なんかわけのわかんないことをいってたらしいよ。)
なんか訳のわかんないことを言ってたらしいよ。
(とにかくとりあげたらおちついたらしいけど」)
とにかく取り上げたら落ち着いたらしいけど」
(「ふうん」)
「ふうん」
(おれはてーぶるのうえのほんにてをのばした。てにとってぱらぱらとまくる。)
俺はテーブルの上の本に手を伸ばした。手に取ってパラパラと捲る。
など
(かなりふるいほんなのか、ひょうしやこぐちはいろがあせてしまっているが、)
かなり古い本なのか、表紙や小口は色が褪せてしまっているが、
(あまりよまれてはいないようだ。)
あまり読まれてはいないようだ。
(なかはわりにきれいだった。)
中はわりに綺麗だった。
(おんきょうがすこしおどろいたかおでおれをみている。)
音響が少し驚いた顔で俺を見ている。
(それにきづいて「なに」ときくと、「ほんとのはなしなんだけど」という。)
それに気づいて「なに」と訊くと、「ホントの話なんだけど」と言う。
(「べつにうそだなんていってないぞ」)
「別に嘘だなんて言ってないぞ」
(だいたい、どんなしんじがたいはなしでもそれなりにたいせいはついている。)
だいたい、どんな信じ難い話でもそれなりに耐性はついている。
(それにおんきょうがもってくるやっかいごとは、これまですべてじったいをともなっていた。)
それに音響が持ってくるやっかいごとは、これまですべて実体を伴っていた。
(それがよいことなのかどうかはおいておくとしても。)
それが良いことなのかどうかは置いておくとしても。
(「よくそんなあっさりふれるね」)
「よくそんなあっさり触れるね」
(あきれたようにいわれてようやく、ああ、そういうことか、ときづく。)
呆れたように言われてようやく、ああ、そういうことか、と気づく。
(ふつうのひとのかんかくならば、そんなはなしをきかされたあとでは)
普通の人の感覚ならば、そんな話を聞かされた後では
(きもちがわるくてふれないのだろう。)
気持ちが悪くて触れないのだろう。
(いくらひるまはふつうのほんだときかされていてもだ。)
いくら昼間は普通の本だと聞かされていてもだ。
(おかるとにどっぷりとつかっていたひびが、)
オカルトにどっぷりと浸かっていた日々が、
(いしきしなくともこのぜんりょうなしょうしみんたるおれののうみそを)
意識しなくともこの善良な小市民たる俺の脳みそを
(やはりひじょうしきがわにしふとしてしまっているということか。)
やはり非常識側にシフトしてしまっているということか。
(しかしこいつにいわれるとなぜかしょっくだ。)
しかしこいつに言われると何故かショックだ。
(「それで、どうしたいんだ」)
「それで、どうしたいんだ」
(ほんをおき、ひょうしをとんとんとゆびさきでたたく。)
本を置き、表紙をトントンと指先で叩く。
(「どうせ、そのはなしきかされて、なんとかするからってやすうけあいしたんだろ」)
「どうせ、その話聞かされて、なんとかするからって安請け合いしたんだろ」
(「よるのしょ」というやつはあるいみ、よるのやみのなかでしかじったいがないそんざいだ。)
「夜の書」というやつはある意味、夜の闇の中でしか実体がない存在だ。
(いまのこの「それまんのくうかんてい」にしたところでかりのやどぬしにすぎず、)
今のこの「ソレマンの空間艇」にしたところで仮の宿主に過ぎず、
(もやすなりやぶりすてるなりしたって、としょかんのべつのほんにきせいしなおすだけ)
燃やすなり破り捨てるなりしたって、図書館の別の本に寄生し直すだけ
(ということだろう。)
ということだろう。
(すくなくともうわさのこうぞうがそうなっている。)
少なくとも噂の構造がそうなっている。
(「そのはなしをきかされて、なんとかするからっていっちゃったの」)
「その話を聞かされて、なんとかするからって言っちゃったの」
(あ、そう。)
あ、そう。
(「で?」)
「で?」
(「なんとかして」)
「なんとかして」
(「じぶんですれば」)
「自分ですれば」
(「おねがいししょう」)
「お願い師匠」
(わざとらしくおねがいぽーずをむしして、もういちどおれはほんのぺーじをひらく。)
わざとらしくお願いポーズを無視して、もう一度俺は本のページを開く。
(「まっくらなのによめるって、どういうげんしょうなんだ」)
「真っ暗なのに読めるって、どういう現象なんだ」
(おんきょうにむかって、「おまえ、よんだか」ときく。)
音響に向かって、「お前、読んだか」と訊く。
(するとりょうてのゆびをむねのまえでくんだまま、くびをさゆうにふった。)
すると両手の指を胸の前で組んだまま、首を左右に振った。
(「だってこわいの」)
「だって怖いの」
(「うそつけ」)
「嘘つけ」
(「だってじゅけんなまだから」)
「だって受験生だから」
(「じゅけんなまだから?」)
「受験生だから?」
(おれがそうといかえすと、おんきょうはくちのはだけでわらった。)
俺がそう問い返すと、音響は口の端だけで笑った。